2026.08.30
【八ヶ岳高原ロッジ】音色で選ぶ行き先があってもいいと思いませんか?
快楽避暑地、とっておきの「八ヶ岳高原ロッジ」。ただの避暑地じゃないその魅力を、LEON編集部・堀川が体験リポートします。
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文/堀川正毅(LEON)

心に届く音楽鑑賞、できていますか。かつてはソニーのウォークマンで、最近ではiPhoneなどのスマートフォンで、いつでもどこでも音楽を聴けるようになりました。けれど、そういった“ながら”ではなく、どっぷりと音楽に浸かる機会というのは、案外多くはないのではないでしょうか。
そう、我々の耳はいま、美しい音色に飢えている(と思うんです)。と、いきなり何の話? と思われた御仁、この度、大オススメする長野県は南佐久郡南牧村にある「八ヶ岳高原ロッジ」をぜひともお見知りおきを。
八ヶ岳高原ロッジは1975年、「八ヶ岳高原海の口自然郷」内に開業した高原リゾートです。周囲には富裕層の別荘が立ち並び、上質なコミュニティ拠点として人気を博しました。2025年からは「アイコニア・ホスピタリティ(旧:マイステイズ・ホテル・マネジメント)」が運営会社となり、「八ヶ岳高原ロッジ」「八ヶ岳高原ヒュッテ」「八ヶ岳高原音楽堂」の3施設を展開しています。
LEON9月号でも「快楽的避暑地リスト」として草津や小岩井、函館にフィーチャーしていますが、ここ八ヶ岳も勝るとも劣らない大オススメエリア。し・か・も、涼しいはもちろんなのですが、こちらには彼女をお誘いするに最強の施設があるんです。
それが、「八ヶ岳高原音楽堂」です。こちら、標高1500mの森の中に佇む、たった250席の小さな音楽ホールで、建築家・吉村順三が手がけた美しい館は、国内外のクラシック音楽家や著名なミュージシャン(ブーニンさん、宮田大さんなど)が次から次に演奏を行う特別過ぎる場所なんです。

例えば……世界のナベサダこと、渡辺貞夫さんや、宇崎竜童さん、大西順子さん、葉加瀬太郎さん。ユニークなところで大江千里さん、大竹しのぶさん、吉田兄弟、大橋トリオさん(個人的に大大好きです)などなど、それはそれは名だたる方々がここのステージに立つんですね。それがたった250人のために奏でられるのだからたまらない!

豪華なアーティストたちだけが魅力ではありません。そんな彼ら彼女らが「ここで演奏したい! 歌いたい!」と思うくらい、ホールとして実に魅力的なこともお伝えさせてください。……実際、私は音楽家ではないので彼らの気持ちは想像でしかないのですが、ガラス張りの美しいホールの野外は息を呑むほどの美しい景色が広がり、屋内はカラマツなどの木材をふんだんに使用した温かみのある空間で、アーティストの呼吸音まで聞こえてしまうんじゃないかと思うほど近い(良い意味で狭い)。
大ホールのマイクを通したいまどきのそれではなく、ウッディな空間に響き渡る生の音。百聞は一見にしかずとはこのことゆえ、ぜひご自身の耳で心で体験していただきたいです。

八ヶ岳高原音楽堂は、年間を通じてコンサートを行なっており、宿泊せずともチケットを購入すれば鑑賞できます。ですが、せっかくの高原ですし、音楽鑑賞の後はゆっくりお部屋でくつろぎたいもの。
そんな御仁は「八ヶ岳高原ロッジ」へどうぞ。全68室の決して大きくはないこちらのホテルは、八ヶ岳の雄大な自然をひとり(ふたり)占めできるお宿です。南向き、北向きなど、折々の景色を楽しめる嗜好が凝らされているので、訪れるたびにお部屋を変えるもよし、定宿として固定するもよし、ですよ。

もうひとつ、というか、もはや殺し文句レベルでパワーがあるのが、ディナーです。
「八ヶ岳高原ヒュッテ」は、かつて東京・目白に建てられた尾張徳川家19代当主、徳川義親公爵の本邸主屋を移築した建物で、現在は国の登録有形文化財に指定されている、これまた価値のあるスポットです。
で、そこでいただけるのは……、いま、避暑地のよくあるオーセンティックな夕食を想像しましたね? もちろん、そういったクラシックな向きもあります(個人的には嫌いではないです)が、ココンチのすごいところは、定期的に「ここぞ!」なシェフやレストランを召喚し、コラボディナーを仕掛けているんです。

実際、私がお邪魔した際は、東京・神泉にお店を構えるイタリアン「ess.(エス)」がコラボディナーを展開していたのですが、驚くことに八ヶ岳高原ヒュッテでのコラボ期間は神泉のお店をクローズしているのだとか! なんと本気な! 聞けば、昔から八ヶ岳に別荘を持つ富裕層がいつでも楽しめるように頻繁に企画を立案し、常に通いたくなるレストラン作りに尽力しているんだとか。

厨房のシェフたちはもちろん、サービスマンまですべてess.仕様という、激しく本気度を感じずにはいられないわけで、言わずもがな、お料理もサービスも感動レベル! いやぁすごい。コラボディナーは次回の八ヶ岳高原ヒュッテのレストラン営業は、来年のゴールデンウィークだそうなので、ぜひチェックしてみてください。

▲ 八ヶ岳の旬の恵みをふんだんに用いたイタリアンは、一体感が魅力。王道でありながらどこか新しさを感じるコースが魅力です。※「ess.のコラボディナーは現在は終了しています)
いま、体験した時の記憶を思い出しながら記事を書いておりますが、あの時の感動・喜びが蘇ってきます。八ヶ岳高原ロッジに滞在すれば、涼しくて、音の贅沢があって、ふたりきり空間があって、舌鼓まで打てる、って、これ以上何を望みましょう。
大大大オススメゆえ、ぜひ次のお休みに足をお運びいただけたらと思う次第です。

■ 八ヶ岳高原ロッジ
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