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2026.04.24

要 潤インタビュー。「役者は演じていなければただの人。常にアップデイトを止めない自分でありたい」

LEON世代にとっても懐かしい作品である仮面ライダーシリーズ。なかでも「仮面ライダーアギト」は要 潤さんを始めイケメン俳優が集まった人気作品でした。そのアギトが映画『アギト―超能力戦争―』として戻ってきます。25年ぶりに当時のキャストが集結した本作について要さんにお話を伺いました。

CREDIT :

文/柳原真咲 写真/土屋崇治(TUCCI) スタイリング/今井聖子(Canna)  ヘアメイク/佐々木麻里子  編集/鎌倉ひよこ、森本 泉(Web LEON)

要潤 仮面ライダーアギト LEON

2001年に放送されたテレビシリーズ「仮面ライダーアギト」で氷川 誠を演じ、俳優としての第一歩を踏み出した要 潤さん。あれから25年。数々の作品を経てなお、この役の名を口にする時の要さんには、どこか特別な熱が宿ります。


そんな「仮面ライダーアギト」が、映画『アギト―超能力戦争―』としてスクリーンに帰ってきます。長く続いてきた縁が呼び込んだ再集結、25年ぶりとは思えない呼吸、そして“同窓会”では終わらせない覚悟。


デビュー作への思いから、俳優という仕事の現在地、さらには要さんが考える「カッコいい大人」の条件まで、じっくり伺いました。

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25年の縁が、もう一度“アギト”を動かした

── 要さんの俳優デビュー作でもある「仮面ライダーアギト」が、25年の時を経て復活します。しかも今回はキャストの皆さんの声で企画が動き出したそうですね。


要 潤さん(以下、要) この25年間、G3ユニットのメンバーとはちょくちょく会っていたんです。その中で誰かが「そろそろやりませんか?」って言い出したんですよね。それをきっかけにプロデューサーの白倉さんが本気で考えてくださって、超特急でプロットができて、脚本ができて、撮影を終えた、という感じでした。

要潤 仮面ライダーアギト LEON
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── 脚本を最初に読まれた時の印象はいかがでしたか。


 予想外の展開にワクワクしました。ストーリー自体がとても面白くて、一気に読みましたし、テレビシリーズからの流れも脚本の井上先生がすごく考えてくださっているんだなと感じました。今作は、氷川 誠が投獄されているところから始まります。氷川は正義感の塊でこういうこととは一番無縁な人ですから。そんな人物が収監されていて、もしかしたら罪を犯したのかもしれない、という始まり方は非常に魅力的でした。先が読めない感じも含めて、すごくアギトっぽいなと思いましたね。

── 改めて、要さんにとって氷川 誠とはどんな男ですか。


 まっすぐすぎるぐらいまっすぐな男ですね。警察官という職業にも誇りを持ち、ものすごく正義感が強い。今回も、そこはブレないように気をつけて演じました。

氷川 誠は、原点であり、今も隣にいる存在

── 今回、役作りは上手くいきましたか? スッと戻れたのか、それとも当時を思い出しながら再構築していったのでしょうか?


 本当に不思議なことに、スッと戻りました。これまで作品を見返したりもしていなかったのですが、自分の中にいる氷川 誠が自然に出てきたという感覚でした。


──25年ぶりでも一瞬で戻れるとは、すごいですね!


 氷川 誠は特別です。例えば今、10年以上前の役について聞かれても「何でしたっけ?」となることが大半だと思うのですが(笑)。氷川だけはずっと側にいる。そういう役は、他にないですね。

要潤 仮面ライダーアギト LEON
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── 「仮面ライダーアギト」という作品と、氷川 誠という役は、要さんの原点なんですね。


 はい、原点以外の何物でもないですね。でも、少し特殊なのが、氷川 誠という原点は、25年間僕と一緒に歩んできてくれているんです。原点って置いてくるものだと思うのですが、常に隣にいる(笑)。そして、いつか氷川誠を超えたい。そういう気持ちを持っています。

家族のような距離感。それでも“同窓会”では終わらせたくなかった

── 25年ぶりに同じ顔ぶれがそろう現場には、やはり特別な空気が流れていたのではないでしょうか。


 そうですね。でも、撮影前にみんなでひとつ話したことがあって、それは「同窓会の作品じゃないんだよ」ということ。これはこれで、新しい一本の作品としてちゃんと作ろう、というのが合言葉でした。そこはみんな共有していたと思います。


── 当時の延長ではなく、今の自分たちで新作として向き合うということですね。


 はい。もちろん現場に入ると一瞬で当時の空気に戻るし、家族と芝居しているみたいで照れくさくもあったのですが(笑)。懐かしさに甘えるんじゃなくて、今だからできることをちゃんとやろうと。

要潤 仮面ライダーアギト LEON
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── では、撮影現場で「当時と変わったな」と感じたことはありましたか?


 キャスト陣もみんな年齢を重ねて、良い意味で落ち着いた感じがありました。それぞれの人生観がちゃんと出るようになったというか。当時はみんな必死で、シーンについて話し合うにしても、うまく言葉にできなかったんですよね。思いはあるんだけど、若いから言語化できない。でも今回は、こうしよう、ああしようと、ちゃんと言葉にしながら進めていけた。そこは大きな違いでした。

若い世代のまなざしと、ゆうちゃみが運んできた新しい風

── 一方で、本作では新しい世代との出会いもありましたね。


 スタッフの中には「子どもの頃に『アギト』を見ていました」と言ってくれる方もいて「ああ、そんな世代が一緒に作品を作る側に来ているんだ……」と。時代が流れたんだなと感じましたね。


── キャスト陣では、ゆうちゃみさんの存在も大きかったのでは?


 本当にそうでした。僕らは世界観ができ上がりすぎていて、絶対に入り辛かったと思うんですが、すごく上手に、自然に入ってきてくれました。ゆうちゃみさんは難しい役どころだったと思いますが、それを感じさせないのがスゴイ。25年前の自分たちを思い出すような一生懸命さにもとても刺激を受けました。

要潤 仮面ライダーアギト LEON
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── 当時リアルタイムで見ていた方たちも、すっかり大人ですね。大人世代が今作を見ることで、より刺さる部分はありますか。


 僕らも撮影しながら感じていたのですが、当時の記憶があるからこそグッとくる部分は、やっぱりあるんです。子どもの頃に「アギト」が好きだった人は、その時の記憶が蘇るはずです。一方で、初めて「アギト」を見る人でも楽しめるストーリー展開になっていると思います。

自分は変わっていない。でも、周りの目が変わった

── 作品が25周年なら、要さんの俳優人生も約25年。あの頃の自分と今の自分で、一番違うと感じるところは?


 自分では何も違っていないと思っているんですよ。大人になりたくないと思って生きているので(笑)。でも、周りの目は変わりますよね。現場に行けばベテランの立場ですし、若い人たちが先輩を見る目で見てくれる。当たり前なんですけど、そういう意味では、自分よりも周りの変化によって年齢を実感することのほうが多いです。


── 役への向き合い方にも変化はありましたか。


 ありますね。昔は台本を読む時も、自分の役のところばかり見ていたんですが、今は作品全体を見るようになりました。少し客観的に仕事に臨めるようになったのかなと思います。

要潤 仮面ライダーアギト LEON

▲ ジャケット9万6800円、ベスト5万7200円、パンツ6万3800円/すべてウジョー

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── 今後、俳優として挑戦してみたいことはありますか。


 たくさんの人に見てもらえる作品に出たいという気持ちはあります。せっかくやるなら、自分も惚れ込んで、視聴者の皆さんにも届く作品に出たい。ただ、あまり具体的な目標は作らないようにしています。例えば「あの作品で主演をやる」みたいに決めてしまうと、叶わなかった時にすごく落ち込んでしまうので(笑)。だから、いただいたものを真剣にやる。それだけですね。「僕がやったら後悔させませんから」という気持ちで作品と向き合うのが、俳優として一番大事なことだと思っています。

役者は“ただの人”だからこそ、終わりがない

── 少し仕事論も伺わせてください。要さんにとって、俳優という仕事はどんなものですか。


 正直、まだよくわからないところもあります。でも、先輩方に言われてずっと心に残っているのは、「役者はただの人だ」ということ。歌手なら歌う、芸人さんなら芸をする。でも僕らは、セリフや役がなかったら何もできない。演じていなかったら、ただの人なんですよね。だから、自分が特別な人間だとは思わないですし、みんなが見ているのは僕自身というより、その時の役なんだと思います。


── 25年続けてきても、まだ“やり遂げた”感覚はない?


 一生その感覚を感じることはないと思います。先輩方を見ていても、これでいいやと言っている人は一人もいなかった。西田敏行さんの最後の現場をご一緒しましたが、常に台本に没頭して、全力で突き詰めていらっしゃった。だから、役者に終わりはないんだと思います。終着点がないのは大変でもあるけれど、同時にすごく幸せなことでもあると思っています。

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── 最後に、要さんにとって「カッコいい大人」とは、どんな人でしょう?


 挑戦し続ける人かな。それは芝居の技術の面だけじゃなくて、仕事のクオリティだったり、生活のクオリティだったり、いろいろあります。何かが止まってしまったら、大人としてあまり魅力がなくなる気がするんです。


今僕は、ロサンゼルスとの二拠点生活をしていますが、それによって価値観がすごく広がりました。向こうに行くことで、日本の良い部分や足りない部分も客観的に見えるようになった。そういう意味でも、自分を更新するきっかけになっています。常に変わっていくことをやめない人が、魅力的な大人なんじゃないかなと思います。

要潤 仮面ライダーアギト LEON

● 要 潤(かなめ・じゅん)

1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年、「仮面ライダーアギト」で俳優デビュー、翌02年にTVドラマ「新・愛の嵐」で注目を集める。その後、NHK連続テレビ小説「まんてん」、「GOOD LUCK!!」(03/TBS)などに出演し、08年には主演を務めた映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』で演技の幅を拡げ、TVドラマ「流星の絆」「GOEMON」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」などに出演し活躍の場を広げる。近年の主な出演作に、映画『キングダム』シリーズ『【推しの子】-The Final Act-』、NHK連続テレビ小説「らんまん」、Netflix『新幹線大爆破』などがある。26年はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で明智光秀を演じるほか、シリーズに引き続き出演する映画『キングダム 魂の決戦』が7月17日に公開、映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』の公開が8月21日に控えている。

要潤 仮面ライダーアギト LEON

『アギト―超能力戦争―』

仮面ライダー生誕 55周年──。平成ライダー史上、最高視聴率を叩き出した伝説──「仮面ライダーアギト」が新たな物語を紡ぐ。タイトルから「仮面ライダー」を外し、既存の枠にとらわれない新機軸の作品として制作された大人が楽しめる超能力アクション大作。主演はTVシリーズ「仮面ライダーアギト」で、警察官・氷川誠/仮面ライダーG3を演じ、俳優デビューした要潤。さらに津上翔一/仮面ライダーアギトを演じた賀集利樹を筆頭に、藤田瞳子、山崎潤、柴田明良、升毅、秋山莉奈、田辺季正、樋口隆則とオリジナルキャストも再集結。人々が次々と“超能力”に目覚め始めた世界。その力を使い悪事に手をそめる者が多発する混沌とした状況の中、立ち上がったのはひとりの警察官・氷川誠(演・要潤)。特殊な力は持たないが、誰よりも真っ直ぐに正義を信じる実直で不器用な男。彼を中心に描かれる、人間ドラマと超能力アクションは必見!

Ⓒ2026「劇場版アギト」製作委員会 Ⓒ石森プロ・東映

4月29日(水・祝)全国公開

■ お問い合わせ

ウジョー 03-6721-0406

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