そこでお手本にしたいのが日本でも屈指のリゾート地である、軽井沢での遊び方。なぜならそこには歴史があり、クラス感が備わっていて、かつ新しさもあるから。つまりリッチな非日常を楽しむための、すべてが整っているのですね。
だからお洒落も遊びも仕草もいつもとは違うTPOそれぞれにふさわしいスタイルがある。そういうひとつひとつのことをマスターしているというのが、本当にモテるオヤジだと思うのです。
デートのお誘いは「気持ちいい季節になったから」とかそんな簡単なもので十分。その先にある、ふたりで楽しむためのモテるテクニックを、本特集ではずい〜っとご紹介いたします。

非日常を楽しむなら、まずは肩の力を抜いてリラックスしたスポーティな装いで。リネンの白シャツに合わせた上質なレザーブルゾンの肌触りが豊かな時間へと導いてくれますよ。男性●ブルゾン74万5000円、Tシャツ6万2000円、パンツ11万円、スカーフ3万9500円、バッグ43万7000円/すべてベルルッティ(ベルルッティ・インフォメーション・デスク)、時計375万円/ヴァシュロン・コンスタンタン、ハット3万3000円/バルビジオ(インテレプレ)、サングラス4万6000円/アレム(デコラ) 女性●ワンピース14万円/マロ(三崎商事)、ニット2万8000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)、ブレスレット2万8000円/リンクス オブ ロンドン(リンクス オブ ロンドン青山店)、サングラス3万9000円/マックス ピティオン(コンティニュエ)、バッグ2万4000円/ヘレンカミンスキー バイ ケイコ ササキ(ヘレンカミンスキー表参道ヒルズ店)
初夏のリゾートスタイルはクラス感が基本です

涼しげで、上品、それでいて頑張った感がない、というようなスタイルこそ、リッチ感を上手くつくり出すポイントです。新緑の中、力を抜いて楽しむなら、仰々しさや、やりすぎには注意したいものですな。男性●シャツ、パンツ、靴は右ページと同じ。時計68万5000円/ラルフ ローレン(ラルフ ローレン表参道)、サングラス参考商品/ラルフ ローレン、ネックレスはモデル私物 女性●ワンピース29万円/ラルフ ローレン コレクション、ベルト参考商品、バッグ18万円、サンダル5万9000円、サングラス参考商品/すべてラルフ ローレン
答えは、クリーンな印象で、かつ大人としての節度のある、白いリネンのシャツに、クリースがきれいに入ったスラックスです。どちらもとてもベーシックなものですが、これらが軸になっていれば、あとは上にニットを着ようがブルゾンを羽織ろうが、スニーカーを履こうがブーツを選ぼうがまったく問題なし。
シャツにスラックスというコンサバな装いは、高原リゾート特有のリッチな感じ、言うなれば“クラス感”のある街に溶け込むためのドレスコード。ここさえ押さえればあとはゆっくり、リラックスでOK。
そもそもドレスコードを堅苦しく考える必要なんてないわけで、TPOに応じて変化する装いを大いに楽しむ気持ちが大切です。そうすれば時間がいつもよりゆっくり、それでいてとても上品に流れていくのを感じられるハズ。
そうなったらしめたもの、ドライブに出かけるもよし、木漏れ日のなかで読書を始めるもよし。ようこそ、高原リゾートへ。
Ralph Lauren [ラルフ ローレン]
リネンの白ならシワも味に

ディテールだってクラス感が大事なのです
リラックスしたリゾートスタイルこそ細部のツメが大事なのは、言わずもがな。そこはヌカリなくセンスのいいものを選びましょう。
Oliver Peoples [オリバーピープルズ]
サングラスはちょいレトロで

Vacheron Constantin [ヴァシュロン・コンスタンタン]
品格重視ならちょい小ぶり

Ralph Lauren [ラルフ ローレン]
仰々しさよりこなれ感が大切

スタイリング/四方章敬 ヘアメイク/北村達彦
文/いとうゆうじ
イラスト/早乙女道春
写真提供/アフロ、Getty images、amana images、PPS通信社、万平ホテル