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2026.06.06

多部未華子インタビュー。「子どもが生まれてから、季節の移り変わりを感じられるようになりました」

海野つなみによる人気漫画『クロエマ』を杉咲 花さんとW主演で演じている多部未華子さんにインタビュー。初共演となった杉咲さんの印象から多部さんが惹かれる素敵な大人像、そして子どもと過ごす楽しい時間についてまで幅広く伺いましたよ。

CREDIT :

写真/中野修也 スタイリング/岡村春輝(FJYM inc.) ヘアメイク/赤松絵利(ESPER) 文/飯田帆乃香  編集/鎌倉ひよこ、森本 泉(Web LEON)

多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON

『逃げるは恥だが役に立つ』で知られる漫画家・海野つなみによる人気漫画『クロエマ』が、このたびPrime Original新ドラマシリーズとして映像化されます。主人公・クロエを演じるのは、多部未華子さん。柔らかな空気感を纏いながらも、芯の強さを感じさせる多部さんですが、本作では、はたしてどんな表情を見せてくれるのでしょう。


本作の主人公は、恋も仕事も住む場所も失ったエマ(杉咲 花)と、ミステリアスな資産家・クロエ。正反対のふたりは、ひょんなことから共同生活をスタートし、日曜限定の占い店を開くことに。相談者たちの悩みの裏に隠された事情や謎を探りながら、“仲良し”とは言い切れない絶妙な距離感を育んでいきます。


ドラマ『私の家政夫ナギサさん』や映画『流浪の月』など、数々の話題作で存在感を放ってきた多部未華子さん。今回の取材では、クロエというキャラクターの魅力をはじめ、W主演を務める杉咲花さんとの撮影秘話、仕事との向き合い方、そして“心地よく生きるヒント”についても語っていただきました。

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相談をしても”アドバイスが欲しい”わけではないんです

── 本作では“占い”も印象的なキーワードになっていますが、多部さんご自身は占いを信じるタイプですか?


多部 未華子さん(以下、多部) 「あの占い、よかったよ!」って知り合いに言われると、行ってみたくなっちゃいます(笑)。割とフットワークは軽いほうなんです。


でも、“深刻な悩みがあるから行く”という感じではなくて。悩みがあってもなくても、単純に興味があるから、答えを求めにいくというよりも、興味本位で行くタイプ。ちなみに、エマを演じる杉咲 花さんは、占ってもらった経験がないそうです。勝手に“女性はみんな占い好き”みたいなイメージを持っていたので、意外でした。

多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON

▲ ドレス9万4000円/トーガプルラ、ベルト4万3000円/トーガ トゥ(トーガ 青山店) イヤリング9800円/HUI、リング(左手)2万5000円/KEIR.、リング(右手)2万1000円/hidaka kanawaru(ロードス)、ブレスレット(右手)2万900円/ディーゼル(ディーゼルジャパン)、ブレスレット(左手)80万9091円/ツーエーダイヤモンズ

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── なるほど。では、本気で悩んだ時は、誰かに相談されるんですか?


多部 家族と、仲のいい親友3人ですね。でも、実は“アドバイスが欲しい”わけではないんです。たぶん自分の中では、ある程度答えが決まっているタイプなので。


私は直感を信じているので、悩みながらも、なんとなく答えは見えているんですよね。だから、話を聞いてもらって共感してもらえるだけで十分なんです。


もちろん、「こういう見方もあるんじゃない?」って別の角度から言ってもらうこともあります。でも、相談する相手はみんな私の性格を分かっているので、「でも本当はこう思ってるんでしょう?」って見抜かれちゃう(笑)。

答えをもらいたくて相談するというより、“背中を押してもらう”感覚に近いのかもしれません。

不器用だけど優しい、そんなギャップが面白い

── 原作ファンも多い『クロエマ』ですが、初めて台本を読まれた際の印象を教えてください。


多部 原作を読んだ時に、まずクロエとエマの関係性が素敵だなと思いました。近づきすぎず、離れすぎず、お互いをどこかで思いやっている感じがすごく心地よくて。物語自体は淡々と進んでいくのですが、その空気感もすごく好きでした。


あと、私が演じているクロエというキャラクターが本当に魅力的で! 一見、愛想がなさそうなんですけど……実は人に興味があったり、思いやりがあったり、意外と世話好きだったりするので(笑)、不器用だけど優しい、そんなギャップが面白くて「ぜひ演じてみたい」と思いました。

多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON
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── クロエは、ミステリアスな雰囲気をまといながらも、どこか愛らしさがありますよね。演じるうえで意識されたことはありますか?


多部 私も含め、スタッフみんなが原作をすごくリスペクトしていたので、まずは見た目から丁寧に作っていきました。髪の長さを合わせたり、表情がわかりやすくなる眉毛が見えないように前髪のウィッグをつけたり、細かい部分までこだわっていましたね。

── 杉咲 花さん演じるエマのキャラクターも個性的ですよね。ふたりの掛け合いも、とても印象的でした。


多部 杉咲さんとは今回が初共演でした。以前からいろいろな作品を拝見していて、“すごく印象に残るお芝居をされる方だな”と思っていたので、きっと刺激的な現場になるだろうなと感じていたんです。


本作はエマとクロエの対話シーンが多いのですが、杉咲さんのお芝居は、表情や話し方ひとつひとつがすごく魅力的。エマは、自分の意思がなさそうに見えて、しっかりこだわりを持っている女性なので、そんなエマを演じる杉咲さんの表現がすごく面白くて。お芝居をしながら、「こう来るんだ」と刺激を受ける瞬間がたくさんありました。すごく豊かな時間だったなと思います。

気づいたらルーティンになっていること

── 作中には印象的なパフェがたくさん登場しますが、どれも本当においしそうでしたね。


多部 そうなんです! どのパフェもおいしいのですが……実は私、和菓子が好きなので(笑)、かりんとうを使ったパフェが出てきた時は、「これ、すごく好き!」ってなりました。

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多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON

── 占い店をはじめ、純喫茶「パリ」などの空間もとても素敵でした。多部さんご自身は、ご自宅でどんなふうにリラックスされることが多いですか?


多部 ソファでのんびりするのが好きです。テレビを観ながら、ごろ〜って寝転んでいます(笑)。最近は暑くなってきたので、炭酸水にレモンを絞って飲みながら、ゆっくり過ごしていますよ。


あと、子どもが寝たあとに、夫と一緒に過ごす時間も自然と日課になっています。ふたりで話したり、映画を観たり。特別に「時間を作ろう」と決めたわけではないんですけど、気づいたらルーティンになっていて。そういう時間が、すごくリラックスできるんです。

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悩み相談は、男女で少し感覚が違う気がします

── LEONの読者層は“大人の男性”ですが、多部さんが「素敵だな」と感じる“大人”ってどんな人ですか?


多部 ちゃんと人の話を聞ける人って、“大人”だなと思います。


── なるほど。若い頃ほど、“自分を知ってほしい”気持ちが前に出ることもありますよね。


多部 例えば、悩み相談だったら男女で少し感覚が違う気がするんです。男性は解決策を探してくれることが多いけれど、女性は“話すこと”そのものが気持ちの整理になっていたりして。だから、「うんうん」って聞いてもらえるだけで、十分救われたりするんですよね。

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── では、“アドバイス上手な人”より、“聞き上手な人”に惹かれる?


多部 そうですね。もちろん、その人の経験や価値観を「聞いてみたい」と思う相手だったら、「どう思う?」って聞きたくなることもあります。でも、必ずしも答えを求めているわけではないんですよね。だから、ただ話を聞いてもらえるだけで、気持ちが整理されることも多い気がします。

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「これは逃したくない」という感覚は、以前よりブレなくなっている

── 俳優としてキャリアを重ねるなかで、価値観や考え方に変化を感じることはありますか?


多部 20代の頃の自分と今を比べると、ライフステージごとに変化はあるので、変わった部分もあると思うんです。でも、自分の芯の部分は、あまり変わっていない気がします。


例えば、誰かに言われたことの受け取り方だったり、うまく受け流す術みたいなものは、年齢を重ねるなかで身についた感じがします。結婚をはじめ、いろいろな経験を経て、自分なりの“回避術”みたいなものができたというか。


でも、「自分にとって本当に大事なもの」はずっと変わらないですし、「これは逃したくない」という感覚は、以前よりむしろブレなくなっている気がします。

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── キャリアを重ねるなかで、「ここは変わったな」と感じることはありますか? 例えば、お仕事面でいうとセリフ覚えが早くなったとか。


多部 それはもう、年々遅くなっています(笑)。今は、夕方くらいになるとパワーがなくなってくる感覚がありますね。夜9時半くらいには「もう眠たいな……」って思ってしまいます。でも、無理をしなくなったというか、自分のペースを受け入れられるようになったのは、年齢を重ねたからこそかもしれないです。

── 今後、新たに挑戦してみたいことはありますか?


多部 子どもが生まれてから、季節の行事をすごく楽しむようになりました。なので、これからはもっと“季節を感じる体験”をしていきたいなと思っています。


この前は、家族でたけのこ掘りに行ったんです。掘ったたけのこをその日のうちに食べたら、本当に甘くておいしくて。家族で「こんなに違うんだね」って感動しました。あと、お茶摘みに行ったこともあって。摘んだ茶葉を炒って、自分たちで淹れて飲んだんですけど、それもすごくおいしくて。


子どもが生まれるまでは、仕事中心で季節を感じることって意外と少なかった気がするんです。でも今は、季節ごとのイベントに追われながらも(笑)、その時間がすごく楽しいなって感じています。仕事だけでは得られない豊かさというか、季節の移り変わりを感じられるようになった気がします。

多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON
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── お仕事面ではいかがですか? 今後、挑戦してみたい役柄などはありますか?


多部 今は、子育てとの両立が前提になっているので、自分の中で「できること」は以前より限られている感覚があります。でも、その中でも「これは本当にやりたい」と直感で思えるものは、大切にしたいんです。だから、ジャンルを絞って「次はこういう役をやりたい」と決めているわけではないけれど、自分の可能性を狭めずにいたいなと思っています。


両立しながら、仕事も諦めずに続けていきたい。その気持ちはすごくありますね。これからも自然体で向き合っていけたらいいですね。

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● 多部未華子(たべ・みかこ)

1989年1月25日生まれ、東京都出身。2002年に女優デビュー。2005年公開の映画『HINOKIO』『青空のゆくえ』で注目を集め、「第48回ブルーリボン賞」新人賞、「第15回日本映画批評家大賞」新人賞を受賞。以降、NHK連続テレビ小説「つばさ」、ドラマ「対岸の家事〜これが私の生きる道!〜」「連続ドラマW シャドウワーク」、映画『流浪の月』など数々の話題作に出演。現在はNHK連続テレビ小説「風、薫る」に出演中。

HP/https://tabemikako.com


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多部未華子 クロエマ 杉咲花 WebLEON

『クロエマ』

恋も仕事も住む場所も失ったエマが出会ったのは、大きな屋敷に暮らす謎めいた資産家・クロエ。ひょんなことから始まった同居生活をきっかけに、ふたりは日曜限定の占い店「Sort」を開くことに。悩みを抱えた相談者たちと向き合いながら、その裏に隠されたさまざまな問題や謎に迫っていく。原作は『逃げるは恥だが役に立つ』で知られる海野つなみの同名漫画。監督は今泉力哉、脚本は今泉かおりが務める。Prime Video(プライム・ビデオ)で6月12日(金)より毎週金曜日3週にわたり配信。 出演/杉咲花、多部未華子、岩瀬洋志、井之脇海、河井青葉、光石研ほか 

公式HP/杉咲花・多部未華子W主演&今泉力哉監督 『クロエマ』

Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW


※掲載商品はすべて税込み価格です

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ツーエーダイヤモンズ 03-4500-9965

ディーゼル ジャパン 0120-55-1978

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