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2025.06.25

いま、ロールス・ロイスは自らハンドルを握るクルマである!

オヤジだってオトコです。たまには自分がたかぶるための選びがあったってイイじゃない。発売されたばかりの8月号「ドキドキグルマ」に合わせた”走る楽しさ”という視点で、乗り心地や静粛性といった静けさ的アプローチが多い「ロールス・ロイス」を紐解きます。

CREDIT :

文/市村広平(LEON)

ロールス・ロイス ブラック・バッジ・スペクター
女性を第一義とするLEONでは多くの場面で、「マジック・カーペット・ライド」に代表される静粛性のアプローチでロールス・ロイスを紹介をしてきました。優しい男は当然ながら女性からの支持が厚いですが、つまらない男と思われてもイケません。優しさのなかにも厚みというか、湧き上がるような情熱と強さがあってこそ、優しさはより甘く感じられるというものです。要は強さも優しさもどちらも欲しい。と同時に、パワーは数値以上にアウトプットの”仕方”が大切です。

暑苦しい男らしさではなく、スマートになめらかに、強さをアウトプットしていきたい。そんな理想の男性像を思い描く時、それがそのままクルマになったかのような一台が、ロールス・ロイスのブラック・バッジシリーズなのです。
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ブラック・バッジ(Black Badge)は、既成概念にとらわれない顧客のために、よりパワフルで、よりダイレクトなドライビング・エクスペリエンスを提供できるよう設計された常設のビスポークラインのこと。ロールス・ロイスの本質的な要素を損なうことなく、より機敏なドライビングを体験でき、さらに内外装のいたるところを鈍く光るブラッククロームで仕上げているため、上品なイメージのロールス・ロイスにダークヒーロー的なキャラクターを与えています。

ブラック・バッジによってロールスオーナーの平均年齢が若返ったというのも頷けるほど変容しており、ちなみに今現在、ロールスオーナーの平均年齢は43歳だそうですよ。
ダーククロームが際立つブラック・バッジ・スペクター。
▲ ダーククロームが際立つブラック・バッジ・スペクター。
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ブラック基調のいわゆる不良そうなルックスは、アーバンライドによく似合い、走っていればすぐにわかります。普通じゃない、とね。ですが、人もクルマも大切なのは中身。その実力は一般道では試せないということで、ロールス・ロイスが今回用意したのが、ドライビングコース「THE MAGARIGAWA CLUB」を使った初の試乗会であります。
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THE MAGARIGAWA CLUBの説明をはじめるとそれだけで終わってしまうのでここでは割愛しますが、会員制のクローズドな空間に一流ホテル金谷グループのホスピタリティが入ったドライビングクラブであり、サーキットというよりサロンという表現のほうが近いかもしれません。今回の試乗会はすべてブラック・バッジ・シリーズが用意され、ゴースト、カリナン、スペクターのすべてのブラック・バッジモデルが揃いました。
前からブラック・バッジ・スペクター、ゴースト、カリナン。
▲ 手前からブラック・バッジ・スペクター、ブラック・バッジ・ゴースト、ブラック・バッジ・カリナン。
なかでも今回注目したいのは、ブラック・バッジ・スペクターです。
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全長5.5m、車両重量2950kgを感じさせない流れるクーペライン。
▲ 全長約5.5m、車両重量2900kg。クーペラインがイタリアンボートを感じさせます。
まず外観。スピリット・オブ・エクスタシー、ダブル「R」のバッジ・オブ・オナー、パンテオン・グリル、ドアハンドル、モールなどいたるところがブラックで仕上げられ、ブラック・バッジという名にふさわしいダークな輝きが際立つ仕上げです。
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一方インテリアは、おなじみルーフに輝く「スターライト・ヘッドライナー」が、ブラック・バッジにはドアパネルの内側にも装備されています。全部で4796個ものLEDを使用し、これがもう頭上から足下までまるで星空に包まれるような埋没感でして。さらに助手席前方にも大小異なる輝きを放つ5500個以上の星を備えており、上、横、前と全方位星に包まれるため、むしろ夜にこそデートで出かけたい一台に仕上がっております。
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ピュアEVになったことでロールスの乗り味を極限まで高めたと言われるスペクターですが、さらにブラック・バッジ・スペクターだけに与えられた”ある走りの機能”が「インフィニティ・モード」です。

これはハンドル左下にある∞マークのボタンを押すと、デジタルパネルの演出とともに最高出力が659psへ増幅。この時点で相当にパワフルですが、さらにこのインフィニティ・モードと合わせて起動できるのが、オトコをドキドキさせる「スピリテッド・モード」。

これはレースなどでスタート時に最大限の加速性能を引き出し、第一コーナーを有利なポジションで迎えるためのスタートダッシュ機能のようなもの。停止した状態でブレーキとアクセルを同時に踏み込み、ドルルル……という車体の脈動を感じた後にブレーキをリリース。すると、まるでギリギリと限界までひいた弓弦を放ったような、矢の如き強烈な1075Nmものトルクを味わうことができます。

時速100kmまで4.3秒とかからない加速力は、もはやスポーツカー並み。5.5mの全長と2.9tの車重では恐るべき加速力と言えるでしょう。エンジンの回転数、タイヤのスリップを制御することで得られるクルマの最大性能を体感するためのモード、それが「スピリテッド・モード」なのです。スペクターにだけ与えられたこのモードはロールス・ロイス史上もっとも速いそうですよ。
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ロールス・ロイス ブラック・バッジ・スペクター
ロールス・ロイス ブラック・バッジ・スペクター
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それでいてそこはロールス・ロイスですから、搭乗者にダイレクトに伝わる振動や揺れといった要素はとっても穏やかで柔らか。スポーツカーなみのパワーをおしつけではなく心地よく伝えるその姿勢は、モテるオヤジに重なるものがあります。

若く荒々しいパワーではなく、円熟味を増した大人の男性のような角の取れた強さこそが、ブラック・バッジ・スペクターとオヤジさん共通の魅力なのでしょう。ショーファーではなく自らハンドルを握り、ドキドキするドライブフィールを味わうブランドへと変貌を遂げているロールス・ロイス。そのいまと最新を、スペクターに乗っていると味わうことができます。
ロールス・ロイス ブラック・バッジ・スペクター

■ ロールス・ロイス ブラック・バッジ・スペクター

全長×全幅×全高:5490×2015×1575mm
車重:2900kg
バッテリー容量:102kWh
走行距離:530km(WLTP)
最高出力:485kW
最大トルク:1075Nm(スピリテッド・モード使用時)
0-100km加速:4.3秒
価格:5614万円〜/ロールス・ロイス
(ロールス・ロイス モーターカーズ)
URL:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/spectre.html

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