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2018.05.05

3日で満喫できるお手軽秘境リゾート、ラオスの魅力まるわかり案内

トイレやお風呂は清潔じゃなくちゃイヤ。でもありきたりの行き先じゃつまらない。できたらコスパがよくて豪華なリゾートに泊まりたい。そんなワガママをかなえてくれるお手軽な秘境(笑)、ラオスはルアンパバーンの魅力をババーンとご紹介します。

CREDIT :

文・写真/秋山 都(LEON.JP)

LEON.JP食いしん坊担当、秋山 都です。
今年もまもなく折り返し……仕事に邁進しておりますが、ときには小休止、とひとり旅へでました。行き先はラオス。「え、それどこだっけ?」という方のためにまずがその場所から。
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タイとベトナム、中国、ミャンマーに国境を接する内陸国。
はい、こちら。手描きのマップで恐縮です。直行便は飛んでいないので、私の場合はバンコク経由で行きました。バンコクまで6時間、そこからルアンパバーンまでは2時間半程度ですので、乗り継ぎさえ上手くいけば近いです、わりと。

ご存知かもしれませんが、ラオスの基本情報です。

[国名] ラオス人民共和国
[言語] ラオ語(タイ語に近いんだそうです)
[通貨] 現地通貨はキープですが、タイバーツも使えます。
[首都] ビエンチャン

ということで、共和国ということは共産主義なのですね。でも滞在中、それを感じる機会はあまりありませんでした。私が出かけたのは上のマップにもあるルアンパバーンという街。18世紀にはビエンチャン王国と並んでルアンパバーン王国があったというから、歴史ある古都です。といっても中心部は3時間も歩けば回れるコンパクトなつくりですから、旅行者にやさしい街ですね。
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【AVANI+ Luang Prabang】(アヴァニプラス ルアンプラバーン)

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ホテルの客室からプールサイドが望めました。緑が濃い!
プライベートで旅する際、力点を置くポイントは人それぞれでしょう。私の場合、ヨーロッパやアメリカならホテルはそこそこのレベルでいいのですが、食事はケチりたくない。反対にアジアの場合にはできるだけ快適なリゾートに泊まりたい派、です。

今回選んだAVANI+Luang Prabang(アヴァニプラス ルアンプラバーン)は、Anantaraなど独創的なホテルブランドをタイを主にベトナム、オマーンなど世界各地で運営するマイナーホテルズが創るブティック(小規模な)ホテル。全53室がプールを囲むように建ち並び、静かなオトナのリゾートといった趣です。
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私が泊まったゲストルーム。華美ではありませんが、ウッドと茶系を基調に、落ち着けるインテリアです。
到着したこの日はプールサイドでしばしゆっくりしてから、さっそく街を散策に出かけました。それでは、この後、3日間で満喫できるルアンパバーンの魅力を時系列でご紹介していきましょう。
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【DAY1】雄大なメコン河に出会った

まずは腹ごしらえ。世界どこへ出かけても、その国のローカルな料理が食べたい私です。ここルアンパバーンの料理はチェンマイなどのタイ北部料理と似ているようで、カオソイ(スープヌードル)が人気ということでしたので……
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とりあえず目についた食堂へ飛び込み「カオソイ」とひと言。通じました。後ろのライムをギュッと絞り、ミントやレタス、クレソンをちぎって投入していただきます。チェンマイのカオソイはカレー風味ですが、ルアンバパーンのカオソイは少しトマトが入っているようでした。タイバーツで60円(日本円で約200円)は少し観光客プライスですね。本当は100円くらいで食べられるはず。

午後はルアンパバーンの植物がすべてあるという話題のボタニカル・ガーデンへでかけました。教えられたピックアップポイントまで行ってみたら……
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河でした(笑)。これがメコン河です。「メコン河は、チベット高原の源流から中国雲南省を通り、ミャンマーとラオスの国境、タイとラオスの国境、カンボジア、ベトナムを通って、 南シナ海へと流れる国際河川で、その全長は約4800km、流域面積は日本の国土の2 倍以上 」(外務省サイトより引用)という、雄大な姿を見ることができて感動しました。
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ラオスにはジンジャーのバリエーションが豊富。これもジンジャーの一種の花です。
ボタニカル・ガーデンは専用のお迎えボートで河を渡ったその先にあるのですが、私の感覚からすると「山ひとつ」のような感じで広大です。元は王族の狩猟場だった場所に、さまざまな植物を集め、保存しているのだそう。ちなみにラオスでは植物を収集し、研究するという概念がまだあまりないそうで、どんな固有品種があるのかも、まだすべては明らかになっていないのだとか。

「わ~。これ、何?」と興味をそそる植物が多くあったのですが、この辺、ちょっと旅の疲れで朦朧としており、写真があまりありませんでした。よろしければこのボタニカル・ガーデンのサイトでご堪能ください。睡蓮の咲き乱れる池のほとりにおしゃれなカフェがあり、そこでお茶やランチをしてゆっくり過ごすこともできます。

Pha Tad Ke Botanical Garden

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この日の夕食はホテル内の「Bistro Bar」で。スモークサーモンの前菜と、ポーク・レッドカリーにスティッキーライス添えです。ラオスは米食なので、どこでもこのスティッキーライス(もち米をふかしたもの)が食べられました。ちょっと疲れていたのか、この日はスパークリングワイン1杯で撃沈。というのも、明日はとっても早起きなんです。
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【DAY2】観光スポットをめまぐるしく回る

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早起きの理由がこちら。ラオスは敬虔な仏教徒が多く、街には寺院がたくさんあります。その僧侶たちが毎朝托鉢をするのですが、そこに喜捨するという貴重な経験をさせていただきました。渡しているのはスティッキーライスです。喜捨にお米を差し上げるのはかなりありふれているらしく、「また米?」って感じでスルーしてしまうお坊さんも数人いましたが、だいたいの方が受け取ってくださり、ほっとしました。いつもおいしいものを食べられる健康と環境に感謝し、これからも食べ物に不自由しませんように、との祈りを込めて喜捨させていただきました。
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お祈りをして少し浄められた(?)身体でいただく朝ごはん。南国リゾートの朝食って、どうしてこんなにおいしいのでしょう。甘いマンゴー、パパイヤ、スイカジュース、チアシード入りプリンなど、充実の朝食ブッフェなのでした。

この日はこのあと、クルマをチャーターして、めまぐるしく観光しました。まずはバッファローファームへ行き、とても大切に飼育されている水牛さんの可愛さに胸をキュンキュンさせ、次にルアンパバーンでNo.1のインスタ映えスポット、クアンシーの滝を見学して、ついでに象にも乗っちゃうという大車輪の活躍っぷり。長くなるので、写真のみでご覧ください。とにかくもりだくさん。
目まぐるしい午後でした。でもこれだけ楽しんでもかなり安いのがラオスの素晴らしさ。たとえば、エレファントライディングは30分乗って20USドルでした。
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【DAY3】ラオスの民俗文化に触れる

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さて、最終日は庶民の台所ともいえる朝市めぐりから。パクチーやミントなどのハーブ類、生姜や唐辛子などのスパイス類はとても豊富で、見ているだけで楽しくなります。ほかにも虫類(食用)、カエル(食用)、ねずみみたいな齧歯目の動物(おそらく食用?)などあり、世界どこへ出かけても人の食欲はたくましいなぁと感じいりました。
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この日はラオスの伝統工芸のひとつである染織を体験しに市内の工房Ock Pop Tokへ。右の黄色いランチョンマットはなんとターメリックで染めたんです。これはカレーを食べるとき専用のマットにしようかと(いくらこぼしてもこわくないですね)。ターメリックはこの場で土中から掘り出し(見かけは生姜にそっくりでした)、すりつぶして煮出し、10分布を煮ただけです。染色には色止めが必要ですが、この場合にはタマリンドを使用しました。作成プロセスはほぼカレーを作っているのと同じでした(笑)。

この工房や、提携している田舎の村で女性たちが染めたり織ったりした布製品は街中のショップで買うこともでき、その売上はフェアに職人さんへ手渡されます。1月の平均賃金が700USドル程度というラオスにあって、この収入は大いに女性の活躍を手助けしているのだそうです。
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ラオスの高地で暮らす少数民族、モン族のスカート。これはアンティークですが、このようなものもたくさん売られています。ラオスの女性たちのこれからの活躍に期待したいと思います。

◆Ock Pop Tok

https://ockpoptok.com/

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楽しかった旅もそろそろおしまい……。メコン河に沈む夕陽を眺めながら、ボートの上でスパークリングワインなど片手に、ラオスでの思い出を振り返りました。

まだまだ日本で認知されていないラオスへの旅は、ちょっとした秘境感も味わえ、治安がいいから街歩きも安心で、またコスパよく高級リゾートに滞在できるとあって、声を大にしておすすめしたい魅力にあふれるものでした。この夏、どこかへ出かけたいけれどまだ行き先が決まってないというそこのアナタ、ぜひルアンパバーンへ、Avani +Luang Prabangにおでかけしてみてはいかがでしょう。

◆Avani +Luang Prabang(アヴァニプラス ルアンプラバーン)

住所/Setthathirath Road, Hua Xieng Village, Luang Prabang, Lao PDR
www.minorhotels.com/en/avani/luang-prabang
*1泊およそ25,000円くらいから~(シーズンや部屋のタイプにより異なります)

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