その代表が「1969年」。人類が月面に立ち、ヒッピー文化が最高潮に盛り上がり、画期的な自動車が生まれ、そして歴史的な傑作時計がいくつも生まれた……。そんな時代です。
間違いなく1969年は人類史における大きな分岐点。
そんな怒涛の年にまつわる時計選びはいかがでしょうか。
クルマと時計のコラボレーションは珍しいことではありませんが、ゼニスとレンジローバーという組み合わせはかなり異色。
イギリスを代表するレンジローバーとスイスを代表するゼニス、このふたつに共通しているのは、“生まれ年”なのです。
田舎にある狩場からそのまま都会の高級ホテルへと乗り付けることができるラグジュアリーSUVの原点「レンジローバー」と、世界初の高振動自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」は、奇しくも同じ1969年に誕生しました。
しかもどちらも40年以上の歴史を重ね、業界内に多くのフォロワーを生み出しているにもかかわらず、唯一無二の存在感をもち続けています。
つまり、これらふたつのプロダクトは、それくらい画期的で独創的な商品なのです。
言わば同級生であるふたつのプロダクトは、2017年コラボレーションウォッチという形で融合しました。
ゼニス「エル・プリメロ レンジローバー スペシャルエディション」は、1969年製モデルのデザインコードを守りつつ、軽量なのに頑強なセラミナイズドアルミニウム製のケースと洗練された艶消しグレーのダイヤルを組み合わせて、モダンに進化し、アクティブな時間もドレッシーな時間も両方楽しめる時計に仕上げています。
歴史の大きな転換期である1969年を軸とするユニークなコラボレーションは、時計の表現力をさらに拡大させました。これもまた1969年という時代がもつ特別な力なのです。
Zenith [ゼニス]
エル・プリメロ レンジローバー スペシャル エディション/91万円
文/篠田哲生 写真協力/アフロ
2017年5月より