SUVか、スポーツカーか? 盛り上がっていたのは?
目玉のひとつは、米国東部を中心に人気の高いスバルが初お披露目した新型「アウトバック」だ。新しいシャシーを得たまっさらのニューモデルである。
「アクティブなライフスタイルを支えるパートナーという位置づけでマウンテンシューズなどをイメージして合成樹脂の部分を増やしました」(デザイン担当者)というのがスタイリング上の特徴だ。
全体の傾向としては、米国のショーだけあって、いま最も売れ線のミドルクラスのSUV(3列シート)と、大小さまざまなピックアップトラックの出展が多かった。
とりわけピックアップトラックはユニークだ。日本でも米国のピックアップのファンがいるように、会場で見て回るのが楽しい。ボディタイプ(ドアの枚数やキャビンのサイズや荷台の仕様)やエンジンのバリエーションが豊富だからだ。日本では想像しにくい米国の自動車カルチャーの一端を垣間見せてくれた。
ポルシェは限定1949台の4リッター6気筒エンジン搭載「911スピードスター」をお披露目した。「ヘリティッジデザインパッケージ」を装備したモデルはことさら魅力的である。
電気自動車の大がかりな展示はなかったものの、日産(e-POWER)をはじめ、アウディ(e-tron)やジャガー(I-PACE)などがそれなりに存在感を発揮していた。EVはまだ導入段階とはいえ、もっともクールな乗り物ととらえられているのだ。
2.4リッターターボエンジンも用意された新型スバル・アウトバック(日本導入時期は未定)
北米で売れているトヨタ・ハイランダー(日本未発売)はフルモデルチェンジ
車体の軽量化やエンジンレスポンスの向上などパワーアップしたGT-Rの2020年モデル(手前)と1990年から94年にかけて全日本選手権全29戦すべて優勝したグループAカルソニック(R32型)
1970年にSCCA(スポーツカークラブ・オブ・アメリカ)レースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のカラーリングをイメージしたという370Z(日本でも限定発売される)
少しレトロスペクティブなルックスを特徴とするシボレーのライトデューティトラック「シルバラード」
新型「メルセデス・ベンツGLS」は5207ミリのボディに、V8にISGシステムを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様も発売される
ジープ「グラディエーター(ルビコン)」はオフロードを得意とするミドサイズのピックアップとキャラ立ちしている
ニューヨークでお披露目されたポルシェ「911スピードスター」は写真の「ヘリティッジデザインパッケージ」を装備するとより魅力的にみえる
9キャデラックの新型セダン「CT5」は全長4924ミリとCT6(5190ミリ)より小ぶり
EVのスタートアップ、リビアンが2020年に発売予定のSUV「R1S」はEV
2.4リッターターボエンジンも用意された新型スバル・アウトバック(日本導入時期は未定)
北米で売れているトヨタ・ハイランダー(日本未発売)はフルモデルチェンジ
車体の軽量化やエンジンレスポンスの向上などパワーアップしたGT-Rの2020年モデル(手前)と1990年から94年にかけて全日本選手権全29戦すべて優勝したグループAカルソニック(R32型)
1970年にSCCA(スポーツカークラブ・オブ・アメリカ)レースで優勝した「Datsun 240Z BRE」のカラーリングをイメージしたという370Z(日本でも限定発売される)
少しレトロスペクティブなルックスを特徴とするシボレーのライトデューティトラック「シルバラード」
新型「メルセデス・ベンツGLS」は5207ミリのボディに、V8にISGシステムを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様も発売される
ジープ「グラディエーター(ルビコン)」はオフロードを得意とするミドサイズのピックアップとキャラ立ちしている
ニューヨークでお披露目されたポルシェ「911スピードスター」は写真の「ヘリティッジデザインパッケージ」を装備するとより魅力的にみえる
9キャデラックの新型セダン「CT5」は全長4924ミリとCT6(5190ミリ)より小ぶり
EVのスタートアップ、リビアンが2020年に発売予定のSUV「R1S」はEV
● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。