2017.09.26
モテるデニムスタイル・スナップ【2】「ビームス」&「エストネーション」
セレクトショップのスタッフに「モテるデニムスタイル」というテーマでコーディネートを見せていただく本企画。第二回目となる今回は、高感度の街・原宿に軒を構える「ビームスF」と、大人の街の銀座の「エストネーション銀座店」にご協力を仰ぎました。
- CREDIT :
写真/玉井 俊行 文/持田 慎司
ロールアップを大人っぽく仕上げる細部へのこだわり
◆ ビームスF

確かに今季的英国調のムードが香るジャケットや、ニットのジレを纏い、そこにタイドアップをすることで、デニムの裾を幅広にロールアップしても大人っぽい雰囲気にまとめあげています。
「デニム自体のシルエットはもちろんですが、合わせるアイテムの素材感こだわることでさらにシックに見せることができますよ」とのお言葉通り、ウールのジャケットやニットジレ、そしてウールシルクのタイで落ち着いた雰囲気を表現しつつ、シャンブレーのシャツの素材感によってデニムとの調和を図っているあたりは、さすがのテクニック。
大人のタイドアップしたジャケデニスタイルの新しい魅力が垣間見えた気がする、なんとも新鮮な装いですね。
アイテムの素材感でさらに大人っぽく
英国調のチェック柄のジャケットにニットのジレを合わせ、表面感のあるウールシルクのネクタイを。それら全てを下支えするシャンブレーのシャツによって、ボトムスのデニムとの素材感の調和を図っているというわけです。
チェック柄のジャケットには、今秋冬のトレンドと目される英国ディテールであるチェンジポケットが。デニムは普遍的な魅力を備えたアイテムだけに、こういう細かい点で流行を表現することをお忘れなく。
足元は大胆にも幅広のロールアップを実践。通常この幅でデニムを捲り上げるとどうしても子供っぽさが拭えませんが、合わせるアイテムにこだわることで、この幅が醸すヌケ感をうまく活用しています。
英国調のチェック柄のジャケットにニットのジレを合わせ、表面感のあるウールシルクのネクタイを。それら全てを下支えするシャンブレーのシャツによって、ボトムスのデニムとの素材感の調和を図っているというわけです。
チェック柄のジャケットには、今秋冬のトレンドと目される英国ディテールであるチェンジポケットが。デニムは普遍的な魅力を備えたアイテムだけに、こういう細かい点で流行を表現することをお忘れなく。
足元は大胆にも幅広のロールアップを実践。通常この幅でデニムを捲り上げるとどうしても子供っぽさが拭えませんが、合わせるアイテムにこだわることで、この幅が醸すヌケ感をうまく活用しています。
お気に入りの一本をいまどきの大人シルエットで
◆ビームスF

そんな羨望の眼差しを向けられる一本をお召しなのが、ビームスFの具志堅さん。なんでもこちらのデニム、お父様から譲り受けたリーバイスの501をいまどきのテーパードシルエットにお直ししたものなのだとか。
「デニムというと、どうしてもスニーカーというイメージが強いですが、あえてジャケットにタイドアップしたり革靴を合わせたりすることで大人っぽい着こなしをするように心がけています」なるほど、ドレッシーなアイテムとの相性を考慮して、このテーパードシルエットにリサイズしたわけですね。
確かに501本来は、色落ちはキレイですが骨太なストレートシルエットがジャケットなどに合わせにくいのも事実。それを解消するべく、お直しという手法をとった、柔軟な発想から生まれたジャケデニスタイルというわけなのですね。
リサイズしたデニムはタイドアップに相性抜群
リーバイスの名作デニム501。その膝から下をテーパードシルエットにお直しすることで、理想の色落ちとシルエットを実現させました。これにより、ジャケットやレザーシューズとの相性が、格段に向上しているというわけ。
具志堅さんも前出の青木さん同等、インナーにはニットジレを合わせています。ラウンドカラーにタイドアップした大人っぽいVゾーンと野趣溢れるデニムとのつながりを、このニットのジレで出しているという算段です。
テーパードしたデニムの裾を軽くロールアップした軽快な足元には、エレガントな表革のローファーを合わせて。明るめのブラウンを取り入れている点も、ヌケ感を醸し出す重要なポイントです。
リーバイスの名作デニム501。その膝から下をテーパードシルエットにお直しすることで、理想の色落ちとシルエットを実現させました。これにより、ジャケットやレザーシューズとの相性が、格段に向上しているというわけ。
具志堅さんも前出の青木さん同等、インナーにはニットジレを合わせています。ラウンドカラーにタイドアップした大人っぽいVゾーンと野趣溢れるデニムとのつながりを、このニットのジレで出しているという算段です。
テーパードしたデニムの裾を軽くロールアップした軽快な足元には、エレガントな表革のローファーを合わせて。明るめのブラウンを取り入れている点も、ヌケ感を醸し出す重要なポイントです。
◆ ビームスF
住所/東京都渋谷区神宮前3-25-14 1F・2F
問い合わせ/☎︎03-3470-3946
営業時間/11:00〜20:00
お堅い印象のダブルもデニムに合うのです
◆ エストネーション銀座店

「大人のデニムスタイルは、ジャケットを着たり、シャツやネクタイを合わせたりすることでキレイめにまとめるのがポイント」なのだそうですが、それにしてもそこにダブルのジャケットをさらりと合わせてしまうあたりは、さすがのテクニックです。
それを見事に成立させているポイントは、ずばりアイテムごとの素材感や色柄のチョイスにあります。ジャケットは起毛感があるハウンドトゥース柄、シャツもダークトーンでカジュアルにしつつ、ネクタイも素材感のあるものをチョイス。そして足元には表革のローファーを配置します。ドレッシーなアイテムでありながら、素材や柄で遊んでドレス感の塩梅を調整すること。ダブルのジャケットとデニムを見事に調和させるのにはこうしたバランス感覚が必要なのですね。
それぞれのアイテム自体もサジ加減が絶妙です
安孫子さんのスタイルを支えているデニムのポイントは、なんといってもこのクリース。これによってカジュアルなデニムが少しドレッシーな印象に。ちなみにこちらはストレッチ入りではき心地も楽チンなのに、色落ちがリアルという点も嬉しいポイントです。
レジメンタル柄のネクタイにネイビーのシャツ、そして起毛感のあるハウンドトゥース柄のジャケットという色柄合わせ。あえてシャツをネイビーにすることで、硬軟の塩梅絶妙な大人の雰囲気を演出しています。
足元は柄ソックスとタッセルローファーという組み合わせ。「今シーズンは柄のソックスが流行しそう」だそう。デニムスタイルに遊び心を加える意味でも、是非取り入れたいテクニックですね。
安孫子さんのスタイルを支えているデニムのポイントは、なんといってもこのクリース。これによってカジュアルなデニムが少しドレッシーな印象に。ちなみにこちらはストレッチ入りではき心地も楽チンなのに、色落ちがリアルという点も嬉しいポイントです。
レジメンタル柄のネクタイにネイビーのシャツ、そして起毛感のあるハウンドトゥース柄のジャケットという色柄合わせ。あえてシャツをネイビーにすることで、硬軟の塩梅絶妙な大人の雰囲気を演出しています。
足元は柄ソックスとタッセルローファーという組み合わせ。「今シーズンは柄のソックスが流行しそう」だそう。デニムスタイルに遊び心を加える意味でも、是非取り入れたいテクニックですね。
上品なキャメルのジャケットがカジュアルなデニムを格上げ
◆ エストネーション銀座店

本日の着こなしのポイントを伺うと「カジュアルになりすぎないようにドレッシーなアイテムでまとめつつ、差し色にボルドーを用いることでトレンド感も表現したところ」なのだそう。
だからデニムを合わせても品が良く、トレンドも同時に感じさせる着こなしになっているというわけなのですね。
ちなみにこちらの色落ちが美しいデニムは、なんとストレッチ素材が混紡されているものなのだとか。この風合いにしてノーストレスなはき心地というところも、まさしく大人の一本ということなのでしょうね。
シビリアのなかでも人気の『コア』。美しい色落ちとストレッチ素材による快適なはき心地、そして流麗なテーパードフォルムを兼備するシリーズだけに、ジャケットとの合わせも難なくサマになってしまうというわけなのですね。
上品なムードを醸し出すジャケットのキャメルカラーと合わせ、メガネのセル部分はマーブル調のブラウンに。近しいトーンを取り入れ全身の色数を絞ることで、デニムというカジュアルなアイテムを大人っぽく見せているのです。
Vゾーンはストイックな配色ながら、チーフでボルドーを取り入れることで華やぎをプラス。よく見ると、実はシャツの柄は英国の香りがムンムン漂う千鳥格子柄。いやはや、洒落た選択です。
時計はジャガー・ルクルトの名機と名高い「レベルソ」。上品な装いの腕元に、アールデコからインスパイアされた一本が洗練されたムードを添えています。デニムとクロコストラップのコントラストもお洒落ですね。
シビリアのなかでも人気の『コア』。美しい色落ちとストレッチ素材による快適なはき心地、そして流麗なテーパードフォルムを兼備するシリーズだけに、ジャケットとの合わせも難なくサマになってしまうというわけなのですね。
上品なムードを醸し出すジャケットのキャメルカラーと合わせ、メガネのセル部分はマーブル調のブラウンに。近しいトーンを取り入れ全身の色数を絞ることで、デニムというカジュアルなアイテムを大人っぽく見せているのです。
Vゾーンはストイックな配色ながら、チーフでボルドーを取り入れることで華やぎをプラス。よく見ると、実はシャツの柄は英国の香りがムンムン漂う千鳥格子柄。いやはや、洒落た選択です。
時計はジャガー・ルクルトの名機と名高い「レベルソ」。上品な装いの腕元に、アールデコからインスパイアされた一本が洗練されたムードを添えています。デニムとクロコストラップのコントラストもお洒落ですね。
◆ エストネーション銀座店
住所/東京都中央区銀座2-3-6 銀座並木通りビル1F-3F
問い合わせ/☎︎03-5159-7800 (受付時間 11:00〜21:00)
※コールセンターよりお繋ぎいたします。
営業時間/11:00〜20:00
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