2026.01.02
【40・50代Q&Aその5】 ブルーベリーは老眼にもいいの?
レストランでデート中、メニューが読めずに焦ったり、夕方になるとスマホの画面が霞み、彼女に送ったSNSが誤字だらけ……。いつのまにか忍び寄る「老眼」の影に怯えるLEON世代も多いかと。そこで、気になる「老眼」にまつわる疑問を掲げ、「だんのうえ眼科 亀有院」佐藤 香院長を訪ねました。
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
少しずつ距離ができ、気づかないふりをしていたら、いつのまにかずいぶん遠い存在に……。それは、壊れゆく男女の関係にも似た、静かに訪れる「老眼」の始まり。LEON世代にとっては、今まさに直面している切実な問題かと。
そこで今回は、眼科医として年間3000件の手術を手がけるかたわら、TVや雑誌、YouTubeなどを通じて目の健康に関する情報発信も行う「だんのうえ眼科 亀有院」佐藤 香院長に、「老眼」の基礎知識から最新治療までうかがいました。
A.今注目されているのは鮭やイクラに含まれるアスタキサンチンで、強力な抗酸化作用があると言われています

── 生活習慣で「老眼」を予防したり、進行を遅らせることはできますか?
佐藤 香先生(以下、先生) 現代人はスマホやパソコンなど近くを見ている時間が圧倒的に長いので、目の筋肉を緩める、遠くを見る時間がとても大事です。とはいえ、なかなか普段の生活では意識しにくいので、オフィスや自宅でも簡単にできるトレーニングを実践するといいでしょう。
まず腕を前に伸ばし、親指を立ててその指先を10秒間じっと見ます。その後、だいたい5m先の遠くを10秒間見ます。これを10回繰り返します。筋肉の緊張と弛緩を繰り返すことで、正常にピントを合わせるトレーニングになります。
筋肉を弛緩させるのが目的なので、しっかりと見えていなくても大丈夫。メガネやコンタクレンズを装着したままでOKなので、まずは1日1回から、デスクワーク中など、目が疲れていると感じたら取り入れてみてください。
── ブルーベリーが目にいいと聞きますが、おすすめの食べ物はありますか?
先生 ブルーベリーより今話題になっているのは鮭ですね。鮭やイクラに含まれるアスタキサンチンには強力な抗酸化作用があり、体にはもちろん目にもとてもいいんです。抗酸化作用は加齢性の変化を抑えるので、ピント調節機能を助けたり、網膜の変化を抑えて保護する効果を期待できます。
また夜間視力や疲れ目の解消など、目の健康と深く結びついているビタミンAの元になるベータカロチンが多く含まれるパプリカやほうれん草もおすすめです。ゼアキサンチンやルテインという目にとって大事な栄養素が豊富に含まれているので、ぜひ食事に取り入れてほしいですね。
また「老眼」に限らずですが、目を温めるのも有効です。温めることで目を休ませ、筋肉の疲労回復にもなり、涙のバランスが良くなってドライアイの改善にもつながります。LEON世代の方は出張も多いと思うので、列車や飛行機での移動中など、温感タイプのアイマスクを活用するのもいいですね。
── 寝る直前に暗い寝室でスマホを見るのは……やめたほうがいいですよね。
先生 そうですね。寝る前にスマホでブルーライトを浴びると、目が疲れるだけでなく、脳内にアドレナリンが分泌され覚醒してしまうので深い眠りを妨げます。スマホやタブレットの閲覧は、理想は就寝2時間前まで。せめて1時間前にはやめるべきです。私もなかなかやめられませんが(笑)、がんばりましょう。

● 佐藤 香(さとう・かおり)
眼科外科医・フェムトセカンドレーザーLenSx認定医。集中力を要する緻密な作業を得意として、年間3000件以上の手術を行う。2020年には日本で最も緑内障ドレーン手術を施行した医師に認定。2023年3月にはClareon Vivityの世界初手術を執刀した。瞼の手術やボトックス注射、白目のシミ取りなど、眼科医としての視点を活かした目周りの美容にも注力。自身のYouTubeチャンネルでも、老眼や緑内障、目のケアなど目に関するさまざまな情報を発信中。

■ だんのうえ眼科 亀有院
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