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2020.02.16

【人気】MINI クラブマン ジョンクーパーワークスは、まるでスポーツカーだった?

コンパクトかつ実用的な車体にロケットのように走れる心臓を持たせた「MINI クラブマン ジョンクーパーワークス」。その最新モデルに試乗した。

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取材・文/小川フミオ

お洒落な大人にぴったりの一台!?

レッドストライプはオプション
ちょいコンパクトなステーションワゴンというのは、大人っぽい乗り物だ。かつ、もし、それが運転して楽しかったら? それこそ、願ったり叶ったり。都市生活者のためのベストな移動手段といってもいい。

そんなクルマを探しているひとにオススメが、MINI。豊富なボディバリエーションのなかでも、4枚ドアにテールゲートを持った「クラブマン」がいいと思う。

クラブマンのよさは、4275ミリと比較的コンパクトな全長に、市街地でよく見るタワー式の駐車場にもおさまる1470ミリの全高というところにある。
すっと前後に長いボディスタイルにレッドルーフと側面のアクセントカラーは合っている
かつ、なかでも「ジョンクーパーワークス」という仕様は、225kW(306ps)の最高出力と450Nmの最大トルクを持つ1998ccエンジンを搭載。2019年にエンジンが新しくなってパワーアップしている。8段オートマチック変速機とフルタイム4WDの組合せで、とにかく速いのだ。

クラブマンに設定されているバージョンのなかで、この下にあるのは「クーパーS」。1998ccエンジンで、やはり活発な走りのクルマだが、それでもマックスパワーは141kW(192ps)、トルクは280Nmにとどまる。ジョンクーパーワークスがいかに速いか、数値からでもわかっていただけると思う。

前後のタイヤを駆動する理由は、オフロードのためではなく、コーナリングをすばやく安定して行うためだ。通常のMINIは前輪駆動であるのに対して、後輪の力を利用して、カーブをすばやく脱出していくスピードが自慢なのだ。
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オプションの18インチリム径のホイール装着

その走りはまさにゴーカート感覚!!

このクルマはひとことでいって、楽しい。だが、それだけだと言葉が足りなさすぎる。スポーツカーのような楽しさがあるクルマなのだ。ロケットのような加速力で、かつ、足まわりもきっちり締め上げている。まさにMINIが当初から目指していたゴーカートフィーリングを身につけている。

いまのMINIが、新しいブランドとしてBMWのテクノロジーをもって開発されスタートしたのは、2002年にさかのぼる。当時は、車体のロールを抑え、くいくいとコーナーを曲がるキャラクターが、キュートなルックスとアンバランスで、嬉しい驚きをおぼえたもの。
円を使ったダッシュボードのモチーフはいまも継続
スタンダードのMINIは、さいきんになって、サスペンションの設定が見直され、車体がロールを許すようになった。それはそれでいいと思うけれど、スーパーMINIといえるジョンクーパーワークス・モデルでは、操舵も加速も、とにかくクイックさが身上なのだ。

MINIジョンクーパーワークス・クラブマンに乗ったら、変速はマニュアルで行うことを勧めたい。ギア比は近接していて、高めの回転数まで引っ張って、シフトレバーをぽんっと手前に引いて(あるいはステアリングホイールコラムのレバーを使って)シフトアップすると、一瞬だけエンジン回転はやや下がるが、すぐにシュンッと跳ね上がる。

この感覚、じつに気持いい。BMWはすばらしい4気筒と6気筒をいまも作っているように、MINIのエンジンの活発な回転マナーと、パワフルさは、スポーツカーなみなのだ。
PAGE 3
レザーと人工スウェードを組み合わせた専用スポーツシート
スポーツカーにとって大事なのはブレーキである。MINIもそこは抜かりない。しっかりした踏みごたえで、かつ、足の踏力に応じて、じわっと、力強く、制動をかけることが出来る。これもまた、高性能スポーツカーのようだ。

自分の意思どおりに加減速が出来なければ、思い切ってドライブを楽しむことは出来ない。ってことを、MINIの開発者はちゃんと心得ているのである。

レザーとスウェードを使ったステアリングホイールと専用スポーツシートもまた、スポーツドライビングを存分に楽しませてくれる装備だ。からだはシートにすっぽりおさまり、速度を出してカーブを曲がるときも上体がフラつくことはない。
後席もおとなが座っていられる
しかもサスペンションの設定は実にじょうず。高速道路で多少速度があがっているときでも、乗員の頭が不必要に上下に動いたりはしない。路面の凹凸をていねいに拾っているからだ。とりわけドライバーにとって、視線が動かないことはたいへん重要である。そこもしっかりわかっているのだ。

試乗したモデルは「レッドルーフ」仕様だったが、これも標準色である。上から見ると、前後長のあるルーフの存在感が際立って、かなり個性的で、いいかんじだ。
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センターから両開きのテールゲートはMINIクラブマンの特徴
価格は568万円。決して安くはない。大人だからこそ、乗りこなせる、というときには、価格も含まれる。そして、その価値はちゃんとある。荷物もしっかり積めて、ロケットのように走る能力も持っているなんて、ずば抜けた身体能力をもつビジネスマンのようで、すてきではないか。

MINI クラブマン ジョンクーパーワークス がモテる3つの理由

1 スマートなサイズ感
2 実はしっかり詰める積載性の高さ
3 同乗者も楽しくなる走りの良さ
 

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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