2026.06.09
第16回 沢尻エリカ×沢渡 朔 【vol.02】
美しい人、沢尻エリカ。「若い頃は自分の中のエリカ像に強い思い込みがあって、すごく無理をしていました」
大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは沢尻エリカさんです。10代でのデビュー当時から圧倒的な演技力で世間を驚かせた沢尻さん。40代を迎え、ますます磨きのかかった美しさに巨匠・沢渡 朔さんがアプローチ! その第2回です。
- CREDIT :
写真/沢渡 朔 スタイリング/亘 つぐみ ヘアメイク/冨沢ノボル 文/渡邉朋子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。
今回ご登場いただいたのは俳優の沢尻エリカさんです。第1回(こちら)では20年ぶりの撮りおろし写真集『DAY OFF』について伺いました。2回目の今回は40歳を迎えた今の心境、そして10代の頃から年を重ねるにつれて人生の景色がどのように変わり、自分自身とどのように付き合ってきたのかを伺いました。


【Interview02】
今はもう嘘をつく必要もなく、年とともに自由に、ありのままでいられるようになりました
── 沢尻さんは先日、40歳という節目の年を迎えて写真集『DAY OFF』も発売されましたが、年齢を重ねることについてはどのように捉えていますか?
沢尻エリカさん(以下、沢尻) 正直、何が変わったかと言われても、わからないんですけれど、10代、20代、30代を経て、私は今、40代がすごく楽しみですね。
── 以前は“こうあらねば”という思いにとらわれてしまうこともあったそうですが。
沢尻 めっちゃありましたね。特に20代の頃は、“沢尻エリカはこうだ”、“女優・沢尻はこうだ”という自分の中のイメージがあって、若い時はすごく苦労しました。

── 自分で自分を型にはめて苦しめてしまっていたのでしょうか?
沢尻 そうですね。でもそれもきっと作り上げられた虚像なので、やっぱりどこか自分も無理をしていた部分があるし。
── それはパブリック・イメージだとか、まわりからどう見られているかということも大きかったのでしょうか?
沢尻 まわりからどう見られるかというよりも、自分の中でこうだと思っていた部分があったので。でもやっぱりすごく無理をしていたんでしょうね。

── その中でどうやって自分自身を解放していけたのでしょうか?
沢尻 そこは歳とともにですね。今はもう嘘をつく必要もなく、素の自分でいられるのが一番楽なことなので。歳とともに自由に、ありのままでいられるようにはなりました。
── そうして経験や変化を重ねていくことで人生の景色だったり、ものの見え方が変わってきたような感覚はありますか?
沢尻 そうだと思います。何が? と言われると言葉では表現しづらいんですけど。
── 40代ではどんなことを楽しみにしていますか?
沢尻 今、いろんなことをやれているのですごく楽しいですね。いろんなことに興味が出てきて、探求心もすごくあるので、引き続き、仕事を楽しみながら、何にでも挑戦したいなと思えるようになりました。

── 40代に入って、自分の中で成長とか進化を感じる部分はありますか?
沢尻 若い時は割と流れに身を任せていたような感じがありました。でも、今は何かをやりたいとか、こうしたいと思った方向に自分の意思で進んでいっているような気がすごくしているので、そういうところは確かに変わったのかなと思います。これをやりたいからここに行ってみようとか、単純なことではあるんですけれど、そこから興味が広がっていっている気もします。
── 今回、「美しい人」という企画にご登場いただきましたが、沢尻さんは「美しい人」というとどういう人をイメージされますか?
沢尻 例えばお料理が趣味であればお料理でもいいし、本当に何でもいいと思うんですけど、自分の世界観を持っていて、自分なりに日々そこに向き合って生きている人はすごく素敵だなと思います。

── 沢尻さんで言うと、やはりお芝居の世界になりますか?
沢尻 そうですね。仕事だとやっぱり表現することになりますけど、プライベートではいろんな景色を見て感動したいというのはすごくありますね。
── 海外なども行かれたりしていますか?
沢尻 若い時はすごく行っていましたけど、最近は日本国内のいろんなところを旅行しています。でも、このタイミングで日本を周れているのは、すごくいいなと思っているし、行きたいところばかりです。写真集で行った島もそうですけれど、本当にどこでもひとりでフラっと行くので。

── 向こうにお友達がいたりするのですか?
沢尻 その島にももう3年通っているのでいっぱいいますね(笑)。ひとりでいろんなところに行くし、その土地土地で友達ができていくのも楽しいです。
── 結構すぐにお友達になれてしまうんですか?
沢尻 なっちゃうタイプですね。それこそ地方にひとりでふらっと行って、湖のそばにあるサウナに入っていたんです。犬も一緒だったので、そこのサウナのスタッフの子に「犬、可愛いですね〜」とか話しかけられているうちに、「お姉さん、モデルさんとかできそうですよね」と言われて。あ、あぁ……みたいな感じで返事をしていたら、「なんかスタッフが沢尻エリカさんに似てるって言ってましたよ」みたいな(笑)。そこからすごく仲よくなったりしました。

── さぞ、びっくりしたことでしょう(笑)。ところで写真集の撮影前には体作りなども相当されたのでは?
沢尻 トレーニングは日々やっているんですけど、今回は特別に結構やりましたね。でも、島ではただ潜っているだけでいい感じになるので(笑)。
── ヨガやピラティスもやられているそうですね。
沢尻 ヨガ、ピラティスは日常的にやっています。割と忙しい時でもちょっとトレーニングして汗をかいたり、サウナに行ったりするだけで結構リフレッシュできるし、体を動かすことは大事だと思います。

▲ 衣装はすべてスタイリスト私物。
── トレーニングのほかに食事など何か意識していることはありますか?
沢尻 ご飯を食べるのが大好きなので、食事制限は一切せず食べたいものを好きなだけ食べています(笑)。もともと野菜も好きだし魚も好きだし、結構バランスはいいと思うので、トレーニングしつつ、ご飯は好きなものを食べていますね。
── トレーニングは毎日されるんですか?
沢尻 いや、そんなことはないですよ。天候なのか気圧なのかわからないですけど、結構左右されるほうなので、すごくどよ〜んとした日は“今日はトレーニング無理だわ……”みたいな時とかありますし(笑)。もちろん極力行くようにはしているんですけど。
── そういう日もあるんですね。
沢尻 全然ありますよ(笑)。
※次回に続きます。

● 沢尻エリカ(さわじり・えりか)
1986年4⽉8⽇⽣まれ。東京都出⾝。05年、ドラマ「1リットルの涙」で主演を務め、同年公開の映画『パッチギ!』で、第29回⽇本アカデミー賞新⼈俳優賞を受賞。映画『へルタースケルター』(12年)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、ドラマ「タイヨウのうた」(06年)「ファースト・クラス」(14年)など話題作に数多く出演。2024年に上演されたテネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』では初舞台で主人公のブランチを演じ、『マイ・フェア・レディ』の原作にもなった戯曲『ピグマリオン-PYGMALION-』では下町の花売りから洗練されたレディへと変貌する娘・イライザを演じた。

沢尻エリカ写真集『DAY OFF』
「30代最後に私の“今”そして“素”を刻んだ一冊。これまで支えてくれた皆様に、心からの感謝を込めて」と沢尻エリカ本人が語るように、完全セルフプロデュースで制作された、約20年ぶりとなる写真集。撮影場所は自らセレクトし、衣装もすべて本人の私物、メイクも自身で行い、時にはすっぴんも披露している。サーフィンを楽しむ姿やスキンダイビングで人魚のようにしなやかに泳ぐ姿など、雄大な自然に溶け込む自然体の彼女を収めたカット数はなんと1万超。その中から厳選された150点以上を収めた本作は、彼女の無邪気で美しい意志を感じさせる珠玉の一冊。
幻冬舎刊。定価3960円(税込)
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