2026.02.15
第13回 [2026新春SPECIAL] 安田成美 【vol.03】
美しい人、安田成美。「昔は現場で衝突もあったけど、最近は柔軟性を持って、しなれるようになってきた」
大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのは安田成美さんです。子育ても終わり新たな自分に向き合う中で、今回はこれまでほぼ経験がないというグラビア撮影に挑戦してくれました。そのvol.03です。
- CREDIT :
写真/鈴木 親 スタイリング/坂本久仁子 ヘアメイク/北 一騎 文/渡邉朋子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri



▲ トレンチコート43万3400円/ランバン(コロネット)、右手の重ねたリング(薬指指先から)62万3700円、49万9400円、 左手のリング418万円、手首に巻いたネックレス198万円/すべてTASAKI、シューズ17万4900円/ジミー チュウ
【interview 03】
幼稚園で「なるみ、みるな!」とからかわれ、お父さんに「名前を変えてくれ!」と
── 今回の撮影ではいつもの安田さんのイメージとはちょっと違うタイプの衣装にも挑戦していただきましたが、如何だったでしょう?
安田成美さん(以下、安田) 撮影のお仕事自体、私があまり得意じゃないというか、映画などの宣伝の時にやらせていただいたぐらいで、それ以外はほぼないんです。そういうなかで今までとは違ったものを撮るんだったら、おもしろそうだからトライしてみようかと。
── 写真を撮られるのは苦手ですか?
安田 なんだか恥ずかしいじゃないですか? 恥ずかしいでしょ、相当。
── 今日の撮影は憲武さんにも伝えられたんですか?
安田 はい。でも特に何も言ってなくて「何時に終わんの?」って。

── 安田さんは撮影中、写真を一度も確認されていなかったようですが、ご自身がどのように写っているかは気にならないですか?
安田 そうですね、あんまり見ないです。撮られちゃったものはしょうがないというか。自分が出演した映画もでき上がって試写を見る時が一番脂汗が出る瞬間で。見ると反省ばっかりになっちゃって落ち込むことが多くて、すごく苦手です。それが次につながる原動力にもなっているんですけど、昔に比べてどんどんひどくなっている感じで、まったく克服できていないです。
── 安田さんはなんと今年還暦を迎えるそうですね。
安田 そうなんですよ。丙午、60年に一度の年女になります。120歳まではさすがにいけないから、たぶんこれが最初で最後でしょうね。

── 記念に何か企画していることなどはあるんですか?
安田 11月の誕生日にあわせてコンサートをやります。会場のマネージャーさんにやりましょう! と言われたんです。歌は昔やっていたけれど、続けてきたわけではありません。ずっと続けてきたわけではないことをやるというのも新鮮なので、新たな気持ちで仕事に向かうということを、ゆっくりやっていこうかなとは思っていたんです。
── お子さんたちがみなさん成人されて子育てが一段落して、プライベートでも改めて自分の時間を作れるようになったのでは?
安田 それはありますね。20年間のお弁当生活から解放されたので。それだけで朝のサイクルが変わって、毎日が土日みたいで超幸せです。いつもゆっくり過ごせていて、お庭いじりもできているし、ジムに行ったり、自分の時間を大事にして楽しんでいます。

── 何をしている時が一番自分らしいと思いますか?
安田 ゴロゴロしてる時が一番幸せを感じますけどね。今みんな働いてんだよね~と思いながらゴロゴロしていると、なんて贅沢! と思います。
── 安田さんでもゴロゴロすることがあるんですね。
安田 でもね、結局、動いていて、ずっと何かをやっています。だから、疲れた〜! という時に10分でもベッドでパッと横になると、もう至福の時ですよね。その後にはもう次はこれやろうということがあるから。

▲ イヤーカフ(右耳)39万1600円/TASAKI、ほかは上と同じ
── 時間の管理がお上手なんですね。
安田 時間の使い方にはすごく自信があって、無駄なくぎゅうぎゅうにできます。1人目を産んだ後に連ドラをやった時も、撮影スケジュールを見て今日のロケ地は家から15分だから、朝、洗濯機を回しておいて、一旦、家に戻って乾燥機にかけて、冷凍した子供の離乳食を出しておいて、とかやっていました。
── それはすごい(笑)。ところで安田さんは「美しい人」というとどういう人をイメージしますか?
安田 人もモノも時間も、自分自身をも大切にして、感謝している人。人物で言うなら映画『PERFECT DAYS』の役所広司さんが演じた役のような人ですね。

── 安田さんご自身はどういう人でありたいと思いますか?
安田 人に対しても仕事に対しても誠実でありたいと思っています。真面目すぎるのとはちょっと違うかもしれないけれど。自分を通そうとしちゃうから昔は衝突も多かったんです。でも最近は柔軟性を持って、しなれるようになってきたかなって。
── 昔は自分を曲げないようなところもあったんですか?
安田 ありました。やっぱりお芝居のシーンを作っていくのが好きだから、「なんでこのシーン、こうなるんですか? 前回はこうだったのにこのシーンでそうなったら違っちゃうじゃないですか。どうするんですか!?」みたいな。

── 結構詰めますね(笑)。
安田 詰めますよ、ぐいぐい詰めますよ。「プロデューサーさん、逃げちゃダメだよ!」みたいな。そうやって一生懸命になりすぎて一つひとつに入り込みすぎていたんですけど、それが最近「そうは言っても大変なんですよね。そうだよね。ま、いっか!」って思えるようになって、ちょっと大人になってきたかな。
── 安田さんのお名前「成美」はお父様が「美しく成るように」とつけられたそうで、まさにこの企画にピッタリだなと思ったのですが。
安田 アハハハ。あ~、やだ! 恥ずかしい!

── 安田さんがそのお話を聞いたのは何歳ぐらいの頃だったんですか?
安田 幼稚園の時に、“なるみ”を逆から読むと“みるな”だから、当時、男の子とかに「なるみ(成美)! みるな(見るな)!」って言われたのがすごく嫌で。それでお父さんに、「名前を変えてくれ!」と言った時に説明されたんですけど、その時の私には全然響かなくて。
父が亡くなってもう10年ぐらい経つのかな。うちの子供たちの名前は憲武さんが考えたんですけど、字を当ててくれたのはすべて父で、そういうのを考えるのが好きな人だったので、成美もいい名前だなと今はすごく感謝しています。

● 安田成美(やすだ・なるみ)
1966年、11月28日、東京都生まれ。1981年にCMデビューし、翌年、『ホームスイートホーム』でドラマ初出演。1983年にはアニメ映画『風の谷のナウシカ』のイメージソングで歌手デビューし、大きな注目を集める。その後、『同・級・生』、『ヴァンサンカン・結婚』、『素顔のままで』、『この愛に生きて』、『ドク』など数々のドラマで主演を務め、映画『そろばんずく』、『最後の忠臣蔵』、『王妃の館』、『すばらしき世界』などに出演。1988年に『マリリンに逢いたい』と『バカヤロー!私、怒ってます』、1998年に『大河の一滴』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を、2021年には『Fukushima50』で優秀助演女優賞を受賞。2024年には『風の谷のナウシカ』劇場公開40周年記念で、『風の谷のナウシカ』と『銀色のハーモニカ』をリメイクし、2025年に『松本隆作詞活動55周年記念「風街ぽえてぃっく2025』で披露。10年ぶりのワンマンライブも開催した。また『朗読劇 星の王子さま』や『ちょっとだじゃれたかるた』を自身で企画制作するなどマルチに活動している。
※掲載商品はすべて税込み価格です
■ お問い合わせ
こちらの記事もいかがですか?














