2018.11.18
本当は教えたくない、修善寺の素晴らしい料亭旅館
東京・白金の一流料亭「柳生」が1970年に伊豆に引っ越し、温泉旅館となった修善寺温泉の「柳生の庄」。竹林に囲まれた静穏たる佇まいが粋人たちの琴線に触れて、知る人ぞ知るという宿に。遊び人の大人の男にとっては、このうえなく素晴らしい隠れ家です。
- CREDIT :
文/福田 豊

というのも、ホームページをご覧になればおわかりになるでしょうが、実に控えめ。言っちゃうと、昨今は古の日本の情緒ある旅館が一大ブームで、そこで誰もが自身のホームページで「我こそが日本旅館である」みたいなことを謳うのが主流になっている。しかし、この宿は、そんなことのカケラもないのです。
今回、お話を伺ったところ「それが方針でして」とのことで、本当に控え目。だから、知っている人は猛烈に知っているけど、知らない人はなかなか知ることができない、ということになっている不思議な宿なのですよ。
本当に日本っていいなぁ、としみじみ思ってしまう宿なのです
離れの客室「梅の生」の12畳の本間には広い竹の縁側があり、奥山の風情のある庭が眺めながらの時間は至福のひと時。
館内の窓からは、四季折々の自然の美しさが堪能できる。大きくとった窓、額縁を思わせる窓。ひとつとして同じ風景はない。
客室「遊魚亭」は、竹林に囲まれた離れのような雰囲気の部屋。10畳の本間の他、4.5畳の次の間、半露天風呂付き。
離れの客室「梅の生」の12畳の本間には広い竹の縁側があり、奥山の風情のある庭が眺めながらの時間は至福のひと時。
館内の窓からは、四季折々の自然の美しさが堪能できる。大きくとった窓、額縁を思わせる窓。ひとつとして同じ風景はない。
客室「遊魚亭」は、竹林に囲まれた離れのような雰囲気の部屋。10畳の本間の他、4.5畳の次の間、半露天風呂付き。
例えば、同宿は創業40周年の折り、職人の古来の技を集めて本格的な数寄屋造りに改装をしている。どこもかしこも、日本建築の伝統技能の匠の技をちりばめた、まさに日本旅館の鑑のようなしつらえ。だから心ゆくまで古の日本の情緒を、堪能できてしまうのですよ。

ちなみに、古の日本の情緒の香る「客室係」なぁんていうのがあるのも、よいですなあ。
単なる温泉宿ではなく、高級宿泊施設付きの高級料亭
だから料理は、正真正銘に、高級料亭のそれ。伊豆の食材はいわずもがな、日本全国の旬の味覚が、超一級の包丁により味わえます。同地の名物をあしらった先付けに始まり、魚介類や八寸、そして香り豊かの椀……。ああ本当に日本っていいなぁ、なのですよ。
料理は京懐石を基調とした本格割烹。旬の海の幸を使った一皿は、目にも舌にも最高の味。
温めた石を使って肉や野菜を焼く温石焼は、この宿の伝統の味。
趣向を凝らした盛り付けも楽しい。庭園の孟宗竹を使った一刀竹盛には、鮎が狩野川で泳いでいるような盛り付け。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たくという懐石の基本を守り、提供される一品一品は、素晴らしいの一言。美しい器を愛でるのも楽しい。
料理は京懐石を基調とした本格割烹。旬の海の幸を使った一皿は、目にも舌にも最高の味。
温めた石を使って肉や野菜を焼く温石焼は、この宿の伝統の味。
趣向を凝らした盛り付けも楽しい。庭園の孟宗竹を使った一刀竹盛には、鮎が狩野川で泳いでいるような盛り付け。
熱いものは熱く、冷たいものは冷たくという懐石の基本を守り、提供される一品一品は、素晴らしいの一言。美しい器を愛でるのも楽しい。


◆Yagyu no Syo 柳生の庄
住所/静岡県伊豆市修善寺1116-6
アクセス/東名高速、沼津ICまたは、新東名高速、長泉沼津IC〜伊豆縦貫道・伊豆中央道・修善寺道路、修善寺IC~県道18号
URL/http://www.yagyu-no-sho.com
ご予約・お問い合わせ/☎︎0558-72-4126
●料金/1泊夕食朝食付 4万3350円(2名利用時の1名料金、消費税入湯税込)