2017.03.07
ジュネーブ新作時計速報 vol.1
今年も例年どおりに、1月にスイスのジュネーブで、S.I.H.H.をはじめとする時計フェアが開催されました。新たな時計シーズンが始まったのです。そしてその注目作が、まさにモテるオヤジさんにピッタリのものばかり。どうやら2017年は次なる相棒を見つける絶好の年になりそうです。
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注目の大潮流は"ミニマル"と"ハイテク"
Cartier [カルティエ]
ドライブ ドゥ カルティエ エクストラフラット ウォッチ 160万円(予価)


薄く簡潔なミニマルさが魅力の今年の代表作
薄く簡潔なミニマルさが魅力の今年の代表作
昨年、デビューしたメンズコレクション「ドライブ ドゥ カルティエ」に新たに加わった薄型ドレスモデル。わずか6.6㎜のケース厚とシンプルを極めた2針が大きな特徴。まさに今年を代表するミニマルな好モデルなのです。手巻き、18KPGケース(38×39㎜)、アリゲーター ストラップ。4月発売予定/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
例えば、クラシカルなネイビースーツも、最新素材のナイロンスーツも、どちらも格好良く着こなしてしまう。最新鋭電気自動車も、ヴィンテージのスポーツカーも、どちらも愛してやまない。そんな両極を楽しめる大人の男がモテるオヤジの理想像なのですね。
そういう意味で、今年のS.I.H.H.はLEONの理想そのものでした。というのは、今年の注目すべき潮流が、大きくふたつであったこと。そのひとつの代表がカルティエやピアジェの新作。
ここ数年、薄くエレガントなドレスウォッチが続々登場していましたが、それがさらに成熟。このモデルのようなシンプルを極めたミニマルな新作が多数発表されたのです。
Piaget [ピアジェ]
ピアジェ アルティプラノ(左)290万円(すべて予価)、(中、右)各277万5000円

「ピアジェ アルティプラノ」は1957年誕生の超薄型ムーブメント「9P」を起源にもつ薄型ドレスウォッチの名作。今年はその60周年記念作が登場。美麗なダイヤルも魅力なのです。自動巻き、(右)18KPG、(中)18KYG、(左)18KWGケース(40㎜)、アリゲーターストラップ。世界限定各260本。4月発売予定/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)

フランスの名優、アラン・ドロンは「ピアジェアルティプラノ」の前身である薄型ドレスウォッチを愛用。そしてそのエレガンスが誕生60周年として蘇ったのです。
Panerai [パネライ]
ルミノール サブマーシブル1950 BMGテック™ スリーデイズ オートマティック/107万円(予価)

特殊な原子構造により傑出した高硬度や耐衝撃性、耐磁性などを備え、かつ超軽量を実現した革新的な最先端金属ガラス素材「BMGテック™」を使用した最新作。同金属ガラス素材を機械式時計ケースに使用したのは世界初の快挙です。自動巻き、BMGテック™ケース(47㎜)、ラバーストラップ。30気圧防水。6月発売予定/パネライ(オフィチーネ パネライ)

ケースのほかにベゼルと、そしてパネライのアイコンである独特のリュウズプロテクターにも「BMGテック™」を使用。ベゼルは逆回転防止の回転ベゼルで、5分おきに配置されたマーカーなど、潜水時の操作性が抜群。美しく光を反射するブルーのダイヤルも大きな魅力です。
つまり今年のS.I.H.H.では、時計の古典といえる簡潔で洗練されたミニマルなモデルと、時計の近未来を体現する最先端素材を駆使したハイテクなモデルが、ともに大充実をした。
まさしく両極であったのです。ということで、そのどちらをも楽しむのが、モテるオヤジさんの正しい作法ですのでモテるオヤジさんは、今年は時計の絶好の買い時。そのオススメの新モデルを、ご紹介いたします。
Richard Mille [リシャール・ミル]
RM50-3 トゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフ ウルトラライト マクラーレンF1/1億1270万円(予価)

F1の名門コンストラクターであるマクラーレンとのコラボレーションモデル。最先端素材のTPT™グラフをケースに使用し、機械式クロノグラフで世界一の軽さを実現したのです。その高硬度のTPT™グラフをマクラーレンのF1マシンと同様の高精度に加工した技術も驚異的。手巻き、TPT™グラフケース(49.65×44.5㎜)、ラバーストラップ。世界限定75本。年内発売予定/リシャール・ミル(リシャールミルジャパン)
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よりミニマルになる「色気あるドレス時計」
より簡潔に洗練されたことで、ドレス時計の持ち味である色気がさらに際立ち最高にセクシーに付けこなすことができるのです。
Parmigiani Fleurier [パルミジャーニ・フルリエ]
トリック クロノメーター/各184万円(予価)

パルミジャーニの1996年のデビュー作の復刻モデル。「トリック」は一時期はハイコンプリケーションのみであったがミニマルな3針が復活。ほどよいサイズも魅力です。自動巻き、(右)18KWGケース、(左)18KRGケース(40.8㎜)、アリゲーターストラップ。5月発売予定/パルミジャーニ・フルリエ(パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン)
そしてその繊細さが、男の色気を醸し出す。しかも腕が太くたくましかったり、健康的に日焼けをしていたり、そんなふうに男っぽいほど繊細さが際立ち、よりセクシーな雰囲気になる。まさにオヤジさんにピッタリなのですね。
そして今年は、前ページに記したように、そんなエレガントなドレスウォッチが成熟を極めたミニマルな新モデルがさまざまなブランドから多数登場。
その代表が下のモデルたちで、ど~です、どれもが簡潔で洗練されたミニマルさが素晴らしい。最高にセクシーに付けこなすことができるのです。

上●薄型ドレスウォッチの名作の新モデルでネイビーダイヤルが特徴。光により表情を変えるサンレイ仕上げも美麗。自動巻き、SSケース(40㎜)、アリゲーターストラップ。今夏発売予定/ジャガー・ルクルト マスター・グランド・ウルトラスリム・スモールセコンド/77万円(予価) 左下●老舗マニュファクチュールのベーシックモデル。ブランド傘下の名門ドンゼ・カドラン社の手によるエナメルダイヤルが美しい。自動巻き、SSケース(40㎜)、アリゲーターストラップ。4月発売予定/ユリス・ナルダン ベンチャー・スモールセコンド・ピュリティ/225万円(予価)(ソーウインド ジャパン) 右下●ブランド名も記していない、まさにミニマルな作。それでもフュメダイヤルなどによりH.モーザーであることがわかるのが素晴らしい。手巻き、18KWGケース(39㎜)、クーズーレザーストラップ。世界限定100本。3月発売予定/H.モーザー クラシコ エナメル/102万円(予価)(イースト・ジャパン)