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2023.04.02

【第75回】

ポジティブ美女が浮気現場に乗り込んで彼氏に放った強烈なひと言とは?

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか? 「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

取材/林 伸次 写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/木村千鶴 編集/岸澤美希(LEON.JP)

「ワイングラスの向こう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林 伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

テーマは今どきの美女たちの”悩める恋愛事情”。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。

第75回のゲストは、前回に引き続き、里依紗さん(29)です。前編では、ポジティブな恋愛観や、その一方で、付き合った相手に尽くしてダメ男にしてしまいがち、といったお話を伺いました。後編では里依紗さんが体験した修羅場や離婚を経験してわかったことなどを聞かせてもらいます。
林 伸次 大人 恋愛 モテる 実話
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自宅の玄関を開けると女性のハイヒールが……

── 前回では、里依紗さんが料理を作ったり掃除をしたりするのが好きだから、相手から何でも許してくれる人だと思われてしまう、とお話されていましたが、尽くすと浮気もされませんか。

「浮気発覚は1回。その時には突撃しましたね」

── ええっ、突撃!?

「凄く若い頃に一度婚約して、浮気が原因で婚約破棄したことがありまして。彼とは同棲していて、付き合って1年くらいの頃、なんか仲良くしてる女の子がいるなとは思っていたんです。

ある日の週末、私が仕事終わりに実家に帰る予定になっていた時に、なんか様子が変なんですよ。1回家に寄るかとかしつこく聞かれるし、あれこれわざわざ言ってくるんです。結局、私が忘れ物をしていて、一回戻らなきゃいけなくなったんですが、『これ別に言わなくていいか、突然帰ってやろう』と思って家に帰ってパッとドアを開けたら、やっぱり女性物のハイヒールがあったんですよ!」

── わ〜怖い!

「でもショックというより、勘が当たったことに楽しくなって、家の中にズンズン入って『やっぱりね!』って大きな声で言いました。ふたりとも凄くびっくりしてた(笑)」

── それは驚きますよね。そこから修羅場ですか。

「いえ、この場でないとできない話を後から誤魔化されないようにひとしきり話して、『あとはおふたりで今後どうするか話し合ってください、私はその辺のカフェにいますので』って言って家を出ました」
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浮気をしたのはあなただから、別れるかは私が決めること

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── うわ、えっ!? よくそんなに落ち着いて言えましたね。凄い。

「う〜ん、なんか怒りもなかった。でもその後、彼に『彼女とも別れるけど、君とも別れる』って言われて、『申し訳ないんですけど、なんで別れることをあなたが決めるんですか? 浮気したのはあなたですよね。別れるかどうかは私が決めさせてもらいます』って言って」

── 怖い〜。

「私も考えたんですよ。こんなことが起きちゃったけどまだ好きだし、このまま別れるのは向こうの思うツボみたいでなんか癪に触るし。半年くらいこのまま付き合ってやろうと」

── すぐには別れないで様子を見ることにしたんですね。

「はい、それで気持ちが立て直せればそのままでも良いかなと思ったけど、小言を言われる度に不満が溜まっちゃって無理で、半年後に私から別れを切り出しました。まあもうその時には“この人いけるな”って人を見つけているんですけど」

── あっ、毎回そういう……。

「そうそう(笑)。その後、家を出てからはずっと、ヤドカリみたいに人の家を渡り歩いています」

── 次に付き合う人の家に転がり込む形で(笑)。その別れちゃった彼はどんなお仕事をされている人なんですか。

「映像関係の仕事です。浮気はしたけど、凄く優しくて、人間的には素晴らしい人だったと思います」

── 一緒にいて幸せだったんですね。浮気はあったとしても、どうして婚約破棄までしちゃったんでしょう。

「その頃は私自身の仕事が忙しすぎて、鬱になってしまったのも原因のひとつですね。彼は支えてくれたんですが、婚約の話も行ったり来たりすることもあって、信じられなくなってしまった。いろんなことに不安を感じていた時期でした」
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── それは大変でしたね。別れてからのお仕事は大丈夫でしたか。

「退職してアルバイトをしながら、Webディレクターの仕事を始めました」

── なぜWebディレクターの仕事をしようと思ったんですか。元の仕事の関係から?

「いえ、未経験でした。彼の影響で、Web業界で仕事をする選択肢があるということを知ったのは大きかったですね」

── 経験がなくてもできる仕事なんですか?

「創業間もない会社で『未経験でもまず来てほしい、スキルアップできるようにサポートします』と言ってくださったので大丈夫でした。パソコンも全然素人でしたが、基本的な操作から必要なスキルまで優しく教えてくれた会社でしたね」

── それは運が良かったですね。そこの会社でずっとWebディレクターとして働いているんですか。

「はい。最初はアルバイトでしたが、それなりに仕事ができたタイプだったので社員にならないかと声をかけていただきました。当時アルバイトから社員になれたのは私が1番早かったんですよ」
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しっとりするのは狙った男性の前でだけ

── 里依紗さんはお仕事もデキる女性なんですね。追加でまたもう少し、恋愛の話を聞かせてもらってもいいですか。里依紗さんが一番モテたのは何歳くらいですか。

「ん〜、27歳くらいかなとは思いますが、不特定多数の人にモテようと思ってないし、飲むと楽しくて『イェーイ!!』というノリなので、そんなでもないです(笑)。男性とそういう雰囲気になるのってもっとこう、しっとりとした飲み方ですよね。私は大酒飲みの女って感じになるので」

── あ〜確かに、酔っ払ってしっとりしている女性にクラクラしてしまう男性の方が多いですね。

「はい、しっとりした雰囲気は、狙っている人とふたりきりになった時だけですね」

── どんな男性が里依紗さんから狙われるんだろう。

「これは自分で認めたくないんですけど、たぶん私、面食いです。振り返るとみんなカッコよかったし、実は私、離婚してるんですけど、元旦那もイケメンでした。1年もたずに離婚しましたが」
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お互いが思っていることをぶつけ合えなかった

── 結婚したこともあるんですね。なぜ離婚してしまったんですか。

「お金の問題が大きいですね。ふたりのお金だったものを勝手にこっそり使われてたことが発端になりました。でも本質的にはお互いの思っていることをぶつけ合うことができなかったのが原因かもしれません」

── そうか、「あなたはあなた、私は私」なんですよね。

「そう、嫌だと思ってもあまり言わなかったし、お互いにストレスが溜まっている状態だったってことに、お金がなくなっていることが発覚するまで分からなかったんです。彼は事業をやっていて借金もあったし、その時には収入も全然なくて稼げていなかった。それに気づいたのもお金がなくなった時でした。そういうことをちゃんと言ってくれたら私も支えられたし、ちゃんと話し合えていたらまた違うんでしょうけど」

── 自分の弱いところを言えない男性っているんですよね。

「そうですよね。理解し合う努力をお互いにできなかったなと思います」

── そして里依紗さんは、相手にあまり入り込まないまま、なんとなく破局へと向かってしまう。

「そうかもしれない。めちゃくちゃ恋愛体質ではあるんですけどね」
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お金を稼げるって、人間力を見るひとつの指標になると思います

── 里依紗さんはまだまだこれから恋愛もたくさんするでしょうし、また結婚することもあるでしょう。結婚の条件として大事だと思うことはありますか。

「離婚した経験から、お金はめっちゃ大事だということがわかりました。そもそも私は男性の稼ぐお金に全然興味がなかったんですが、お金をコンスタントに稼いで、ある程度ちゃんと持っている人って、踏ん張らなきゃいけない時に踏ん張ってきたとか、自分の頭を使いながら工夫をして生きてきているんですよね。

ただ単純に『お金を持ってるから素敵』とか『なんか楽できそう』とか、そういうことではなく、人間力のひとつの指標にもなるものなんだなってことがわかりました」

── その理由は納得です。お話が上手なので、楽な気持ちで取材できました。今日はありがとうございました。

【林さんから〆のひと言】

里依紗さんは、常に前向きで、流されずに、自分から狙った男性を落としに行っているのが、カッコいいですね。
女性読者からも憧れられそうです。このまま突き進んでください!
bar bossa(バール ボッサ)

■ bar bossa(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間/月〜土 19:00〜24:00
定休日/日・祝
問い合わせ/TEL 03-5458-4185

● 林 伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)、『なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか』(旭屋出版)、『大人の条件』(産業編集センター)。最新刊は『結局、人の悩みは人間関係』(産業編集センター)が好評発売中。

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