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2025.05.04

【海外リポート】レクサスESがフルモデルチェンジ! 世界的なベストセラーセダンはどう進化したのか?

中国最大規模のオート上海で報道陣に公開されたレクサスの新型ESをリポート。フルモデルチェンジを果たし、ピュアEVも設定された。ボディサイズもレクサスの旗艦「LS」に迫る、最新鋭のセダンはどんなクルマなのか?

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/Lexus International 編集/高橋 大(Web LEON)

レクサスの新型ESは最良のセダンか?

中国最大規模のオート上海で報道陣に公開された新型ES。
▲ 中国最大規模のオート上海で報道陣に公開された新型ES。
落ち着きを求める大人なら、やっぱりセダンだよね。レクサスが2025年4月に公開した新型セダン「ES」をみると、そんな感想がすぐに浮かびました。

1989年にレクサス・ブランドが米国に導入された時から設定されていたのが「ES」。当時日本では「(トヨタ)セルシオ」と名付けられていたレクサスLSの下で、世界に冠たる高級ブランド性を確立するのに、おおきな役割を果たしてきたモデルなのです。
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写真のソニックカッパーの「ES500e」は米国むけ仕様。
▲ 写真のソニックカッパーの「ES500e」は米国むけ仕様。
エレガントなボディスタイルや、広い室内を実現するパッケージング、それに素直な操縦性とバランスのよさが持ち味。世界的なベストセラーというのも、よくわかる気がするモデルです。

ESのフルモデルチェンジ。びっくりしたことはいくつもあります。ピュアEVが設定されたこと、レクサスの旗艦「LS」に迫るボディサイズになったこと、さらに、保守的なイメージから離れて躍動感をかんじさせるスタイルになったこと。車内のデジタル技術も斬新であります。

デジタル技術は、一緒に乗るひとのためにも重要、ということは読者のみなさんは先刻ご承知でしょう。ふたつ、注目すべき技術が新型ESでは採用されています。
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得意のおもてなし力がさらにパワーアップした

前とうしろ、ふたつのかたまりが噛み合ったようなボディデザイン。
▲ 前とうしろ、ふたつのかたまりが噛み合ったようなボディデザイン。
ひとつは、「レスポンシブヒドゥンスイッチ」。すっきりきれいなESのダッシュボードに手をかざすと、スイッチが出現します。しかもセンサースイッチでなく、操作性にすぐれる物理的なスイッチなのです。

もうひとつの技術は「センサリーコンシェルジュ」と名付けられています。いってみれば、車内空間の演出のため。乗ったひとは、3つのモードがえらべるようになっています。「高揚」「集中」「リラックス」が3つのキーワード。
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ステアリングホールのボスにLの字でなくLEXUSと入った。
▲ ステアリングホールのボスにLの字でなくLEXUSと入った。
選んだモードに合わせて、たとえば、音楽とイルミネーションの演出がたのしめます。ユニークなのは、選んだ音楽の周波数によって、車内のアンビエントカラーの色が変わり、さらに、音圧で輝度が変わる機能。それだけではありません。乗員の大腿部から背中にかけて押圧する機能もあるし、車内のフレグランスも、というぐあい。どうです、ふたりで楽しめそうではないですか。
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「センサリーコンシェルジュ」のイメージを体験できる特設コーナーも上海の会場で人気だった。
▲ 「センサリーコンシェルジュ」のイメージを体験できる特設コーナーも上海の会場で人気だった。
もっとも、ふたりだけではもったいない、余裕あるパッケージが新型ESの魅力です。車内はLSより広く、後席の足もとは広大、というかんじ。ゴルフバッグは4つ積めるそうで、カップル2組でカントリークラブに、なんていうのはこのクルマが得意とするところでしょう。
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セダンの魅力をあらためて伝える新型ES

トヨタ中国の李総経理のプレゼンでは「マルチパスウェイで発展する」という意味の言葉とともにトヨタ自動車の佐藤恒治代表取締役社長の姿が映し出された。
▲ トヨタ中国の李総経理のプレゼンでは「マルチパスウェイで発展する」という意味の言葉とともにトヨタ自動車の佐藤恒治代表取締役社長の姿が映し出された。
今回の第8世代のESが一般にお目見えしたのは、2025年4月23日に中国ではじまった「オート上海」なる自動車ショーの会場です。先代より165mmも延びて、全長5140mmという余裕あるサイズになったボディは、ぜいたくなクルマを好む傾向にある現地の人たちからも熱い視線を送られていました。

「セダンは静かだし乗り心地や操縦性にすぐれるというメリットがあり、よさを見直してもらいたいと思って開発しました」。上海の会場で会った千足(ちあし)浩平チーフエンジニアの言葉です。
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BEVのES500eのフロントマスクはレクサスRZを思わせるデザイン。
▲ BEVのES500eのフロントマスクはレクサスRZを思わせるデザイン。
そのためにはデザインもたいへん重要というのが、開発陣のこだわり。ボディのプロポーションに強くこだわり、BEV(バッテリー駆動のEV)のためやや全高が上がってしまったぶん、全幅をワイドめにして、全長も伸ばしてプロポーションを再考。流麗なデザインを作り上げたというのです。

日本への導入は、2026年春頃だそう。ハイブリッドとBEVの2つのパワートレインによる展開になりそうですが、装備など詳細はまだ発表されていません。デートにもよさそうなクルマなので、楽しみにまとうではありませんか。
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クマの着ぐるみなど中国ではかわいいものがブースの客寄せに役立つもよう。
▲ クマの着ぐるみなど中国ではかわいいものがブースの客寄せに役立つもよう。
ティックトッカー(?)のようなひとの存在がやたら目立っていた。
▲ ティックトッカー(?)のようなひとの存在がやたら目立っていた。
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■ Lexus ES500e

全長×全幅×全高/5140×1920×1560mm
ホイールベース/2950mm
電気モーター2基 全輪駆動
システム出力/252kW
乗車定員/5名
一充電走行距離/約610km(CLTC)
価格/未定

LEXUS
HP/https://lexus.jp

小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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