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2020.05.16

VOL.02「シガーは日本の文化である」

コーヒー1杯分の価格で味わえるシガーの豊かさ

ファッションからカルチャー、旅やホテルからガストロノミーまで、ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、毎回1本のシガーを取り上げてその魅力と楽しみ方をご紹介する連載です。

CREDIT :

文/中村孝則 イラスト/林田秀一

ラグジュアリーライフをテーマに執筆活動を行っているコラムニストの中村孝則さんが、シガーの魅力と楽しみ方をご紹介する連載。第2回のテーマは……。

■Theme02「シガーは日本の文化である」

今月の一本は、私の友人でありシガー評論家の広見護さんがプロデュースしたオリジナル・ブランドのものです。彼が目をつけたのが、南米ニカラグア。この国は知られざるシガーの名産地であり、彼は何度も現地に通い、とうとう自身のブランドを作り上げたというわけです。
▲ニカラグア製でスパイシーな味わい。3種のサイズが展開され、このニーニャは最小のプリトス・サイズで手軽に楽しめます。
『アロマ・デ・ニカ ニーニャ』1本400円、1箱10本入4000円(税込み)/ヒロミエンタープライズ
このシガーの魅力は、日本人好みにブレンドされた味わいと、何と言っても手頃な価格でしょう。一本がコーヒー1杯分ほどですから、気軽にシガー・ブレイクが楽しめそうです。彼がこのシガーに込めたのは、味わいだけでなく、ひとりでも多くの日本人にシガーの魅力、タバコ葉がもたらす豊かさを知ってほしいという想いだったのだと思います。

そもそも、日本人とタバコ葉は、歴史を振り返っても相性が良かったのです。日本にタバコ葉が伝わったのは、戦国時代と言われますが、関ヶ原の戦いが終わる頃には、日本各地で栽培され、老若男女がタバコを嗜んだという記録が多く残ります。

江戸時代を通じて、度々タバコ禁止令が出ましたが、幕府の威令をもってしても喫煙は庶民の楽しみ、日本文化の一部として定着しました。とりわけ、茶道のなかではタバコ盆として、もてなしの作法のひとつとして欠かせないものとなっています。日本には日本の、喫煙文化という伝統があるのです。

さて、日本でシガー文化が広まったのは、LEONが創刊される直前の、1990年代終盤でした。1992年にアメリカでは、コロンブスの新大陸発見500周年を契機にシガー・ブームが巻き起こり、日本にも飛び火した、というわけです。LEONが創刊と同時にシガーをアイコンで使ったのは、そういった時代の流れがあったからなのですね。
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それから約20年。LEON が日本の男性のライフスタイルに寄与した功績は、少なくないでしょう。酒やシガーといった嗜好品を、男のライフスタイルを構成する一部として認知させた功績も大きい。

LEONは、今やアジアだけでなく、世界の男性の手本になっていることを振り返ると、シガーの魅力やその文化的な側面も日本から海外に発信する時代ではないかと考えます。その意味で、日本人が作ったこのシガーの味わいもまた格別だと思うのです。

中村孝則

コラムニスト。世界各地を独自の視点で読み歩きさまざまなメディアでラグジュアリーライフを提案。「世界ベストレストラン50」の審査員も務め世界各地で美食探求の日々を送る。

2020年1月号より

■ お問い合わせ

ヒロミエンタープライズ 03-3823-0931

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