2018.09.16
新蕎麦とともに楽しみたい現代のモテる旅籠!?
栗、酒、そして江戸情緒の残る美しい町並みで知られる長野県の小布施。その一角に位置する「桝一客殿(ますいちきゃくでん)」は、江戸の昔に遠来の客人をもてなした庄屋の伝統を今の時代に再現した宿なのです。
- CREDIT :
文/福田 豊
ところが、問題なのは、周辺にオススメの宿がないこと。探せばあるのかもしれません。でも今回は見つからなかったのです。
そこで目をつけたのが、小布施の「桝一客殿(ますいちきゃくでん)」という宿。上信越自動車道で戸隠に向かう3つ手前の小布施スマートICから5分という、この旅に絶好の場所。また、小布施は栗が名物だから、蕎麦を食べたあとに、彼女と栗のデザートもいただいちゃう、なぁんていうのも楽しい。それになんといっても、この宿は大人のカップルにピッタリの情緒溢れる宿なのですよ。
江戸情緒たっぷりの町並にある宿で、江戸の旅人気分を味わう
で、「桝一客殿」はそんな当時の伝統を現代に再現しようと、今の市村家が2007年に始めたものです。古くからあった土蔵や蔵を移築し、さながら江戸の邸宅のようにした外観は情緒たっぷり。また町並み全体も、同じく情緒ある趣に整備をされている。訊けば、町並みの施設のほぼすべてが統一的にデザインされたもので、建築家宮本忠長氏がデザインをしたものだそう。
土蔵や老舗問屋の蔵に配された12の客室は、すべてお洒落な洋室。写真の部屋は、50㎡の書斎型ツインルーム。ライティングデスクが備えられ、落ち着いた雰囲気。
すべての客室にあるモザイクタイルとステンレス、ガラスで仕上げられたスタイリッシュな浴室。大きなガラスのバスタブにたっぷりの湯をはって、のんびり、ゆったり。
歴史を感じる外観から一転、内部は、モダンな造り。写真は、ロビー。窓の外には補修用の古瓦がズラリと並び、ガラスの内と外のギャップに思わずニヤリ。
江戸期の文庫蔵を改装したライブラリーは、24時間利用可能。壁面に並ぶ蔵書は、眺めているだけても楽しく、落ち着く。
土蔵や老舗問屋の蔵に配された12の客室は、すべてお洒落な洋室。写真の部屋は、50㎡の書斎型ツインルーム。ライティングデスクが備えられ、落ち着いた雰囲気。
すべての客室にあるモザイクタイルとステンレス、ガラスで仕上げられたスタイリッシュな浴室。大きなガラスのバスタブにたっぷりの湯をはって、のんびり、ゆったり。
歴史を感じる外観から一転、内部は、モダンな造り。写真は、ロビー。窓の外には補修用の古瓦がズラリと並び、ガラスの内と外のギャップに思わずニヤリ。
江戸期の文庫蔵を改装したライブラリーは、24時間利用可能。壁面に並ぶ蔵書は、眺めているだけても楽しく、落ち着く。
そして、特筆すべきはお風呂。「桝一客殿」は、温泉でもなく、大浴場もありませんが、すべての部屋に、ガラスでできた大きな浴槽がある。そこに、たっぷりの湯を張って楽しめば、これは、もう、リゾート感満点。彼女との仲も深まることうけあい、なわけですよ。
江戸時代から続く酒蔵の蔵人の伝統食、寄り付き料理に舌鼓
朝食は、イタリアンレスト ラン「傘風楼」で。写真は「エッグ・ベネディクト」。自家製ジャム付きの自家製パンが美味しい。ドリンク類もおかわり自由。
朝食メニューのイタリアンオムレツ、「フリッタータ」。スープも自家製ヨーグルトも旬の食材が使われている。朝食時間は、特に決まっておらず7時半~11時の間に行けばよいシステム。
朝食は、イタリアンレスト ラン「傘風楼」で。写真は「エッグ・ベネディクト」。自家製ジャム付きの自家製パンが美味しい。ドリンク類もおかわり自由。
朝食メニューのイタリアンオムレツ、「フリッタータ」。スープも自家製ヨーグルトも旬の食材が使われている。朝食時間は、特に決まっておらず7時半~11時の間に行けばよいシステム。
この他、町並の中には、コース料理と旬の頃は名物の栗の愉しめる和食の「小布施堂本店レストラン」や、カフェ「えんとつ」などもある。「桝一」の酒蔵では、有料で利き酒もできる。栗菓子の店「小布施堂本店」もあってグルメな彼女との楽しみにも事欠かない、わけです。
というように、「桝一客殿」はさまざまなところが大人の琴線に触れる。だから蕎麦のついでではなく、ここもわざわざクルマで来る価値がある。……ただICから5分というのは、ちょっと近すぎ(笑)。だから遠回りして蕎麦屋も行くのがちょうどいいんですよね。
◆ 桝一客殿
住所/長野県上高井郡小布施町815
アクセス/上信越自動車道、小布施スマートI.C.から5分
URL/http://www.kyakuden.jp/
ご予約・お問い合わせ/☎026-247-1111
●料金/1万8900円〜 (2名1部屋利用時1名分・朝食付き)