骨太なCPOシャツ、大人は極上カシミアの“黒”を着るのが正解！

かつて、アメカジに黒はなかった。いや、厳密に言えば“黒はアメカジに似合わない”とされてきました。理由は明快で、黒は制服や権威の象徴であり、陽気なアメリカンライフ、牧歌的なワークウエア、自由を纏う日常着とは相性が悪い。また、黒染めは手間がかかり、退色しても味が出ず、汗をかく労働者には暑すぎるという側面も。

CPOシャツも例外ではなく、ネイビーやオリーブが主流でした……がいま、そのなかった黒を、カシミアで、CPOで、ぺラフィネで仕上げたのがスタイリストの野口 強氏。骨太なCPOに黒を、しかもカシミアをぶつけたこの一着は、アメカジという不文律への静かな反抗であると同時に、スカルなどのモチーフで一世を風靡したぺラフィネ自体の大胆なアップデイトでもあるのです。

かつて“見せる”ことを得意としたブランドが、“隠す強さ”を得たといえましょう。男らしさと都市性、粗野と上質を共存させた、成熟した遊び人のワードローブなのです。

黒がなかった理由は歴史や文化が語ってきた、でも、いまそんな黒を着るならば、それは諸兄自身の美学も更新されるということなのでは……とテーマ的に暑苦しく語ってしまいましたが、テロリでトロリ、極上のカシミアCPO、ぜひサラリと纏ってくださいませ。

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