• Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • YouTube
  • Feedly
  • TOP
  • PEOPLE
  • 美しい人、石田ひかり。「自分は専業主婦に向いていると思っていたのに、向いていなかったというのは結構驚きでした(笑)」

2026.08.09

第18回 石田ひかり【vol.02】

美しい人、石田ひかり。「自分は専業主婦に向いていると思っていたのに、向いていなかったというのは結構驚きでした(笑)」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは石田ひかりさんです。NHK連続テレビ小説「ひらり」やドラマ「あすなろ白書」などの清楚で闊達なイメージを、50代の今も持ち続ける石田さんに、本連載では艶やかな大人の女性の美しさを演じていただきました。その第2回です。

CREDIT :

写真/浅井佳代子 スタイリスト/坂本久仁子 ヘアメイク/横山雷志郎 文/渡辺朋子 編集/森本 泉(Web LEON)  プロデューサー/Kaori Oguri

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。


今回ご登場いただいたのは俳優の石田ひかりさんです。NHK連続テレビ小説「ひらり」やドラマ「あすなろ白書」などの清楚で闊達なイメージを、50代の今も持ち続けたまま数多くのドラマや映画に出演する石田さん。主演映画『さとこはいつも』の公開(9月18日)を控えるなか、本連載では和建築の古いお屋敷を舞台に艶やかな大人の女性の美しさを演じていただきました。その第2回です(第1回はこちら)。

PAGE 2
PAGE 3

【Interview02】

岩松 了さんとの出会い。芝居ってこんなにも難しいものだと、ようやく気づきました

── 石田さんは90年代にNHK連続テレビ小説「ひらり」やドラマ「あすなろ白書」でヒロインを演じて、一躍、国民的俳優になられましたが、当時の状況をどう感じていましたか?


石田ひかりさん(以下、石田) 街で「ひらりちゃん!」なんて声をかけていただくと、やっぱりうれしかったですね。当時はドラマの視聴率が話題になる時代でしたし、結果が良いと現場の士気も上がって、みんなで喜んだりしていました。


でも一方で、自由を失うこともありました。街に出れば上から下までじろじろ見られたり、家までついて来られたり、怖い思いもたくさんしました。しかし時代は変わって、令和の今はプライバシーが守られるようになり、それはとても大切なことだと思います。


── 20代の頃はドラマに引っ張りだこで、今もまた主演をはじめ、多くの作品に出演されていますが、当時と今とで仕事に対する考え方はどのように変わりましたか?


石田 やっぱり若い時は仕事という意識や感覚がなかったですね。大学を卒業するまではずっと学生と二足のわらじだったので、“まだ片足しか入れていません”という逃げ場があったんですけど、大学を卒業して、みんなが就職した時に、私も芸能界に就職したんだと覚悟を決めたんだと思います。

PAGE 4

── その後、結婚や出産も経験されますが、お仕事についてはどう考えていましたか?


石田 私は割と結婚が早くて、28歳で結婚しました。31歳で長女、32歳で次女を授かり、3年ほどはほぼ表に出ない生活を送り、本当に少しづつ仕事を再開していきました。娘たちが小さいうちは数時間しか家を空けられませんでしたので、オファーをいただいても、なかなかお受けすることは叶いませんでした。


それでも声をかけてくださる方がいたことに、ものすごく感謝の思いがありました。その頃からですかね、これだけ制限の多い私を選んでくださったのだから、本当に真剣にやらなければいけないと思ったんです。もちろん今までも真剣にやってきたんですよ(笑)。でも、そこでより実感が伴ったということですね。


── お仕事をセーブされていた時は、本当はもっとやりたい思いもあったんですか?


石田 年子の子育てに追われる日々で、そんな心の余裕は無かったですね(笑)。でも少しずつ再開して、久しぶりに外の空気を吸った時、社会と繋がることの大切さに初めて気づきました。こう言っては申し訳ないんですけど、仕事がすごく気分転換になっていて、私の機嫌がいいと、色んなことがうまく運ぶようになりました。

PAGE 5

── 逆に結婚や出産のタイミングで、完全にお仕事をやめることも考えましたか?


石田 やめるという決断はしなかったと思うんですけど、フェードアウトすることになるかもしれないとは思っていました。私の母は専業主婦でしたので、漠然と自分もそうなれるのではと思っていたのですが、自分でもびっくりするほど向いていませんでした(笑)。母の姿を見て育ってきましたから、仕事を持つ母親像をイメージすることが難しかったのかもしれません。主婦に向いていなかったというのは、自分の人生において結構な事件でした(笑)。


──どこで向いていないことに気づかれたんですか?


石田 家事は嫌いじゃないし、人のために何かをするのもすごく好きで、家でも結構世話焼きなんですよ。でも、私にとってはやっぱり社会と繋がるということがすごく大事で、自分もそれを楽しいと感じていることに気づいてしまったんですね。


俳優は、もちろん自分次第ですが、定年がありません。私も気づけば40年近くこの仕事をしていますが、それは本当に多くの方の応援があるからこそです。子育てで仕事をセーブした時期もありましたが、こうして仕事を続けていられることに感謝しかありません。

PAGE 6

──お芝居の楽しさを感じるようになったのはいつ頃からですか?


石田 実はお恥ずかしい話なのですが、本当に最近です……。2022年に小泉今日子さんプロデュースで岩松 了さん作・演出の『青空は後悔の証し』という舞台に出させていただいたんですが、岩松さんとの出会いで私の俳優人生がようやく始まったと言っても過言ではありません。厳しい稽古が続く日々で、作品のためにも降板した方が良いのではとよぎることもありました。


芝居ができていないということは、ずっと前から自分が一番よく分かっています。岩松さんはもう本当にズバリのところをすべて言ってくださいました。だから、本当にしんどかったんですけど、いつも小泉さんが励ましてくださって。


私ばかりに時間が掛かってしまって、他の方には本当に申し訳ない稽古場でした。その時の岩松さんや小泉さんの言葉を今でも思い出します。芝居ってこんなにも難しくて、考え抜かないといけないものなだと教えてもらったことで、こんなにもやりがいのあるものなんだと気づかされた経験でした。

▲ ブラウス15万1800円、スカート17万3800円/ともに シャッツィ・チェン(シャッツィ・チェン インターナショナル リミテッド)

PAGE 7

── 今後お仕事で挑戦したいこと、力を入れたいことは何ですか?


石田 今まで通り、いただいたお仕事を心を込めて責任を持って果たしていくということをずっとやっていくんだろうなと思います。やっぱり本当に自分がやってみたいと思えること、こういうものを映像に残したいなということをずっと考えていたいです。


── 今回、「美しい人」という企画に出ていただきましたが、石田さんが思う「美しい人」とはどういうイメージでしょうか?


石田 一番は健康であることです。心身ともに健康であり、機嫌がよく、明るい未来を想像しながら、それに向かってやるべきことを積み上げて生きている人かな。私もそういう人になりたいなと思います。もちろんつまずくこともたくさんありますけど、いつもできるだけ機嫌よくしていたいし、明るく前を向いて歩いていたいですね。

▲ ピアス32万6700円、イヤカフ39万1600円、リング23万6500円、ブレスレット43万3400円/すべてTASAKI

PAGE 8

── 石田さんもとてもポジティブな印象がありますが。


石田 ポジティブなのか鈍感なのか難しいところですけど(笑)、鈍感力もちょっとした助けになる時がありますよね。人に対して鈍感なのは本当に罪深いと思いますけど、自分に対して鈍感なのは、時に助けられることもありますから(笑)。


── プライベートで今後やっていきたいことはありますか?


石田 まずは健康ですよね。娘たちに迷惑はかけたくないから、夫婦共々、絶対健康でいようねというのは常に意識しています。ジムも細々とは行ってますけど、全力で信号を渡るのが精一杯ぐらいで、もうマラソンとかダッシュもできないじゃないですか。ちょっと極端ですけど、大谷(翔平)選手とかを見ていると、こんな風に走れたらどんなに気持ちいいだろうと毎朝思うので、本格的に体を鍛えたいと思っています。

PAGE 9

● 石田ひかり(いしだ・ひかり)

東京都出身。1991年大林宣彦監督作品『ふたり』で映画デビュー。NHK連続テレビ小説「ひらり」、「あすなろ白書」などで主演を務める。近年では映画『九十歳。何がめでたい』、『ブルーピリオド』、2025年『ルノワール』では第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。舞台『青空は後悔の証し』、『ピエタ』、ドラマでは「きょうの猫村さん」、「続・続・最後から二番目の恋」、主演「鬼女の棲む家」など人気ドラマに多数出演。9月18日公開の映画『さとこはいつも』などが控えている。

さとこはいつも 石田ひかり

『さとこはいつも』

長編映画デビュー20周年となる沖田修一監督の完全オリジナル作。同級生に人生初の恋をして、妄想が暴走していく鼻炎持ちの中学3年生、15歳の中井聡子(姫野花春)。映画配給会社でバリバリ働きながらも空回り。6年目となる不倫も倦怠期を迎え、仕事もプライベートも迷走中の35歳、西田沙都子(有村架純)。子育てが一段落し、ようやくできた自分の時間で忘れかけていた夢に目覚める55歳、飯島里子(石田ひかり)。三者三様の人生を歩む“さとこ”たちは、それぞれの身に起きた出来事や経験を物語として書き始め、他人だった3人の人生が少しずつ交差していく。9月18日公開。

HP/映画『さとこはいつも』公式サイト


※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

シャッツィ・チェン インターナショナル リミテッド 03-6212-2878

TASAKI 0120-111-446


こちらの記事もいかがですか?

PAGE 10

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        美しい人、石田ひかり。「自分は専業主婦に向いていると思っていたのに、向いていなかったというのは結構驚きでした(笑)」 | 著名人 | LEON レオン オフィシャルWebサイト