2025.05.07
【試乗リポート】新登場したメルセデスGLC Coreは本当にお買い得なのか?
メルセデスの大人気SUV、GLCに「Core(コア)」というお買い得モデルが登場。GLC220d 4MATICと、GLC220d 4MATICクーペに設定された「Core(コア)」は、標準モデルとの価格差が約50万円。その違いは実際どうなのか? モータージャーナリスト小川フミオが試乗リポートする。
- CREDIT :
編集/高橋 大(Web LEON)
新設定された「Core(コア)」というお買い得モデル

乗ってみると、GLCのいいところ、そのまま受け継いでいます。セダンのような素直な操縦性と、静かで快適な乗り心地。全長4725mmの車体も、扱いやすく、よく出来たパートナーといってもいいモデルだと感じられます。

装備を”スリム化”したことで、コアバリューはそのままに、よりお求めやすい価格を実現」とは、メルセデス・ベンツ日本。標準モデルより50万円ちかく価格が抑えられています。
価格差50万円で何が変わったのか?

パワートレインに変更はありません。145kWの最高出力と440Nmの最大トルクを発生する1992cc4気筒ディーゼルエンジン(マイルドハイブリッド)、9段オートマチック変速機、前後輪で45対55のトルク配分をもつ全輪駆動システムは、標準モデルとおなじです。

加速の伸びはよく、おどろいたことにエンジン音は”これ、ディーゼル?”と訊きたくなるような快音なのです。ガラガラっという音とは無縁。たいへんよくチューニングされています。なので、ガソリンエンジン車のような感覚で回転を上げて走れるのも、大きな魅力です。
その操縦フィールに違いはあるのか?

ステアリングホイールを操作した時の感覚もセダンのよう。メルセデス・ベンツ車といえば、ステアリングホイールを切った際、そのあと中立に戻ろうとする復元力をやや抑えめにする設定で知られています。いっぽうオフロードを走るSUVではあえて復元力を弱めるもの。GLCは、それとはちがいます。フィールはしっかりあって、メルセデス・セダンに慣れている人ならおなじみの、気持ち良い操舵性が持ち味といえます。

ホイールベースは長めなので、後席スペースにも余裕があり、4人乗車での移動はお手のもののようです。GLCは2024年に日本でもっとも売れたメルセデス・ベンツ車だそうです。みなさん、よくわかっている、と思います。




■ Mercedes-Benz GLC220d 4MATIC Core
全長×全幅×全高/4720×1890×1640mm
ホイールベース/2890mm
1992cc4気筒ディーゼル+マイルドハイブリッド 全輪駆動
最高出力/エンジン145kW+モーター17kW
最大トルク/エンジン440Nm+モーター205Nm
乗車定員/5名
燃費/18.1km@l(WLTC)
価格/819万円
■ メルセデス・ベンツ日本
HP/https://www.mercedes-benz.co.jp
