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2025.06.18

【試乗インプレッション】スバルの新型フォレスターに一気乗り! その進化をリポートする

アウトドアからシティまで万能の使い勝手で人気のスバルフォレスターに待望の新型が登場。マッチョさがましたルックス、磨き込まれた走行性能とユーティリティ性で注目を集める各モデルにジャーナリスト小川フミオが試乗!

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文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/SUBARU 編集/高橋 大(Web LEON)

新旗フォレスターはグッとマッチョな顔つきになって登場

ストロングハイブリッド化した「X-BREAK EX」。
▲ ストロングハイブリッド化した「X-BREAK EX」。
スバルが2025年4月に発表した新型「フォレスター」がいい感じです。ルックスも上質感がうんと上がってますし、オンもオフもいけちゃう高性能ぶり。たまには夏のキャンプで男っぷりを上げるのもいいかもです。

新しくなったフォレスター。デザイン開発にじっくり取り組んだというだけあって、主市場のひとつである北米でも十分競争力のある、立派な顔つきであります。

第6世代のフォレスターは、2.5リッターストロングハイブリッド搭載の「Premiumプレミアム」と「X-BREAK(エックスブレイク)」と、それに、1.8リッターターボの「スポーツ」。従来のマイルドハイブリッドは廃止となりました。燃費はうんと良くなっています。
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ストロングハイブリッド「Premium EX」(左)と「X-BREAK EX」はグリルも違います。
▲ ストロングハイブリッド「Premium EX」(左)と「X-BREAK EX」はグリルも違います。
ボディは全体に質感が向上。サイズは従来型とほぼ同じで使い勝手の良さは相変わらずですが、ひとクラスかふたクラス、ランクアップした印象をデザインから感じられます。

見た目だけではありません。インナーフレーム構造が採用され、ボディ剛性がうんと向上しています。たいていのクルマは、アンダーボディとアッパーボディを別々に作りこんでから、後で合体させるものですが、フォレスターでは一歩踏み込んでいます。内部のフレームを組み上げた後にボディパネルを溶接する工法を採用しているんです。

このメリットをスバルの技術者は解説してくれました。「ボディ剛性が上がることでサスペンションの動きの自由度がさらに高まり、走行安定性や悪路走破性が良くなっています」。
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二つのパワートレインのその違いは?

ボディの剛性があがりコーナリング能力も向上。
▲ ボディの剛性があがりコーナリング能力も向上。
たしかに、二つのパワートレインをかわるがわる乗ってみましたが、走りの質感は従来と大きく違う印象です。ストロングハイブリッドの「Premium プレミアムEX」は、後席にも人を乗せる機会が多い方にも向いているモデルだけあって、スムーズな加速とともに快適な乗り心地と高い静粛性が注目に値いします。

岩がごろごろしている悪路のコースも走りましたが、サスペンションが良く動いて、乗員の揺さぶられは、従来よりうんと減っていて、悪路でこんなに快適でいいのか、と驚くほどでした。

悪路でみごとな性能ぶりを示してくれた一方、さきに触れたとおり、オンロードでは良く出来たセダンなみの走りなので、みごとな両面性であります。
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▲ 用品も充実していてアウトドアライフが楽しめます。
▲ 用品も充実していてアウトドアライフが楽しめます。
ターボモデル「SPORT」はよりスポーティな味つけで、足まわりがすこし締め上げられていて、同時にステアリングレスポンスも速くなっています。スバルが熟成を重ねてきた無段変速機「リニアトロニック」の設定も、ターボではすかさず加速に移る設定で、機敏な走りが身上といえます。

インテリアは、水平基調のダッシュボードがクリーンな印象で、そこに大型モニターがはまります。物理的なスイッチは少なめで、液晶モニター内で多くの操作を行います。

シートの出来も良く、長い距離を走っても疲労感は少なめ。後席は空間的な余裕もあって、なかなか居心地が良いのです。ここを倒せば大きな荷物が積めるし、スバルはアウトドアライフを楽しむために様々な用品を用意してくれているので、オヤジさん、新型フォレスターとともに、あの子をキャンピングに誘ってはどうでしょう。
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ストロングハイブリッド「Premium EX」は駆動用モーターのトルクもあって走破性の高さもセリングポイント。
▲ ストロングハイブリッド「Premium EX」は駆動用モーターのトルクもあって走破性の高さもセリングポイント。
モデルラインナップは、1.8リッターターボが「スポーツ」(404万8000円)と「スポーツEX」(419万1000円)、ストロングハイブリッドが「X-BREAK S:HEV」(420万2000円)にはじまり「X-BREAK S:HEV EX」(447万7000円)、「プレミアムS:HEV」(448万8000円)、そして「プレミアムS:HEV EX」が459万8000円。EXモデルには走行支援システムを組み込んだアイサイトXが搭載されています。
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SUBARU Forester S:HEVギャラリー

サイドビューをみても質感が上がっていると感じられます。
▲ サイドビューをみても質感が上がっていると感じられます。
ちょっと米国ふうのテイストが従来とちがう雰囲気を演出。
▲ ちょっと米国風のテイストが従来とちがう雰囲気を演出。
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すっきりとしたダッシュボードは質感が高く、大型のコントロールパネルが目をひきます。
▲ すっきりとしたダッシュボードは質感が高く、大型のコントロールパネルが目をひきます。
「Premium EX」のシートは上質感がたっぷりあります。
▲ 「Premium EX」のシートは上質感がたっぷりあります。
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後席も空間的余裕があって意外なほど快適。
▲ 後席も空間的余裕があって意外なほど快適。
大きな開口部をもつハッチゲートと電動で閉まるハッチゲート。
▲ 大きな開口部をもち電動で閉まるハッチゲート。
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サイクリスト(の頭部)まで保護する機能をもった世界初のエアバッグ搭載。
▲ サイクリスト(の頭部)まで保護する機能をもった世界初のエアバッグ搭載。
ストロングハイブリッド車は静粛性をふくめて高速での快適性ばつぐん。
▲ ストロングハイブリッド車は静粛性を含めて高速での快適性ばつぐん。
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グロスブラックのグリルがいい雰囲気の「SPORT」。
▲ グロスブラックのグリルがいい雰囲気の「SPORT」。

■ SUBARU Forester S:HEV(カッコ内はSPORT)

全長×全幅×全高/4655×1830×1730mm
ホイールベース/2670mm
2498cc直列4気筒ハイブリッド(1795cc直列4気筒) 全輪駆動
最高出力/118kW(130kW)+モーター88kW(なし)
最大トルク/209Nm(300Nm)+モーター270Nm(なし)
燃費/18.4km@L(13.6km@L)(ともにWLTC)
乗車定員/5名
価格/448万8000(408万8000)万円

■ スバル公式サイト
HP/https://www.subaru.jp

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小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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