2017.01.24
第19回:肉屋の本格「メンチカツ」レシピ
本当においしいメンチには、ひき肉は使わない。
豚腕肉・牛すね肉の食感と深い味わいが楽しめるレシピを、肉の専門家である「銀座 いしざき」のシェフに学ぶ。
料理上手はアレンジ上手、なのですよ
本誌3月号に収録している料理連載「モテるオヤジの簡単クッキング」では、銀座のステーキハウス「銀座 いしざき」の石崎洋一シェフから教えていただいたハンバーグの作り方をご紹介しています。このハンバーグというのはなかなか魅力的でして、作る工程でちょい横道にそれると、メンチカツ、スコッチエッグ、ロールキャベツ、ピーマンの肉詰め、はたまたミートパイにアレンジできてしまう。詰まるところ、ふり幅を広げやすいんですね。で、そんな“兄弟”の中から本ウェブでは「メンチカツ」にフォーカス。ハンバーグを作って余ったタネを活用させます。できあがりは衣サクサク、肉汁ジュワリ。頬張れば必ずや笑顔がこぼれるはずです。手順をマスターして、リメイク上手に磨きをかけてくださいまし~!
今回の料理人はこちら

石崎洋一さん
1976年生まれ。肉通には言わずと知れた銀座のステーキ店「加藤牛肉店」でシェフを務めた後、満を持して独立。2016年8月に「銀座 いしざき」を開店し、肉づくしのコース料理で肉の旨さ、愉しさ、奥深さをゲストに提案しています。
<材料> ※2人分
ハンバーグのタネ 200g
豚うで肉 100g
塩 適量
黒胡椒 適量
小麦粉 適量
卵(全卵) 1個
牛乳 30ml
生パン粉 適量
揚げ油 適量
Step 01 豚肉のミンチを作る

ミンチは買ってくるものとお思いかもしれませんが、いやいや、自分で作れるんです。「今日はコイツをミンチにしてメンチカツ作るね」なんてさらりと言えば、目の前の女性は諸兄に羨望のまなざしを向けるはず。というわけで、まずは豚のうで肉を薄くスライスし、続けて細切りにしましょ。
Step 02 豚肉を細かくする

薄くスライスした豚肉を包丁で叩いて細かくします。粘り気が少し出てきたら完成です。
Step 03 ハンバーグのタネの残りと豚肉のミンチを合わせる

01に塩と黒胡椒をふり、本誌3月号でご紹介したおいしいハンバーグのタネ(200g)とよく混ぜ合わせます。
【石崎シェフ直伝・おいしいハンバーグのタネの作り方】
※本誌を見ていない人のために特別にご紹介!
<材料>
牛すね肉(カレー用) 300g
牛脂 50g
タマネギ(みじん切り) 1/4個
にんにく(すりおろし) 少々
卵(全卵) 1個
コンソメスープ 100ml
粉ゼラチン 10g
ケチャップ 大さじ1
塩 適量
黒胡椒 適量
ナツメグ(パウダー) 少々
バター 少々
1.タマネギをみじん切りにして炒めます。
2.熱したフライパンに油を引いてバターを溶かし、タマネギを炒めます。おろしにんにく、コンソメスープ、ゼラチンを加えたらボウルなどに移して氷水で冷やします。
3.牛スネ肉を豚肉と同様に細かくしましょう。
4.ボウルで牛スネ肉のミンチ、ケチャップ、塩、黒胡椒、ナツメグ、卵、細かくした牛脂、2を手でよく混ぜ合わせます。
Step 04 衣の材料をスタンバイ

牛乳に浸したパン粉、卵、小麦粉をボウルやバットに用意します。目の粗い生パン粉を使うとさっくりした仕上がりになりますよ。
Step 05 メンチカツのタネを成型

03を小判型に。
Step 06 衣をつける

付ける順番は小麦粉→卵→パン粉。
Step 07 揚げる

170℃の油で7~8分揚げます。衣が定着するように、最初のうちは動かさないのがポイント。
Step 08 油から取り出す

こんがりキツネ色になったらOK。
Step 09 盛りつけ

緑の葉物をあしらって見栄えよく。お好みでレモンとマスタードと共に召し上がれ~!
写真/長谷川 潤 文/甘利美緒

銀座 いしざき
銀座 いしざき
住所/東京都中央区銀座8-7-2 堀越ビル4F
営業/18:00〜27:00(L.O. 25:30) 土は〜23:00 日祝休