2017.10.27
驚きと感動をくれる“ラグジュアリー鍋”対決 シャンパン鍋VSフォアグラ鍋
単に贅沢なだけでなく、驚きと感動のあるのが“ラグジュアリー鍋”。話題のシャンパン鍋とフォアグラ鍋をご紹介。
取材・文/アキヤマケイコ

高級食材をどう活かすか、そこに食べる人を驚かせるような唯一無二の斬新さが加わって初めて“ラグジュアリー鍋”として評価できるのです。
というわけで今回は、そんなサプライズ感も楽しめる本当の“ラグジュアリー鍋”2選をご紹介。
イイコトがあった日は、彼女と特別な泡と……鍋!?
◆ 料亭 美登里「シャンパン鍋」

そのシャンパンを、鍋で楽しませてくれるのがこちらの「料亭 美登里」。「鍋コース」(1人前1万円〜。2人前より)のなかの「貝鍋」で、鍋にシャンパン1/2本分を惜しげもなく注いで作る逸品です。
水分はシャンパンのみ、具材もほぼ数種類の貝のみで、風味づけにエシャロットとポルチーニ(10月から1月くらいまで)が入る程度。シンプルな構成ですが、貝の旨味とシャンパンの香りが溶け合い、深いコクと豊かな風味が生まれます。
大胆かつ無駄がなく、シャンパンと貝の魅力をぐっと立たせたこの鍋は、店主の力石一郎さんの数年間の試行錯誤の賜物。貝選びと繊細な仕込みが、鍋の味を大きく左右するため、真似できそうで、こちらでしか体験できない味です。
鍋に注ぐシャンパンは、別料金で1本7000円〜。最初に半分をふたりで飲み、残りを鍋に注ぐとちょうどいい、という塩梅。これなら「景気よく1本開けたけど、全部飲みきれない」ということもなく、安心して次のお酒へと移行できます。これも計算されたものだそうです。
シャンパンは、最初に飲むことを考えると「アンリ・ジロー エスプリ ナチュール」(1万2000円)がオススメだそうですが、その上には「ドンペリ」「クリスタル」「クリュッグ」「サロン」もラインナップされています。さらなるラグジュアリーをご追求の方は、ぜひお試しあれ。





◆ 料亭 美登里
住所/東京都中央区銀座8-8-7 第3ソワレドビル 5階
営業時間/17:30〜23:00(L.O.21:00)
日曜・祝日休み。土曜は予約のみ。
URL/www.ryoutei-midori.co.jp
お問い合わせ/☎03-3289-2362
●料理は3種類の「おまかせコース」のみ(要予約・問い合わせ)。価格は税・サービス料別
フォアグラの旨味を、余すところなく味わう新スタイルの鍋!
◆ 鳥長「フォアグラ鍋」

毎週のように通ってきてくれる常連さんに「何か目新しいものを出したい」という店主の思いから、5年ほど前に始めたそうです。以来、毎年、少しずつマイナーチェンジを重ねながら、いつしか冬の名物メニューに。

フォアグラだけ、香ばしい焼き色がついたところで一旦取り出し、特製のタレでいただきます。かなり脂を出してもまだ厚みを残したフォアグラ、それが甘みのあるしょう油ベースのタレとよく合い、夢心地になる味わいです。
スタンディングネギに取り囲まれ、焼かれていくフォアグラから、脂がジリジリとにじみ出てくる。ポルチーニ茸を入れるのは、今年から
ポルチーニがかなり受け止めてもなお、溢れ出てくる脂には、旨味と香りがたっぷり!
香ばしい焦げ目がついたら、先にフォアグラだけいただきます。脂が程よく抜け、まろやかになった味が、和風のタレとマッチ
きのこは、脂をしっかり吸ってくれるヒラタケとチャエノキ。鶏肉も、複数の部位を取り合わせて入れるので、味に深みが増す
スタンディングネギに取り囲まれ、焼かれていくフォアグラから、脂がジリジリとにじみ出てくる。ポルチーニ茸を入れるのは、今年から
ポルチーニがかなり受け止めてもなお、溢れ出てくる脂には、旨味と香りがたっぷり!
香ばしい焦げ目がついたら、先にフォアグラだけいただきます。脂が程よく抜け、まろやかになった味が、和風のタレとマッチ
きのこは、脂をしっかり吸ってくれるヒラタケとチャエノキ。鶏肉も、複数の部位を取り合わせて入れるので、味に深みが増す

◆ 鳥長
住所/東京都練馬区豊玉北4-31-8
営業時間/18:00~23:00
定休日/日曜・祭日の月曜
問い合わせ/電話番号は非公表
●月初めの1日から、翌月いっぱいの予約が可能。
第一回目の予約は、紹介または来訪で。