• TOP
  • ELECTRONICS
  • AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!

2025.07.21

■ 「ASUS」本社と「COMPUTEX TAIPEI 2025」を現地リポート【後編】

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!

ゲーミングPCや軽量PC「Zenbook」で世界を席巻する「ASUS」。ここでは5月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2025」および「ASUS」台湾本社の取材リポートを前後編でお届けします!

CREDIT :

写真・文・編集/平井敦貴(Web LEON)

いざ「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!
前回に続き、台湾のテック最前線をリポート!

5月20日〜23日に開催された世界最大級のコンピュータ見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」。今回はその中でも「ASUS」ブースについてお伝えいたします!

まずは「COMPUTEX TAIPEI」について。こちらは毎年5月下旬に台北で開催されるIT・テクノロジーの見本市。1981年に「台北市電脳展」として始まり、84年に「COMPUTEX TAIPEI」と名称が変更されました。2003年には展示規模で世界第2位となり、現在は「AI × IoT × スタートアップ」の融合をテーマとする、アジア最大級、世界トップクラスのB2Bテックイベントとなっています。

そして今年は“AI Next”をテーマに、およそ1500社が出展。各ブースでは“AIの次”=“未来”をうらなう製品・サービスが展開されました。
PAGE 2

どこにでもAIがある未来、“ユビキタス AI”

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!
▲ 「COMPUTEX TAIPEI 2025」でのASUSブース。
「ASUS」はその中でも巨大なブースを展開。“Ubiquitous AI. Incredible Possibilities”(ユビキタス AI。驚くべき可能性)をテーマに製品展示が行われました。
ブース内は「AIインフラストラクチャー」、「ワークスペースAI」、「エブリデイAI」、「クリエイターAI」、「インダストリアルAI」、「ヘルスケアAI」の6つのゾーンで構成され、1000TOPS(1秒間に1兆回)の演算処理を行うミニスーパーコンピューターからスマホまで幅広く展開。
PAGE 3

「アナスイ」の香水とのコラボPCも

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!
▲ デュアル画面を持つ「Zenbook DUO」。
なかでも「エブリデイ AI」コーナーではCopilot+ PCシリーズの「Zenbook SORA」を筆頭に、デュアルディスプレイを持つノートPC「Zenbook DUO」や“香水つきPC”といった変わり種まで多様な製品がラインナップ。
こちらは「アナスイ」のフレグランスとコラボしたPC「adol book 14 Air」。背面にはフレグランスシート入りのディスペンサーを搭載し、PC作業をしながら香りを楽しむことができます。ただ、中国市場では好評だったそうですが日本は未発売とのこと。残念。デスクワークのたびに香りが漂うなんて、まさに“モテるPC”なんですけどね。
PAGE 4

「1秒間に1兆回」のAI演算を行う“ミニ”スパコン

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!
こちらは「ウルトラスモール AI コンピューター」と銘打たれた「ASUS Ascent GX10」。チップにはNVIDIAの「GB10 Superchip」を採用し、1000TOPS(1秒間に1兆回)の演算力を誇ります。

このモンスター級のスペックにより、クラウドに頼ることなくデスク上でのAI演算(大規模モデルのプロトタイプや推論)が可能に。技術者やクリエイターなど、自分でカスタムAIを“作りたい・仕込みたい・走らせたい”というプロフェッショナルにとっては、まさに最強の武器になります。

一昔前ならスパコンを個人で持つなんて考えられませんでしたが、今やこんな“ポケットサイズのAIスーパーコンピューター”が誰でも扱える時代。しかも価格は数十万円と手の届く範囲です。AIは“使う”時代から“作る”時代にフェーズが移行しつつあるのかもしれません。
PAGE 5

「ROG」のブースでは“アキバ”カルチャーも

続いて、「ASUS」の隣にはゲーミングブランド「ROG(REPUBLIC OF GAMERS)のブースが出展。PCを中心に初音ミクとのコラボアイテムやモバイル端末など、ゲーミングの世界をディープに展開していました。
PAGE 6
なかでも個人的に目を引いたのはゲーミングスマホ「ROG Phone 9 Pro」とモバイルゲーミング端末「ROG ALLY」。いずれも昨年発売されたモデルですが、ゲーミングと言えばデスクトップPCだった時代から時を経て、本格ゲームもついにこのサイズまできました。ファミコンやモノクロのゲームボーイで育った世代にとってはとんでもない進化ですよね。

ちなみに「ROG ALLY」はWindows 11搭載で、box Game Pass、Steam、Epic Games ランチャー、Ubisoft Connect、EA App、GOG Galaxyなど、主要なプラットフォームすべてに対応。7インチサイズのディスプレイはタッチ式で反応も良く、まさに手のひらサイズのハイスペックPCとなっています。
PAGE 7

今後のモバイルとAIの未来は?

AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入!
実際にデモゲームをプレイしてみると、そのグラフィックスやレイテンシー(遅延)の低さには驚くばかり。キャラクターの髪の動きや光の反射、影のつき方などディテールまでなめらかに再現されているのがわかります。ゲームグラフィックスのクオリティは年々高まっていますが、このままAIが進化すれば、もはや実写との区別はつかなくなる日がやってくるでしょう。

さらにそんな未来では、現実世界とゲーム世界の垣根がなくなっていくのかもしれません。モバイル端末のカメラやGPSがAIと連動し、日常がゲームになり、ゲームをプレイするように日常生活を送る──そんな時代はすぐそこにまで来ているのかも。

マザーボードの製造から始まった「ASUS」が、ゲーミングPC、そしてAIと時代の流れに乗って羽ばたく先には、AIと人間が融合する、そんなゲームのような世界が待っているのかもしれません。

こちらの記事もオススメ!

PAGE 8

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

登録無料! 買えるLEONの最新ニュースとイベント情報がメールで届く! 公式メルマガ

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        AIの未来は“台湾”にあり──世界最大級のテックイベント「COMPUTEX TAIPEI 2025」へ潜入! | エレクトロニクス | LEON レオン オフィシャルWebサイト