2026.09.27
スーパーで売っているかば焼きを最大限においしくする「うなぎちらし」の作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 今回は、スタミナ食の代表格である「うなぎ」のかば焼きを使って、「うなぎちらし」を教えていただきます。組み合わせるのは“食い合わせ”が悪いと言われる梅干し。実はうなぎと梅干しって合うんですって!
- CREDIT :
レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太 編集/秋山 都(Web LEON)
夏の疲れを癒してくれる「うなぎちらし」でパワーをチャージ!

▲ うなぎでスタミナをつけ、梅干しで食欲を増進させる「うなぎの梅きゅうちらし」。
うなぎといえば、「土用の丑の日」。夏バテしないよう、精をつけるために食べるもの、というイメージがあります。でも、ちょっと待って。夏の疲れって、夏の真っ最中よりも、むしろ暑さがひと段落したころにドッと出てきたりしませんか?
この夏も強い日差しにさらされ、冷房の効いた部屋と外を行ったり来たり。冷たいビールもたくさん飲んだし、夏休みには遊びすぎた、なんて方もいるでしょう。そんな夏の疲れが溜まった身体に、今こそうなぎが食べたい! でも最近、どんどん値上がりしているからなぁ……野本さん、なんとかなりませんか?
「じゃあ今回は、スーパーで売っているおなじみの蒲焼きを使ってみましょうか。買ってきたものをそのままごはんに乗せてももちろん食べられますが、ほんのひと手間かけるだけで、ふっくら香ばしく、驚くほどおいしくなるんですよ」
ということで、教えていただきますのは、見た目は華やかだけど、作り方はいたって簡単という「うなぎちらし」です。夏の終わりの疲れを労うごちそうとしてはもちろん、大切な方を招いたおもてなしのひと皿にもおすすめです。
「うなぎちらし」をつくってみよう!

材料(2人分)
うなぎの蒲焼(大) 1パック(たれ付き)
酒 大さじ1
サラダ油 少々
きゅうり 1本
梅干し 3〜4個
貝割れ菜 1/4パック
青じそ 6枚
白ごま 大さじ1
万能ネギ 2~3本
みょうが 3個
ごはん 2合
A酢 50ml
A砂糖 大さじ1と1/2
A塩 小さじ1と1/2
今回、野本さんに教えていただくのは、「うなぎの梅きゅうちらしずし」。“梅きゅう”とはつまり梅干しときゅうりを使うということですが、うなぎと梅干しって、たしか食い合わせが悪いんじゃ……。
「昔はそう言いましたが、、医学的根拠はないそうですよ。梅干しが食欲が増進させるから、ウナギをたくさん食べないよう、ぜいたくや過食のいましめとして伝えられたという説もあるほど」と野本さん。へ~、ならば相性もよさそう。むしろ食べすぎに気をつけないと!
01.薬味を切ろう!
まずは、ちらしずしに混ぜ込む薬味を切りましょう。万能ネギは小口切りに、みょうがは縦半分に切ってから小口切り。青じそは粗みじん切りにします。ちなみにこのとき野本さんに教えてもらったのですが、“大葉”は主に愛知県で生産されるものを指すため、NHK出演時には“青じそ”と呼ぶのだそうです。知りませんでした~。メモメモ。
02.“梅きゅう”の準備

▲ 薄切りにしたキュウリに塩をふり、5分置いてから手でギュッとしぼります。
次いで、“梅きゅう”の準備です。キュウリは薄切りにしてボウルに入れ、小さじ1/4ほどの塩(分量外)をふって5分置き、手でしぼります。梅干しは種を取り除き、適当な大きさに切っておきましょう。

▲ 梅干しは大きくてふっくらとしたタイプを使っています。
03.酢飯をつくろう!
野菜を切り終わったら、すしめし(酢飯)をつくります。以前、基本の「ちらしずし」でも解説していますが、基本的にはAの調味料を良く混ぜ合わせ、炊き立てのごはんにまわしかけ、米をつぶさないよう、切るように混ぜるんでしたね。「うちわなどであおいで冷ますのは、合わせ酢がごはんになじんでから」、これが野本さんの教えでした。

▲ 出来上がったすしめし(酢飯)には薬味とごまをあらかじめ混ぜておきます。
すしめし(酢飯)が出来上がったら、貝割れ菜以外の薬味とごまをまぜこんで置きましょう。ここまでやっておけば、あとはかば焼きをおいしくするだけ!
04.うなぎのかば焼きをひと手間でもっとおいしく!
さあ、いよいよ本日のハイライト。市販のうなぎのかば焼きを、ひと手間かけることでよりおいしくする手順です。
▲ 市販のかば焼きにはすでに調味料がついているので、熱湯でいったんリセットします。
▲ お湯をかけるとこのくらい色がつきます。うなぎはお風呂からあがってさっぱりしたようなイメージ。
▲ 水気はしっかりとりましょう。
▲ アルミホイルにサラダ油をうすくしきます。これはうなぎをくっつかなくするため。
▲ 水気をしっかりとったうなぎに酒をかけます。

▲ 市販のかば焼きにはすでに調味料がついているので、熱湯でいったんリセットします。

▲ お湯をかけるとこのくらい色がつきます。うなぎはお風呂からあがってさっぱりしたようなイメージ。

▲ 水気はしっかりとりましょう。

▲ アルミホイルにサラダ油をうすくしきます。これはうなぎをくっつかなくするため。

▲ 水気をしっかりとったうなぎに酒をかけます。
まず、買ってきたかば焼きに熱湯をかけ、水気をキッチンペーパーなどでとります。次に、サラダ油を薄く塗ったアルミホイルにうなぎを置いて酒をひとふり。
そのままアルミホイルに包み、トースターで5〜6分。 焼きあがったうなぎに、添え付けのタレをぬり、トースターでさらに2〜3分、こんがりとした焼き色がつくまで焼きます。こうすることで、うなぎは蒸したて、焼きたてのおいしさを取り戻してくれます。焼きあがったうなぎはひと口大に切っておきます。
05.うなぎと“梅きゅう”をちらして仕上げ!

▲ 仕上げにうなぎときゅうり、梅干しをちらします。
今回はすしめし(酢飯)を作った飯台にそのままウナギと“梅きゅう”、そして貝割れ菜を乗せてちらしずしにしました。飯台がなければ大きな器に盛ったり、めいめいに取り分けてサーブしてもよろしいかと。

▲ もう、うなぎを夏のものと決めつけたくない。通年で食べたい「うなぎのちらしずし」。
うなぎがこってりとおいしく、梅干しの酸味ときゅうりの爽やかさで、あと口はさっぱり。季節外れなんて言わずに、夏から秋へと移ろう今こそ、うなぎを楽しむのもいいものです。この「うなぎのちらしずし」を、美食の秋を満喫するおいしい序章にしてみませんか。

● 野本やすゆき (料理研究家)
東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。
美食の秋をいちはやく満喫したい!












































