あなたのタイはほんの少しのテクでお洒落に見える

ビジネスシーンにおいてハズせないのがタイ。数あるタイから、「自分に合った一本」を選ぶのは、慣れないうちはそう簡単なことではありません。色や柄は？　シャツとの相性は？　迷えばキリがありません。

そこで、ここでは、タイ選びをするうえで「知っておくべきポイント」をご紹介。さらに、タイがもっともキレイに見える結び方の基本をご紹介します。デキるオトコはタイドアップスタイルがキマっているものですから。

商談や接待、社内など、ビジネスシーンでは実に多くの人と顔を合わせます。営業先や顔なじみの得意先などで、相手はまずあなたの装いのどこを見るでしょうか。人は無意識に視覚に惹かれるので、顔よりもVゾーン、とりわけタイに目がいくようです。
 
そこで、お洒落に装うことを意識する前に、ビジネスシーンにおいては、まずは基本に忠実なVゾーンをマスターすることが肝心です。というのも、キチンとしたスーツを着ていても、肝心のタイが上手く締められていないのは、実にもったいないことですから。結び方はいくつかありますが、ひとつだけしっかり覚えておけばオールマイティで使えるのです。タイは無地（ソリッド）タイを。なかでもネイビーはどんな方にも似合います。
 
商談のチャンスや重要案件のプレゼンなど、ビジネスを成功へと導くためには、第一印象がさらに大事なご時世です。むやみに流行を追い求めるよりも、まずは基本を把握してください。手練れの読者のみなさまも、もう一度ここでおさらいするのも手です。

こちらは基本の巻き方「プレーンノット」ですが、これをマスターすれば、ほぼすべてのスーツやシャツに対応できます。タイの中央のディンプル（凹み）もキレイいれられるようになれば完璧です。

少しくだけたビジネスシーンにおいて、タイをこんな風にアレンジすることもテクニックのひとつ。小剣をほんの少しズラすことで、実はタイがより立体に見え、スポーティかつ軽やかな雰囲気に。いつものVゾーンがぐっと洒落て見えるのです。

後ろに隠れた小剣を、ノット、ディンプルを崩さないようにサイドから少し見えるくらいまでズラすのがコツです。イタリアのお洒落なビジネスマンの間で使われるテクです。

こちらはすべてネイビータイですが、素材により印象が異なってきます。夏には夏の、冬には冬の素材があります。編み感の強いニットタイや、素材に温かな表情のあるカシミアタイは、フラノなどの紡毛スーツに合わせ、光沢感の強いサテンやツイルのタイはさらりとした風合いの梳毛のスーツに似合います。ひと口にネイビーの無地タイと言っても織り、トーン、サイズ感など実にさまざま。これがタイの面白さであり奥深さでもあります。

清潔感のある梳毛スーツの魅力を活かすには、鮮やかで艶感のある素材を使ったタイを選ぶのもよいでしょう。

フラノのような紡毛スーツには起毛感のあるタイを選びましょう。これを合わせるだけで、全体の印象に温もりと統一感が生まれます。