大人に最適なミリタリーパンツはこんな感じです

ミリタリー由来の男前なカーゴパンツを、細身でスタイリッシュにはく。ミリタリーパンツを上品に楽しめるスタイルとして今も人気ですよね。しかし、昨今はワイドパンツへと流れが移行し、さらにアメカジ人気の再燃もあと押しする中、無骨さを全面に押し出した一本も大人のミリタリーパンツ選びのひとつになっているんです。

今回オススメするのは、その中でもさらに無骨推しな3本。それも、単に見た目が男前なだけじゃなく、ちゃんと実在したモデルに着想を得ているモノです。やっぱり、ミリタリーってちょっとオタク気質な方が楽しめますからね。

で、どうやってはくかですが、アメトラが鉄板。折しもアメカジとともにトレンドのスタイルですが、なかでもブレザーが好相性。太いミリパンを合わせ、ドレス感のあるブレザーとのギャップをより強調するのが正解なんです。

世界屈指のヴィンテージミリタリーマニアのナイジェル・ケーボン氏が手がけるとあって、期待通りのマニアックな作りが随所に。ベースとなっているのは、ブリティッシュアーミーパンツ。その名の通り英国軍で1940年代に採用されていた一本です。各部ディテールはもちろん、ブランドオリジナル生地であるヴィンテージツイルを採用するなど、ミリタリーらしいしっかりとした生地感も楽しませてくれます。

フロントにはブッシュポケット、そしてバックには片側のみフラップ付きポケットが。片側のみのバックポケットは、クラシックなスラックスでも見られる仕様ですね。ベルトループはベルトに装備品を付けたまま着脱ができるよう、ボタン仕様に。

コチラは、昨今ヴィンテージ市場では価格が高騰しているフランス軍のチノパンがベースに。ベースとなるモデルは50年代のオーバーパンツです。幅が太くても全体のシルエットがキレイなのがフランス軍モノの魅力で、コチラもプリーツでヒップ周りにゆとりを持たせつつも、野暮ったさを一切感じさせません。さすが、ミリタリーパンツに特化したパンツブランドだけあります。

ボタン付きポケットと玉縁ポケットを2重にしたフロント。ウエストはベルトループとアジャスターベルトを併用し、クラシックな趣を楽しませてくれます。ゴールドカラーのメタルフックも、同様にヴィンテージ感をあと押し。生地はコットン100％のツイル織りです。

無骨さでいえば、やっぱりアメリカ軍モノが一番かと。コチラは、M-65然り名作が多く誕生した1960年代のアメリカ軍フィールドパンツが元ネタとなるモデル「プライベート」。生地はヘビーオンスのヘリンボーン織りで、ビッグサイズのカーゴポケットが見るからに男前です。シルエットも極太。とはいえ、イタリア発とあって、太いながらもストンとキレイな落ち感を見せてくれます。

ブレザーとカーゴパンツは、アメトラにおける鉄板の合わせ方。スリムなドレスカーゴも相性抜群ですが、オーバーサイズトレンドに無骨なアメカジトレンドが重なった今、こんなAラインが気分です。ブレザーをダブルにすると、大人度が上がるうえにそのシルエットをより印象付けられます。足元は、スニーカーだとラフさが目立つので、ビットローファーで色気をプラスしましょう。