マーシャル初の日本イベント“音”で過ごす大人の夜「Marshallスナック」

大人にとって、音楽はただの娯楽ではありません。年齢を重ねると若い頃のように「誰の曲を聴くか」ではなく、「どんな音で聴くか」が大切になってきます。音の粒立ちや余韻の深さ、音質こそが時間の質を決めるということが、わかってくるような気がします。

その感覚を肯定してくれたのが、マーシャル初の日本イベント「Marshall スナック」でした。

新宿・歌舞伎町の王城ビルが、一夜限りの“スナック街”に変わった夜は、ブランド初のパーティースピーカー『Bromley 750』が、満を持してお披露目された夜でもあり。

会場に入ると、ネオンとランタンが灯る空間が広がります。昭和のスナックを思わせる温かさの中に、マーシャルの重厚なサウンドが響く。英国ロックと日本のカルチャーが融合したこの特別な空間を手がけたのは、音楽とアート、ファッションを横断する東京のコレクティブ「tokyovitamin」。遊び心と自由さが、会場の空気を柔らかく包みます。

2階ラウンジでは、新作『Bromley 750』を中心にカラオケやDJが繰り広げられ、音と人が自然に交わっていく。その一体感は、マーシャルが掲げる“Party Anywhere”という理念そのものを味わっているようで、どこでも音を主役にできる。そんなメッセージが実体験として伝わってきます。

深夜、ライブが始まると会場は一変。音楽プロデューサー、リチャード・オルティスらが登場し、建物全体が震えるような低音に包まれました。それでいて不思議と耳に痛さはなく、どこに立っても立体的なサウンドに包まれる。低音は床を伝ってカラダに響き、高音は天井を抜けるように伸びていく。音そのものが空間をデザインしているような、そんな感覚。

『Bromley 750』の「True Stereophonic」技術が空間をチューニングし、音が空気を満たし、光や人の動きと混ざり合っていく──まさに音で演出された夜なのでした。

言わずもがなスペック面でもこの新作スピーカーは実に頼もしい存在でありまして。最大出力は驚きの200Wクラス。内蔵バッテリーで最長40時間の連続再生が可能で、交換式バッテリーを採用し、「Dynamicモード」と「Loudモード」との切り替えによって、繊細なジャズから重厚なロックまで幅広く対応します。

Bluetooth接続はもちろん、XLRコンボジャックも備えているため楽器入力も可能で、2台をワイヤレス接続してステレオ再生もできる。さらに、ステージ照明に同期するLEDライトや、キャスターとハンドルを備えた可搬設計ですので、ポータブルでありながら、音楽フェスや、大箱を貸し切った本格的なイベントでも十分に空間を支配してくれるのですね。

デザインもマーシャル伝統のブラックとゴールドの組み合わせで、クラシックなアンプの面影を残しつつ、どんなインテリアにも自然になじみます。スピーカーというより“空間を完成させるツール”と呼びたくなるラグジュアリーな佇まいです。

“良い音”とは、ただ聴くだけでなく、自分の時間を整えるものです。『Bromley 750』の余韻が耳の奥に残り、まるで記憶の中のBGMのように静かに流れていく。音を整えることは、人生を整えることであり、「どんな音で聴くか」を選ぶ行為そのものが、大人の贅沢なのです。

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