2026.10.04
ブレイク必至⁉ なベトナムの穴場リゾート「クイニョン」は彼女とのふたり旅に大オススメ!
旅慣れた読者諸兄にいま、ぜひオススメしたい旅先がベトナムのクイニョン! 隠れ家感といい、自然の手つかず感といい、絶品! これからブレイクしそうな気配もプンプンで彼女とのふたり旅にも大オススメ。前・後編2回でたっぷりご紹介いたします。
BY :
- 文/古関千恵子
- CREDIT :
写真/古関千恵子 編集/森本 泉(Web LEON)
円安でも比較的、打撃が少ないのがアジアの旅。「でも、いろいろ行き尽くしちゃったなぁ」と思っているアナタの小耳に挟みたいのが、ベトナムのクイニョン! 隠れ家感といい、自然の手つかず感といい、絶品! これからブレイクしそうな気配もプンプンです。ホーチミンの注目お洒落エリアと組み合わせれば、彼女もご満足いくこと、ウケアイ。前・後編2回でご紹介いたします。

▲ クイニョンで大型リゾート開発が本格化したのは2010年代半ばから。インターナショナルなホテルもラインナップしています。
リゾートカメラマンさんの口コミからビーチ探しの旅ははじまりました
そもそもクイニョンの名前を初めて耳にしたのは、リゾート系カメラマンさんの大絶賛がきっかけ。「白砂が美しいんだよ~」の言葉に、聞く耳がピーンと立ちました。これまでベトナムのビーチといったら、砂質が素晴らしいフーコックやコンダオなどは別として、どちらかというと、伝統文化やリゾートライフに重きを置いた印象があったものですから。信頼おけるカメラマンさんのオススメと、ビーチライターとしての勘が働き、行ってみることに!

▲ バイゼップの漁村前のビーチ。沖には漁船が停泊し、旅情あふれる景色が広がっています。

▲ ベトナム各地にご当地の味わいがある。クイニョンでは新鮮なエビを使ったものが名物。

▲ 市街地にあるクイニョンビーチは、長さ約5㎞にもおよびます。

▲ ベトナム語で「こんにちは」は「シンチャオ」。ベッドの上に歓迎の言葉が。
1000年前から海と共にあったクイニョン一帯の暮らし
クイニョンが位置するのは、ホーチミンの北東、陸路で約650㎞。ベトナム中部の南シナ海に面したダナンとニャチャンのほぼ中間地点になります。日本からはホーチミンから国内線でクイニョンのフーカット空港を目指すのが一般的です。
※クイニョンはホーチミンから飛行機で70分~80分ほどの距離。

▲ 11~13世紀に隆盛を極めたチャンパ王国の遺跡が市街地にもあります。
歴史を紐解くと、この地が表舞台に現れるのは約1000年前。クイニョン近郊には、国際交易の要衝として栄えたティナイ港、チャンパ王国の王都ヴィジャヤがあり、この一帯は王国の中心地として繁栄しました。当時の隆盛っぷりは、今もクイニョン周辺に点在するチャム塔群などの遺産からうかがい知ることができます。

▲ 漁業をおもな生業とするバイゼップ村。ペンションやレストランなどもあります。
その後、時は下って18世紀。ベトナム史上最も有名な農民反乱のひとつ、「タイソン反乱」が巻き起こったのはクイニョン周辺のタイソン地方。中心となったタイソン三兄弟の一人、グエン・フエは、のちに皇帝・光中帝(クアン・チュン)として即位しました。ベトナム史に名を刻む英雄を輩出した地でもあります。

▲ 市街地を見守る銅像。左がグエン・シン・サック(ホー・チ・ミンの父)、右がグエン・タット・タイン(若き日のホー・チ・ミン)。ホー・チ・ミンの父は当時クイニョンを含んでいたビンディン省のビンケー県で行政長官を務めていたことがあったそう。
古くから海と共に発展したクイニョン周辺。現在も漁業を中心とした、のどかな海辺の暮らしが営まれています。
夜になると、滞在したアナンタラ・クイニョン・ヴィラの沖には、白く煌々と輝く明かりが無数に灯ります。「昼間は水平線しかなかったのに、あんなところにネオン街があったっけ?」と、思いきや、その正体は漁火。その数の多さは、まさに繁華街級なのです。そして早朝に目覚めると、朝焼けの中、漁を終えた船たちが三々五々と村へ帰っていく光景に出会えます。

▲ サンセットと同時にオンザビーチの食堂がオープンします。

▲ ベトナム中央部で見られる、おわん型のバスケットボート。観光用ではなく、今も現役。
また、3月末に訪れた頃には、ペットボトルのようなものが無数に浮かんでいました。ホテルスタッフに聞くと、稚エビの仕掛けを示す浮標だとか。ただ、稚エビ漁は旧暦の11月~翌年5月初めの頃。7月に再訪した時には浮標は跡形もなく消えていました。季節によって「旬」が異なるように、漁も異なるのは、日本と同じですね。

▲ 夜明け前の海を、アナンタラ・クイニョン・ヴィラから望む。沖には電灯漁を行っている漁船がちらほら。
滞在したリゾートから海岸伝いに歩いていける漁村バイゼップでは、夕食時になると、浜辺にたくさんのタライが並びます。その中にはエビや魚、貝類などが並び、その場でオーダーして、砂浜にセットしたテーブルでいただくスタイル。バリ島のイカン・バカール的なレストラン(海の家?)が、数店舗現れます。素朴な海辺のお楽しみです。

▲ 「タイソン反乱」と結びついて発展したビンディン武術。“棒”は武術の中でも代表的な武器。アナンタラ・クイニョン・ヴィラには棒術のマスターが。
クイニョン、ウルトララグジュアリーリゾートも目を付けはじめています
リゾートとしてのクイニョンは、市街地から離れた海岸線沿いにリゾートホテルが点在しています。市街地から約12㎞南下したところに、「アナンタラ・クイニョン・ヴィラ」、そして姉妹リゾートの「アヴァニ・クイニョン・リゾート&スパ」。さらに15㎞南下したあたりに「ザニエ バイ サン ホー」。そしてその近くに、「マンダリン オリエンタル バイノム」も近々オープン予定。クイニョンはラグジュアリー層も注目のエリア、というわけです。

▲ スタイリッシュな複合施設なども開業し、勢いを感じるクイニョンの市街地。
市街地には高層コンドミニアムやローカル向けのホテルも見られるけれど、ラグジュアリーなステイがお好みならば、ビーチリゾートを目指したい。

▲ 市街地から約12㎞離れたアナンタラ。

▲ アナンタラに併設している姉妹リゾートのアヴァニ。
さて、気になるビーチはどうか? キビ色をした砂はキメ細かく、サラサラと指の間から落ちていく感じ。素足から伝わる砂の感触が気持ちいい。各リゾート前のビーチは人工物が視界にあまり入らず(夜の漁火を除く)、遠くまでやって来た感も味わえます。想像以上に、上々のビーチです。

▲ さらに15km南下したザニエ。この近くにマンダリン・オリエンタルがお目見え予定。
ビーチをはじめ手つかずの自然が美しい、地元の暮らしが垣間見られる、文化的遺産がある。といった素朴な魅力がバランスよく楽しめる旅先といえるでしょう。

▲ クイニョンの砂は茶色の砂が混じったキビ色。空気を含んだ砂ではなく、サラサラと落ちていくタイプの砂質。
海辺の別荘的な心地よさが漂うヴィラリゾート「アナンタラ・クイニョン・ヴィラ」
最初にご紹介するホテルは「アナンタラ・クイニョン・ヴィラ」 。到着すると、勢いよく2回打ち鳴らすゴンでお出迎え。続いて、この地に伝わる太鼓の演奏に、武術の演武と続きます。レセプションの天井には漁具を模したライトや海をモチーフにしたアートが目に楽しく、地元の伝統文化に触れることから、「アナンタラ」の滞在が始まります。

▲ リゾートからは正面に小島が浮かぶ以外、人工物が視界に入りません。

▲ ゲストが到着時、2回ゴンを鳴らして、来客を知らせます。地元の文化が随所に取り入れられています。
プライベートな入り江が広がる7エーカーの敷地に、オンザビーチと丘の斜面に立つオーシャンビュー、2タイプのヴィラが25棟。加えて、レストラン棟、スパ棟、ジム棟、メインプールからなり、海辺に佇む低層階ならではの居心地のいい空間が広がっています。

▲ 波のモチーフや漁具を思わせるライトなど、漁村ならではのデザイン。

▲ ビーチフロントのヴィラ。ベッドから、プールの向こうにビーチが広がっています。
ビーチフロントは波打ち際まで数歩、オーシャンビューは高い位置から景色を一望にできるロケーション。どちらも床から天井までのフルハイトの窓から、海の眺めが楽しめます。すべてのヴィラにプライベートプールが付き、ヴィラホストが滞在をお手伝い。ヴィラの広さは170㎡以上とゆったりしています。

▲ ホームメイドのお菓子やフルーツ(説明書付き)など、ウェルカムギフトに歓迎の気持ちがこめられています。
ヴィラ内にも地元を感じるアイテムが随所に。ウェルカムフルーツに加え、お米で作ったお酒や、ミニバー内にはクイニョンの地ビールも。ベッドの上のパンダンの葉を置いた、歓迎のメッセージもほっこり心温まります。

▲ 深めのバスタブに浸かりながら、海を眺めることも。
飲食施設はメインレストラン&ファインダイニング「シー、ファイヤー、ソルト」、「プール・バー&ラウンジ」の2カ所。
「シー、ファイヤー、ソルト」での朝食はセミオーダーシステム。パリパリのクレープ生地に新鮮なエビを挟んだ「バインセオ・トム・ニャイ」など地元の郷土料理も選択肢に並びます。ディナーは多彩な塩で楽しむグリル料理。熟成肉や新鮮なシーフードなどを、ヒマラヤソルトの塊に乗せて、あるいは黒ごまソルトをつけてなど、様々な塩と一緒にいただきます。塩のおかげで、厳選された素材の旨味もさらに引き出されるようです。

▲ ヒマラヤンソルトの盤の上に乗った、とれたてのシーフード。美味です。
アナンタラ・スパは、緑豊かな小道を抜けた先にあり、アヴァニ・クイニョン・リゾート&スパのゲストは両方の施設をサインひとつで利用できます。

▲ オーシャンビュー・プール・ヴィラのベッドからは、こんな眺め。
アナンタラ・クイニョン・ヴィラ
※後編ではさらにオススメのホテル2軒のほか、クイニョンの市街地情報、ホーチミンの最新お洒落スポットもご紹介します。

● 古関千恵子
ビーチライター。月1~2回、世界のビーチに通うこと30年以上。リゾートやダイビング、エコなどを軸に、ビーチにフォーカスして取材&寄稿。このところは南方ばかりでなく、東西南北、全方位で訪問中。目指せ、伊能忠敬(測量はしないけど)。旅行ライター達が「行って良かった」と思う旅をカタチにする、手配旅行会社「株式会社トラベルライターズ」をスタート。
instagram(@chieko_koseki/)でも海情報をお届け中。
こちらの記事もいかがですか?













