とにかく速い魅惑のクルマ、「ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ」

とにかくひとことでカッコいい、ウラカン。どうしてこんなスタイルが思いつくの?とため息が出るぐらい、理性と感性を見事なバランスで組み合わせたデザインだ。非日常的な存在感は女性ウケもかなりよろしい。

最大の特徴は軽量化ボディと、「アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーバ」なる電子制御による先進的な空力コントロールシステムを備えて、高速での走行性能を向上させている点にある。
要するにとにかくどんなところでも速い。フォージド・カーボンファイバーという高価で軽量な素材を多用したことで40キロ軽量化。同時に「翼」を意味する「アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーバ(ALA)」は空気の流れを積極的にコントロールして、高速コーナリング性能まで高めようというものだ。

アクセルペダルを多く踏んでいる(たとえばサーキット走行)時はALAが作動し、リアウィングへの空気の流れを左右に振り分ける。
それによって、コーナリング時に遠心力で駆動力が減ってしまう内輪へのダウンフォースを発生させるのだ。しっかりと駆動力を確保する。ランボルギーニではこれをエアロベクタリングと呼んでいる。
頭が真っ白になるほどの加速力

ステアリングホイールの操舵性はきわめて自然。サスペンションシステムもサーキット走行を目的に大きく手を入れられて剛性アップ。同時にアクティブサスペンションシステムも用意されて、シャシーのコントロール性を大きく上げている。
600Nmの最大トルクが6500rpmで発生するというきわめて高回転形のエンジンなので、アクセルペダルを踏みこんでいくにつれて、おもしろいように力が出ていく。

下の回転域からたっぷりとしたトルクが感じられるが、マニュアルでシフトして最もトルクが豊かな5000rpmを超えたあたりの回転数を維持すると、微妙な足の動きにクルマが敏感に反応して加減速を行ってくれる。頭のなかが真っ白になりそうな快感だ。
これこそイイ女を乗せたくなる、イイクルマ

「ストラーダ」(路上の意)は一般道モード。といっても、エンジンを回して走れば十分すぎるほどスポーティだ。このとき前後輪へのトルク配分は50対50。
その上の「スポルト」は右足がエンジンとつながってしまったようなダイレクトな加減速のおもしろさが味わえるようになる。トルク配分も後輪が55パーセントの割合になり、より後輪駆動的性格を強くしてサーキットでのコントロール性を上げているのだ。

ステアリングはよりシャープになり、シフトポイントはより上の回転域へと移るとともに、ギアは瞬時につながる感覚だ。先述のALAはこのモードのときに作動するという。
3つのモードが3つのまったく異なるテイストを提供してくれる。3つのクルマが1つのウラカン・ペルフォルマンテのなかに入っているみたいだ。

でも内装などもてなし感覚がしっかりある。ボディカラーが豊富で、しかも室内のシートやダッシュボードのトリムは仕様がいろいろ。
たんにレーシー(レーシングカー的)でなく、シート形状やカラーアクセントの使い方がかなりエッジが効いていて、特別感にあふれている。これは女性にとって得点が高いはずだ。

最高出力640馬力(470kW )@8000rpm、最大トルク600Nm@6500rp。
静止から時速100キロへの加速は2.9秒しかかからない。
「アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーバ(ALA)」は空力をコントロールするシステム。
V10搭載ランボルギーニの中で最高峰、とランボルギーニのCEOが言う。
エグゾーストパイプがずいぶん上から出ているのも特徴。
ステアリングホイールにドライブモード切り換えスイッチがつく。
コルサモードでは選択しているギアや各輪へのトルクのかかりかたが表示される。
3つのドライブモードに合わせてTFT液晶の画面も3つ切り替わる(画面はストラーダモード)
アルカンタラで張られたシートには車体と同色のアクセントカラーが目に鮮やかだ。
これだけでもじっくり見ていたくなるゴールドのカムカバーをもった5204ccのV形10気筒エンジン。
タイヤはピレリPゼロコルサでカーボンセラミック製の強力なブレーキ装備。
エンジンはエアインテークの形状見直しをはじめ、チタン製バルブの採用、バルブリフト量増加、排気効率アップなどがはかられた。
フォージド・カーボンコンポジット素材はシャシーやボディの一部のみならず室内にも使われて軽量化に貢献。
パイロンスラローム時も「コルサ」モードがかなり楽しめる。
富士スピードウェイに勢揃いしたウラカン・ペルフォルマンテ。
最高出力640馬力(470kW )@8000rpm、最大トルク600Nm@6500rp。
静止から時速100キロへの加速は2.9秒しかかからない。
「アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーバ(ALA)」は空力をコントロールするシステム。
V10搭載ランボルギーニの中で最高峰、とランボルギーニのCEOが言う。
エグゾーストパイプがずいぶん上から出ているのも特徴。
ステアリングホイールにドライブモード切り換えスイッチがつく。
コルサモードでは選択しているギアや各輪へのトルクのかかりかたが表示される。
3つのドライブモードに合わせてTFT液晶の画面も3つ切り替わる(画面はストラーダモード)
アルカンタラで張られたシートには車体と同色のアクセントカラーが目に鮮やかだ。
これだけでもじっくり見ていたくなるゴールドのカムカバーをもった5204ccのV形10気筒エンジン。
タイヤはピレリPゼロコルサでカーボンセラミック製の強力なブレーキ装備。
エンジンはエアインテークの形状見直しをはじめ、チタン製バルブの採用、バルブリフト量増加、排気効率アップなどがはかられた。
フォージド・カーボンコンポジット素材はシャシーやボディの一部のみならず室内にも使われて軽量化に貢献。
パイロンスラローム時も「コルサ」モードがかなり楽しめる。
富士スピードウェイに勢揃いしたウラカン・ペルフォルマンテ。
ウラカン・ペルフォルマンテの価格は3416万9904円となっている。
ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。