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2026.04.12

第15回 奥菜 恵 【vol.01】

美しい人、奥菜 恵「何度も辞めたいなと思う時はあったけど、結局お芝居以上の楽しみを知らなかった」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは奥菜 恵さんです。13歳でドラマデビュー以来、その圧倒的な美貌で多くのファンを魅了してきた奥菜さん。40代半ばを迎えた今は俳優業以外にも仕事を広げながら、妻として、母としても充実した日々を送っています。多くの人生経験を経て深みと潤いを増した大人の女性の美しさに迫ります。

CREDIT :

写真/野口貴司  スタイリング/MOUSE ヘアメイク/NoLi 文/渡邉朋子  編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

奥菜恵 美しい人 小栗香織 野口貴司 LEON  WebLEON

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、 豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。


今回ご登場いただいたのは奥菜 恵さんです。13歳でドラマデビュー以来、その圧倒的な美貌で多くのファンを魅了してきた奥菜さん。40代半ばを迎えた今は俳優業以外にも仕事を広げながら、妻として、母としても充実した日々を送っています。多くの人生経験を経て深みと潤いを増した大人の女性の美しさに迫ります。

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【Interview01】

10代の頃は、素の自分と世の中に出ていく自分との乖離に戸惑いを感じることも

── 奥菜さんはスカウトがきっかけで芸能界に入られたそうですが、もともと芸能界への憧れなどはあったのですか?


奥菜 恵さん(以下、奥菜) 当時はまだ小6とか中1ぐらいだったのですが、自分が芸能界で何かをするというイメージはなくて、どちらかというと美容師さんやヘアメイクさんに憧れていました。でも、せっかくチャンスを与えていただいたので、自分にどこまでできるかわからないけど、ちょっとやってみようかなというのが始まりでした。


── そこからすぐに13歳でドラマ『パ★テ★オ』でデビュー。実際の撮影現場はレッスンの場とはまた違った緊張感もあったと思いますが。


奥菜 デビュー作の時は、ただそこに立っているだけなのに、どういう風にそこにいたらいいのか、役としてそこに存在するという意味もわからないままスタートしてしまったというのが正直なところでした。だから、セリフも結構NGを出しましたね。

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── その後も出演作が途切れることなく続いていた印象ですが、ご自身としては手応えを感じるような感覚はあったのでしょうか?


奥菜 当時は今みたいに携帯電話が普及している世の中ではなかったので、次の日に学校に行ったら「見たよ!」とか、友だちや先生の声を聞くぐらいしかなかったんです。なので、世の中の反響を感じ始めたのは、外を歩いていて、あっ、あの人!と声かけてもらう機会が少しずつ増えてきた頃からで、すごく不思議な気分でしたね。


── 街で一般の方に声をかけられた時はうれしい気持ちもありましたか?


奥菜 やっぱりうれしかったです。学校の修学旅行とか卒業遠足で行く先々で声をかけてもらえることもあったんですけど、そうすると今度は友達がガードしてくれたりして(笑)。でも、そういう時はうれしいというより、1人の人間としてせっかくお友達と過ごせる機会でもあったので、ちょっと葛藤というか複雑な思いもありました。そのあたりからだんだん素の自分と世の中に出ていく自分との間に乖離が出てきたことに対する戸惑いみたいなものを感じることがありました。

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── 有名になればなるほど、「清純派」などとイメージをつけられることもあったと思いますが、当時はそれをどのように受け止めていたんですか?


奥菜 清純派と言われることは多かったですけど、自分では別に清純派と思ったこともないし、“魔性”と言われた時期もあったり(笑)。でもそれはいろんな面を持っているということでもあると思うので、世間のイメージに苦しんだ時期もありましたけど、きっとみんなそこをひとつの通過点として歩んでいくものなのかなと思いますし、今振り返ると全部がありがたい経験だったのかなと思います。当時は嫌でしたけどね(笑)。


── 10代の女の子が突然、売れっ子女優となり、多忙な日々の中で心の葛藤なども抱えながら過ごすというのは心のバランスを保つのも大変だったと思いますが。


奥菜 そうですね。今だったら「NO」と言いやすいと思いますけど、当時はそれが言えないのが当たり前で、そこで自分の正直な思いをぶつけることはいけないことというか、そういう時代の色みたいなものもあったのかなと思います。


だから、そこに抗うより、こういう世界なんだ、こういうものなんだと、受け入れることしかできなかったんだと思います。それでも、どんなに忙しくても友達と出かけたりする時間は持っていたと思いますけど。

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── 16歳の頃には歌手デビューもされていますが、歌には興味があったのですか?


奥菜 歌手になりたいかと言ったらそこまで思ってはいなかったです(笑)。ボーカルレッスンもしていましたが、その後、『アンネの日記』というミュージカルで歌で表現をすることを教えてもらった経験が自分にとっては大きかったと思います。それまでは映像作品しかやってこなかったんですけれど、そこからいろんな舞台に立つようになって舞台の世界がすごく好きになりました。


── そういう意味では、お芝居が一番自分に合っているという感覚もありますか?


奥菜 そうですね。芸能のお仕事を辞めたいと思うことは何度もあったんですけど、結局お芝居以上の楽しみを知らないというか。

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── 奥菜さんがお芝居に対してやりがいや楽しさを感じるポイントはどこですか?


奥菜 なんでしょうね……。自分ではあるけれど、役の人間としてそこに存在できる時間とか、役を通すことで見える景色が変わるというか。自分ではない何者かになれるというのは他の仕事にはない喜びであり魅力なんだと思います。


── 先ほどお話しされていたお仕事を辞めたいと思った時というのは、どういうタイミングだったのですか?


奥菜 え~、いっぱいあるから、どれって言えないですけれど(笑)。それこそ10代の時はパンクしちゃうこともしょっちゅうあったので、自分を保てなくなるというか、これ以上ここにいたらもう……みたいなことで10代、20代で何度か辞めたいと思ったことがありました。

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▲ 衣装はすべてスタイリスト私物。

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── それでも辞めずに続けてこられた理由は何だったと思いますか?


奥菜 結局、お芝居が好きだということと、辞めようと思っていても引き戻してくれる人が必ずそばにいたことですかね。


── パンクしそうだった10代を経て、20代ではひとりでヨーロッパでホームステイをされたり、ニューヨークへの語学留学もされているんですね。


奥菜 はい。今日のヘアメイクさんともニューヨークで出会ったんです(笑)。


── そこには、環境や生活を変えたい、もっといろんなことに挑戦してみたいという思いがあったのでしょうか?


奥菜 もっと自分の気持ちに正直に、自分を大事にしていいんじゃないかという思いからひとりの人間としての時間を大事にしようと思ったのが20代でした。

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── 実際に海外に行ってみてご自身の中で何か変わった感覚はありましたか?


奥菜 どうなんですかね。向こうではいろんな事件もありましたけど、それもまた楽しかったし新鮮でした(笑)。ひとりで海外に行くのは初めてでしたけど、仕事で月に何度も海外に行くような10代を過ごしていたので、海外に行くこと自体はそこまでハードル高いことではなくて、帰りたい時に帰ればいいやみたいな感じだったと思います。


── 海外滞在中に仕事が恋しくなることはなかったですか?


奥菜 全然(笑)。リセットというか、ひと区切りつけたくて行ったというのもあるんですよね。だからとにかくいろんなことを吸収したい、外の世界を見たいという感じで、ニューヨークの時は住むつもりで家も契約していたんです。でも、ちょうどその時、『阿佐ヶ谷スパイダース』という劇団の舞台のお話があって、その期間だけ日本に帰ればいいかと思って戻ったんですけど、その後ニューヨークに戻ることはなかったですね(笑)。


※次回に続きます。

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● 奥菜 恵(おきな・めぐみ)

1979年8月6日、広島県生まれ。1992年、ドラマ「パ★テ★オ」で俳優デビュー。翌年オムニバスドラマ「if もしも」で放送された岩井俊二監督・脚本の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は1994年に映画化。1995年には『この悲しみを乗り越えて』で歌手デビュー。1996年、舞台『アンネの日記』で第34回ゴールデン・アロー賞演劇新人賞を受賞。2008年には映画『Shutter』でハリウッドデビュー。そのほか、ドラマ「若葉のころ」、「ふたり」、「青の時代」、「天国に一番近い男」、「元禄繚乱」、「天国のKiss」、「恋するトップレディ」、「ビギナー」、「今夜ひとりのベッドで」、「碧の海〜LONG SUMMER〜」、映画『弟切草』、『RED SHADOW赤影』、『呪怨』、『犬神家の一族』、『キリエのうた』、『とれ!』、舞台『ハムレット』、『大江戸ロケット』、『キレイ』、『阿修羅のごとく』など数々の作品に出演。最近では、NHKドラマ「悪魔の手毬唄」にも出演。俳優業以外にも育成やプロデュース、フードバンク×居場所作りプロジェクト『まるのWA』を立ち上げるなど幅広く活動。



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