2025.06.21
第7回 相田翔子 【vol.02】
美しい人、相田翔子。「規則正しいのなんて大嫌い。型にはまった生活が無理だった私が変わった理由」
大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。第7回目にご登場いただくのは相田翔子さんです。Winkとして『愛が止まらない』や『淋しい熱帯魚』など大ヒット曲を連発。ソロ活動開始後も歌にドラマにバラエティにと活躍を続け、変わらぬ若々しさが印象的な相田さんの「美」の秘密とは?
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写真/浅井佳代子 文/渡邉朋子 スタイリング/金子美恵子 ヘアメイク/きくち好美 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

第7回のゲストとしてご登場いただいたのは相田翔子さんです。Winkとして『愛が止まらない』や『淋しい熱帯魚』など今も歌い継がれる大ヒット曲を連発。ソロ活動開始後も歌にドラマにバラエティにと、幅広い活躍で年齢を感じさせない若々しさが印象的な相田さん。vol.01(こちら)に続いて、今回は結婚、そして子育てなどプライベートのお話を伺いました。



【interview 02】
贅沢ではない生活の中で楽しいことを見つけるのが好きだった
相田翔子さん(以下、相田) Wink時代はよくインタビューで「25歳で結婚したいです」と言っていて、絶対するんだと思っていたんですけど(笑)。お仕事に集中していたらそんな余裕もなく、出会いも本当にずっとなくて、気づいたら35歳ぐらいになっていたので、結婚のこともちょっと考えようかなと思って。
まわりにも言っておくと流れが変わるかなと「私、結婚したいんだ」とあちこちで言っていたら、人から紹介していただいたり、いろんなパーティーにも顔を出すようになったことで出会いは増えたんですけど、なかなか良い出会いがありませんでした。
あ~やだ、やだ! と思っていたところに、紹介ではなく自然な形で、ガツガツしていなくて今まで出会った中で一番真面目そうな人にひょっこり出会ったんです。だから、熱愛! というより「ご飯でも食べに行きましょう」というところから、お互い年齢的に結婚ですね、みたいな流れで、2年ぐらいおつき合いをして結婚しました。

相田 昔は割と大雑把な性格で、自分はどうなってもいいというか、ひとりでどこでもオープンカーに乗って出かけたり、四駆でアウトドアに行ったり、アクティブな感じだったんですけど、子どもが生まれたら、すごく臆病になって、運転も辞めちゃったぐらい心配性がすごくなっちゃいました。
あと、自分がすごく変わったなと思うのは、娘が幼稚園に行きだした時ですね。もともと私は夜が大好きで、夜になるとギラギラするような夜型人間だったんです(笑)。オーディオとかも大好きだったので、独身時代はカーテンを閉めきって、ご近所の方に迷惑がかからないように気をつけながらずっと音楽を聞いていたり、ワインを飲んで深夜に映画を観たりして、夜が明ける頃に寝るような自由な生活をしていました。
──お子さんがいるとそういう生活は難しくなりますよね。
相田 だから、娘が幼稚園に行くようになった時は、Winkでヒットした時の次ぐらいというか、結婚よりも大きな変化だったんですね(笑)。私は規則正しいのなんて大嫌いで、習い事とかも大嫌いだし、型にはまった生活が無理なタイプだったので、朝6時に起きてお弁当を作るような規則正しい生活がこれから毎日続くんだと思うと、私にできるかなと1週間前ぐらいからドキドキして(笑)。あと人見知りなので、最初の頃は新しい子どものママたちと顔を合わせることにも本当に気疲れしてしまいました。

相田 いつも話しかけてくださる方とか、気の合う人がだんだん見つかってから、すごく自分が変わって。毎朝、“眠いー!”と思っていたのが“よし、お弁当を作る!”に変わっていったんです。娘を送っていく時も“朝日が気持ちいい~! なんて清々しくて健康的なんだろう。こういう世界があったんだ!”と思うようになりました。
──相田さんのブログを拝見していると、普通の日常を大切にされている印象がありますが、人とのつき合い方においても“普通”を大切にされている部分はありますか?
相田 昔からの友だちと時々会って他愛ないことで笑い合ったり、女性同士、いろんな悩みや苦しかったことを共有して泣いたりすることもあります。私は結構あけっぴろげに何でもしゃべっちゃうので、え~っと驚かれることもあって(笑)。でもそうすると、後から友だちが電話をくれて、会った時には言えなかった苦しい思いを「私もちょっと相談していい?」って心を開いて話してくれたりするんです。
私は「なんでも聞いて。私いっぱい経験してるから」って言うんですけど(笑)、それで自分も少しは人の役に立てているのかなと思ったり。私自身も素で何でも吐き出せる友だちがいることで、日常を心地よくいられて、ハッピーオーラをもらえるんです。だから「芸能人だと思って気を遣ってたけど、全然そういう感じじゃないから安心した」とか言ってもらえるとすごくうれしくて(笑)。

相田 幼少期の経験からかもしれないですね。決して贅沢な生活じゃなくて、父も仕事のことで苦労している様子を子どもの前で隠さなかったですし、その後、頑張ってまたいい時もあったり、というのを目の当たりにしてきたので。あとは私自身が割と小さな空間の中で楽しいことを見つけるのが好きだったんです。
ちっちゃい頃から、大きな宮殿に住むエリザベートより、小さな小窓のある部屋で空想にふける赤毛のアンのほうが好きで(笑)。本もたくさん読んでいたので、幸せな空想をしながら、いつでもどこでも快適に過ごせるタイプで、そういうところが今もずっとあるのかもしれないですね。

相田 そうですね。贅沢な時代を過ごしましたけど、それはWinkだからできたことで、それがずっと続いてほしいとも思わないし、その時代はその時代って自分の中で割り切れているんです。その後、ひとりになった時もど~んと苦労をして、マンションも小さいところに住み替えたりもしましたけど、それも心地いいし楽しいなと思えたので。いろんな時代があって、これも人生だなっていつも思えるんですよね。
※vol.03に続きます。

● 相田翔子(あいだ・しょうこ)
1970年2月23日、東京都生まれ。1988年に鈴木早智子とともにWinkとして『Sugar Baby Love』で歌手デビュー。3枚目の『愛が止まらない〜Turn it into love〜』が大ヒット。1989年には『淋しい熱帯魚』で第31回日本レコード大賞を受賞。1996年に活動停止後、ソロとして全曲自作のアルバムも発表。また、『世界ウルルン滞在記』、『笑っていいとも!』、『メレンゲの気持ち』などバラエティでも人気を博し、ドラマ『太閤記〜天下を獲った男・秀吉』、『孤独のグルメ』、映画『花とアリス』、『東京喰種 トーキョーグール』などで女優としても活躍。現在はCSチャンネル『宮本隆治の歌謡ポップス☆一番星』(第2、4金曜18時〜)に出演中。6月15日には「SHOKO AIDA Live at COTTON CLUB 2025〜with love Ⅲ〜」を開催。
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