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2024.01.11

“地球にやさしい”シャンパーニュを、標高600mの大自然で味わった日

この度、シャンパーニュ・メゾン「テルモン」さんのイベント取材で初めて山陽地方に足を運びました。場所は、国立公園にも指定されている岡山県真庭市の蒜山高原。空気が澄んだ標高600mの地だからこそ感じ取れた、同社の意気込みをリポートします。

CREDIT :

文/吉田奈緒子(LEON.JP)

環境活動家レオナルド・ディカプリオも出資するメゾン「テルモン」

テルモン 「レゼルヴ・ブリュット」 岡山県真庭市の蒜山高原
▲ テルモンのフラッグシップアイテム「レゼルヴ・ブリュット」。再生ガラスを使用したグリーンボトルも特徴的だ。
徹底したサステナブルな取り組みが、ここ日本でも注目され始めているシャンパーニュ・メゾン「テルモン」。1912年の創業当初から生態系や環境に配慮した姿勢を保ち続ける同社ですが、2023年11月現在ではエステート内のなんと約87%の畑がオーガニック認証の取得を達成したことが、その大きな証左です(シャンパーニュ地方全体では、認証を取得した畑は4%にとどまる)。
殺虫剤・化学肥料を使わない、生物多様性を重視した農法。母なる大地、テロワールへ最大限の敬意を表しつつ、空輸をしない、ギフトボックスを使わない、使用電力は100%再生可能エネルギーへの変換を実現するなど、SDGsに対する本気度がとにかく凄い! これに賛同したオスカー俳優で環境活動家のレオナルド・ディカプリオ氏が、2022年に同社の主要株主となったことも話題になりました。
「たとえ非効率的と言われても、生産量が落ちたとしても、将来の地球環境、次の世代のために何ができるのか真剣に考えることのほうが大事ですから」と、ブランドアンバサダーのローラン・ペロダン氏。
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テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原
▲ 2023年11月7日、「テルモン」と真庭市のコラボレーションが大々的に発表された。
そんなSDGsに紐づく活動の一環として、2023年からテルモン社が日本国内で本格的に始めたのが、同様の価値観をもつ地方自治体とのコラボレーションです。地熱発電で有名な新潟県・松之山温泉に次いでタッグを組んだのは、岡山県真庭市。今回、その発表会の場にお邪魔させていただきました。

東京駅から新幹線で岡山駅まで約3時間半、そこからバスで約1時間半かけて北上して、はるばる鳥取県に隣接する蒜山高原へ……。光が、空気が澄んでいて遠くに山々が望める環境は朝方までいた東京とあまりにも違い、とまどいながらも次第にカラダの緊張がほぐれていくのを感じました。

発表会が開催されたのは、蒜山高原の中心にある「GREENable HIRUZEN」で異彩を放つパビリオン。隈 研吾氏が東京・晴海で建築した建物の杉材を移築して造ったという、まさに現代のSDGs時代を象徴するような存在感を放っていました。

そして、内閣府がバックアップするSDGs未来都市に指定されている真庭市は、東西20km・南北10kmの西日本で一番広い蒜山(ひるぜん)高原や標高1700mの大山を有する自然豊かな地域。「2023年は自然再生エネルギー使用率が全体の60%を超え、今後も循環型の経済を目指す」と市長の太田 昇氏が話したことからも、両者が互いの指針に共鳴し合っていることが窺えます。
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テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原「GREENable HIRUZEN」
▲ 発表会が行われた「GREENable HIRUZEN」のパビリオン。
テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原
▲ 国立公園にも指定されている蒜山高原は、日本一の飼育数を誇るジャージー牛と乳製品でも有名。
コラボレーションの主目的は、空気も水も清澄な蒜山高原に足を運んだ人たちに、自然が作り出したテルモンのシャンパーニュを味わってもらう……というもの。11月から12月にかけて、市内のさまざまな施設内で同社のシャンパーニュ「レゼルヴ・ブリュット」を楽しめるキャンペーンが実施されました。
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テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原「星空リゾート」
▲ グランピング好きなカップルなら一度は訪れたい「星空リゾート」。100万年前の地殻変動によって形成された蒜山高原の特徴的な現象、雲海を早朝に観賞できることも。
テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原「星空リゾート」
▲ キャンペーン期間中、「星空リゾート」のコンテナキャビンの客室に置かれていたテルモンの「レゼルヴ・ブリュット」。自然の中でいただけば、美味しさもひとしお!
ビジターセンター「GREENable HIRUZEN Shop & HIRUZEN Museum」での販売をはじめ、5棟限定のグランピング施設「星空リゾート」で客室利用時にパッケージ販売されたり、地元の山々を見渡せる「蒜山 ハーブガーデン ハービル」の星空鑑賞会の場で振る舞われたり。
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テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原「蒜山 ハーブガーデン ハービル」
▲ 空気が澄んだ蒜山高原はスターウォッチングも楽しめる。「蒜山 ハーブガーデン ハービル」では月2回程度、星空観賞会を開催。
テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原「蒜山 ハーブガーデン ハービル」
▲ プレス発表会当日の夜、「蒜山 ハーブガーデン ハービル」にてブランドアンバサダー・ペロダン氏自ら「レゼルヴ・ブリュット」をサーブ。
さらに、2022年に日本サステイナブル・レストラン協会が認定するプログラムで3つ星を獲得した「トラットリア ケナル」のお料理と一緒に供されるなど、実に多様なかたちで多くのビジターたちがこのコラボレーションを体感しました。
テルモン 岡山県真庭市の蒜山高原鬼女台(きめんだい) 雲海

取材中に出現した幻想的な雲海

蒜山高原は有名な雲海出現エリア。寒暖差が激しい9〜11月の早朝に出やすいらしく、ラッキーにも遭遇することができました。2023年11月8日午前6時過ぎに、鳥取県との県境、標高900mの鬼女台(きめんだい)展望所から観られた雲海がコチラです! 

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LEON世代に味わってほしい! “シャンパーニュの未来”、「レゼルヴ・ド・ラ・テール」

プレス発表会が開催された日の夕方、我々メディアは「トラットリア ケナル」を訪問。蒜山の地で採れた野菜や鳥取県・境港市で水揚げされた魚介類など、フレッシュな食材がふんだんに使われたお料理にペアリングされたテルモンの代表的なシャンパーニュ3種「レゼルヴ・ブリュット」「レゼルヴ・ロゼ」「レゼルヴ・ド・ラ・テール」を試飲させていただきました。
食材がもつ力強い旨味を生かしたイタリア料理と互いを引き立て合うのは言わずもがな、「エビなどの甲殻類とすごく相性がいいから、和食ともペアリングしやすいんです」と、ペロダン氏。京都の天ぷら料理店「ぎをん藤」や大阪の懐石料理店「雲鶴」などの一流店からも好評を得ているとか。
テルモン  「レゼルヴ・ド・ラ・テール」
▲ 「レゼルヴ・ド・ラ・テール」(750ml)1万3200円(税込み)/テルモン
今後ここ日本では、ペロダン氏が“シャンパーニュの未来”と喩える「レゼルヴ・ド・ラ・テール」の販売を増やしていくそう。100%オーガニック認証を取得したコチラはまさに、テルモンが長年目指してきたプロダクトの集大成であると同時に、将来のシャンパーニュ地方全体の手本となる一品と言えましょう。
「オーガニックの畑は管理が非常に大変だし、そのブドウで造るシャンパーニュは手間がかかるぶん価格も通常よりも25%くらい高くなってしまう。けれど、我々の目的は利益だけじゃないので。シャンパーニュ地方の他の競合たちとも手を取り合いながら、将来の地球環境のために我々が為すべきことをこれからも継続していきます」(ペロダン氏)
環境保全型のメゾンとして先陣を切るテルモン社。その熱き想いが詰まったシャンパーニュはぜひ、LEON世代の方々にこそ味わってほしいのですよ!

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テルモン  詳細はコチラ

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