「フランク ミュラー」の今度の新作時計は、色気あるジャパンな赤！

今作は、古来日本で愛される朱色っぽい赤。それでいて民芸的な雰囲気はなく、むしろ抜群にモダンかつセクシーな仕上がりです。

曲面を強めた新たな三次元曲線ケース「グランド カーベックス」に、ピアノのように美しい光沢の文字盤をセットした『グランド カーベックス ピアノ』の新作。“ジャパン レッド”と、風防内部のインナーケースにダイヤをセットした18KYGケースがマッチング。

真っ赤な口紅然り、赤という色には男の本能をくすぐる力がありますが、「フランク ミュラー」の『グランド カーベックス ピアノ』の新作ほど、その効能を最大限に引き出す時計はなかったでしょう。この濡れたような赤は、鳥居や漆器などに見られる日本の伝統的な朱色を表現。大ヒット中の黒文字盤モデル同様、エナメルを20層も塗り重ねたことで光が当たると力強い輝きを放ちます。

並みの時計であれば派手に傾いてしまうところを、官能的な曲線美を描くケースと合わさることで、大人の腕元を色っぽく演出する絶好の相棒に。これはグラマラスなヒップラインをもつ高級スポーツカーに赤が似合うのと同じ理屈でしょう。

今シリーズはおなじみのビザン数字を割愛するのがお約束ですが、だからこそ艶やかな赤やシルエットの魅力が伝わってくるのもいいところ。遊びも恋愛も情熱的なオヤジにこそ試していただきたい、真っ赤な腕元です。

「グランド カーベックス」はベゼル部をケースから独立させ、風防とケースの内側に内包するインナーケースという独特な構造を備えます。こちらはそのインナーケースまでジャパン レッドで染めたモデル。時間の象徴である数字をあえて排した盤面のシンプルさが強調され、どこか詩情すら感じる佇まいです。