2025.05.14
【試乗リポート】メルセデス・マイバッハEQSは最強のモテSUVなのか検証!
メルセデスの頂点、マイバッハ初のEVとして話題をさらった「メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV」。 極上のショーファーであり、ドライブカーでもある贅を極めたその全貌をジャーナリスト小川フミオが試乗リポートします。
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写真/メルセデス・ベンツ日本 編集/高橋 大(Web LEON)
マイバッハ初のEV、EQS 680 SUVの贅沢すぎる中身

パワフル、だけど静かというピュアEVの特徴が、みごとに活かされています。全長5135mmで全高1725mmという立派なサイズのボディを、3210mmものロングホイールベースをもつシャシーに載せています。
おかげで、広い。特に後席はおもてなしには最適です。3人並んで座れるベンチシートタイプではセンタートンネルが無いので真ん中にいるのも苦でないし、いっぽう2人用のシート「ファーストクラスパッケージ」は大きなセンターコンソールが備わり、ひときわ贅沢であります。

繰り返しになりますが、特に後席の静粛性はかなり高いので、フルートグラスから立ち上る泡がはじける音も聞こえそう。ブルメスターブランドの4Dサラウンドサウンドシステムで、彼女好みの音楽を流しながら、ささやくようなおとなっぽい会話術も可能。
ショーファーは文句なし、ドライバーズカーとしては?

ただし後席のたのしみのためにショファーを雇うのもちょっとむずかしい、という方には、運転席もけっして悪い場所ではないとお伝えしておきましょう。484kWのシステム最高出力と、955Nmという大きなトルクですが、パワーの出力はよく制御されていて、クルマに振り回されることはないはずです。

高速ではゆったりと車体が上下動。乗員は揺さぶられているような感じとは無縁でいられます。運転していると、じつはスポーツモードが最もびしっと安定しているように感じられます。アクセルペダルに載せた右足と車体とか、加速の反応のよさを介して、一体化した感覚。よく制御できているなあと感心します。
充電の不安も解消する独自ナビを搭載

リアには後輪操舵システムも組み込まれていて、介入は控えめなので、それと意識せずに、ドライバーは運転のしやすさを体感できるはずです。最小回転半径が5.1mなので、街中でもあつかいやすいでしょう。

ボディ、内装、装備、ドライブトレイン、足まわりなど、あらゆる面において精緻な作り込みが、メルセデス・マイバッハEQS 680 SUVの醍醐味なのです。
Mercedes-Maybach EQS 680 SUVギャラリー




■ Mercedes-Maybach EQS 680 SUV
全長×全幅×全高/5135×2135×1725mm
ホイールベース/3210mm
車重/3050kg
電気モーター×2 全輪駆動
システム最高出力/484kW
最大トルク/955Nm
バッテリー容量/118kWh
巡航距離/640km(WLTC)
価格/2790万円
■ メルセデス・ベンツ日本
HP/https://www.mercedes-benz.co.jp
