モテるオヤジの気になるバッグ【1】ブランドバッグは「忍ばせアイコン」

男と女の物語は、いきなり恋愛モードにはならないもの。大半は「あの人ちょっと気になるなぁ〜」から始まるわけで。ゆえにまずは印象に残ることが大前提。しかも悪目立ちや押し付けがましくならず、あくまでさり気に好印象を与えるのが肝要かと。

で、一役買ってくれるのがバッグです。身につける服やアクセとは異なり、独立しているバッグは印象的なデザインでも取り入れやすく、自然でスマートに“気になる”を仕掛けられるのです。

“気になるバッグ”ってなんなのよ。という疑問を一番分かりやすく教えてくれるのが、この忍ばせアイコン。優れたアイコンとは、ロゴに代わってブランドを伝えるだけでなく、その美学やこだわり、クオリティまでも代弁してくれます。

そんなアイコンをあからさまでなく、デザイン的にさり気なく忍ばせたバッグは、指摘されると実にうれしいもの。が、その効果は本人的にうれしいだけではありません。あれ？とアイコンに気づいた方は、ロゴを目にするよりもずっと強く印象に残るはず。

つまり、女性に印象づけるには非常に有効というわけです。さらに、その主張の塩梅と同様に重要なのが、素材や縫製などから伝わる「なんだかスゴそ」な感じ。すなわち、分かる人には分かる、分からなくてもしっかりモテる。それが“気になるバッグ”ってわけなのです。

ナチュラルなシボが美しく、発色も申し分ない上質な革を用いたショルダーバッグ「アンクラージュ」。ストラップの長さ調整金具がアイコンの「シェーヌ・ダンクル」になっており、さり気なく主張します。

「バン バン ウィークエンダー」と名付けられたコチラは、ウィメンズの「バン バン バニティ」のフォルムを取り入れたもの。コーナーのイントレチャートがさり気なくも洒脱です。ノットモチーフのチャームも◎。

ちょうど100年前に誕生した「セレリア」のハンドステッチは、フェンディの高度な職人技の象徴にして伝統のアイコン。斜めに配したレザートートのレザーパネルには386目ものステッチが施されており、その美しさに目を見張ります。

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