2026.10.25
☆星子の「私をラグ旅に連れてって!」
世界遺産を堂々ジャック!トルコのイズミルで開催された一夜限りのイベント、「エフェソス・ジャパンデイ」とは?
イズミルが誇る世界遺産「エフェソス遺跡」を日本人ゲストのために貸し切りにするという前代未聞の贅沢なイベント「エフェソス・ジャパンデイ」に参戦。トルコならではの屋台フードや観劇、昼と夜で異なる表情を見せる遺跡鑑賞に興じてまいりました。
BY :
- 文/星子莉奈
- CREDIT :
写真/星子莉奈 編集/森本 泉(Web LEON)

8月2日に開催された「エフェソス・ジャパンデイ」
リッチなオヤジさんがわんさか暮らしていた⁉︎ 古代ローマ時代に栄華を極めた港町「エフェソス」

▲ およそ8000年前にその歴史が始まったエフェソス。
イスタンブールから飛行機を乗り継ぎ、トルコ第三の都市イズミルへ。お目当ては世界遺産エフェソスで開催される日本人ゲストオンリーの特別なイベント「エフェソス・ジャパンデイ」でございます。2024年に外交関係樹立100周年を迎えた日本とトルコ、その長きにわたって育まれてきた友好関係を象徴する取り組みとして実施された壮大なプロジェクトなんです。

▲ ヘラクレスの門からケルスス図書館へと続く石畳のクレテス通り。
イベントのスタートは夜ですが、まずはエフェソスへの理解を深めるために日中から遺跡巡りへ。シルクロードの終着点として知られていたエフェソスは、神話ではアマゾネスと呼ばれる女性民族が作った港湾都市。豊穣の女神としてその名を轟かせたアルテミスを祀る巨大な神殿があり、一大巡礼地として各地から人々が訪れる聖地となりました。

▲ 守護神アルテミスとローマのトラヤヌス帝に献げられたトラヤヌスの泉。
さらに紀元前1世紀頃からは世界最大級の貿易都市へと発展し、エジプトからスパイスが運ばれるように、世界中のあらゆる一流品が集まるデスティネーションへと成長。人と富が行き交う華やかな船着場には、裕福な商人たちが暮らし、政治・トレンド・商業の中心地として繁栄。日本で例えるなら往年の銀座を思わせるような、華やかで豊かな場所として知られていました。

▲ 約1400人を収容していたオデオン(音楽堂)。
遺跡を歩いていると、市場や音楽堂、暮らしの痕跡が残る浴場やトイレなど、当時の情景が目に浮かぶ跡地が極めて綺麗な状態で保存されていることに驚かされます。遺跡好きの紳士淑女であれば、思わず知的好奇心がくすぐられるようなデートスポットになり得るでしょう。

▲ 床が揺れたり、ミストが噴射されたりと五感を刺激する仕掛けが盛り沢山。
敷地内に立地している体験型ミュージアム「Ephesus Experience Museum」は、よりリアルにエフェソスの歴史を体感できるイマーシブ空間(知識ほぼゼロでエフェソスに乗り込むならば、遺跡めぐりの前に訪れることを強くオススメいたします)。
最新のデジタル技術を駆使し、音楽と映像で臨場感たっぷりに当時のエフェソスを再現している空間ゆえ、別世界にタイムスリップしたかのような非日常感が味わえます。古代ローマの歴史を紐解きつつ、舞台の主人公になったつもりで彼女とユニークな思い出作りを楽しんでみては。
トルコ色の濃ゆ〜いイベントフードで腹ごなし

▲ 開場とともに人だかりが出来た屋台ブース。
イベントチケットにインクルードされている屋台のフードやドリンクもお楽しみのひとつ。どこかお祭りめいた雰囲気にテンションが上がったところで、いざトルコの美味を調達することに。

▲ ジュージューと音を立てながら香ばしく焼かれたサバが食指を駆り立てます。
香りつられて一目散に駆けつけたのはサバサンドのトラック。トルコのB級グルメとして日本でも有名なサバサンド、イスタンブールの漁師たちが新鮮なサバを焼いてパンに挟んで食べはじめたのが起源なんだとか。早速出来立てのサバサンドとビールをゲットし、宴のはじまりに乾杯。脂が乗ったサバとビールのほろ苦さがベストマッチで気分も上々です。
その他、特製ソースに浸されたバンズが特徴的な、ハンバーガーならぬ濡れバーガーや、やっぱり外せないトルコアイスも堪能。日本では食す機会の少ないトルコのローカルフードが、日本人ゲストの舌を喜ばせていました。
トルコを代表するエンタメ集団が魅せるショータイム

▲ 2万4000人もの観客を収容していた巨大な大劇場が赤く染まる。
夜はトルコのシルク・ドゥ・ソレイユこと、舞踊団体「ヒュレム・スルタン・ダンス・ティヤトロス」による16世紀オスマン帝国を舞台にした公演「ヒュレム」を観劇。
オスマン帝国に伝わる最古の軍楽団によるメフテルの演奏がスタートし、チャルメラのような音色を持つズルナが勇しく響き渡ります。

▲ ヒュレムが奴隷だった時代に黒海を渡るシーン。
オスマン帝国のスレイマン1世と妃ヒュレムの歩みを描いたメイン演目では、奴隷という身分から最高指導者の妻の席へと成り上がったヒュレムの生涯が描かれています。オスマン帝国を揺るがした魔性の女としてその名を知られる彼女、その半生は言うまでもなく波乱万丈そのもの。劇内でも自身の魅力を武器に思惑を叶えていく逞しい半生が描かれていました。

▲ 赤い幕の上でアクロバティックな振り付けを披露して会場を沸かせました。
ラストは夫のスレイマンに見殺しにされるというなんたる悲劇的なフィナーレを迎えます。真っ赤な渦に巻かれるヒュレムを眺めながら、いつの時代も男女の愛と憎しみは紙一重よネ、なんて感慨深い気持ちになったのでした。
ロマンティックが止まらない⁉♡ ライトアップされた古代遺跡をブラつきながら〆くくり

▲ 光に照らされよりフォトジェニックな佇まい。
ショーを終えた後はこの日限りでライトアップされた情緒たっぷりの遺跡を鑑賞しながら散策。日中に見た景観とはうって変わってロマン溢れる大人な雰囲気です。

▲ 音楽にあわせて映像が移り変わる。
ケルスス図書館の前では音に合わせたプロジェクションマッピングも。最新のデジタルアートが古代遺跡に浮かび上がる幻想的な光景にうっとり♡類稀なるコラボレーションにあっぱれでした。
全く無縁に思えていたエフェソスという地に、本イベントを機に訪れることになった今回。そこに香る歴史の爪痕や文化の偉大さに感嘆としながら、改めてトルコの魅力に開眼した一夜となりました。来年も開催されるかもしれぬこちらのイベント、トルコに関心のあるオヤジさんは是非とも今後の動向をチェケラッチョしてくださいまし。
リッチなイズミル旅行を完璧にアシストしてくれるターキッシュ エアラインズが有用過ぎた

▲ 1933年創業の老舗エアライン。イスタンブールをハブに世界133カ国以上に就航。
日本〜イスタンブール〜イズミル間のフライトはトルコのフラッグキャリアであるターキッシュ エアラインズのビジネスクラスを利用しました。極めてスムーズな導線とラウンジ体験に感動したので最後にちょこっとご紹介しておきましょう。

▲ イズミルのラウンジ入り口にて。保安検査場を抜けて一つ下のフロアに位置しています。

▲ ラウンジには広々したテラスエリアも併設。
印象的だったのは、帰りのフライトでの出来事。イズミルの専用ラウンジでゆっくり寛いでいると、あっという間に搭乗時刻に。さて、そろそろ移動するかと重い腰を上げると、ラウンジ利用者たちがぞろぞろと目の前に列を作りはじめました。
何だろう? と不思議に思っていると、なんと専用車が私たちを迎えに来てくれているではありませんか! 車に乗り込むと、そのまま機体まで送り届けてくれるというなんとも気の利いたサービス。旅疲れがピークに達していたゆえ、無駄のないこの導線には思わず感動させられました。

▲ 天井が高く開放感抜群。上級会員向けラウンジとビジネスクラスラウンジが別々なので混雑を避けてゆっくり過ごせるのもうれしいところ。
イスタンブール空港では「Turkish Airlines Lounge Buisiness」にもお世話になりました。シャワールームや仮眠室はもちろんのこと、ゴルフシミュレーター、スパ、ライブラリーまで完備されているので時間を潰すのに困らないのがありがたい限り。

▲ 80品以上のメニューがずらり。
ラストミニッツまで、ライブキッチンで作られた出来立てのトルコ料理を食べまくり、胃も心もフル充電された状態で機内に乗り込みました。詳しいフライトの模様は次回の記事でリポートいたします。

● 星子莉奈(ほしこ・りな)
ラグジュアリーライフスタイルコンテンツを扱うフリーランスライター&PR。月一海外のトラベルホリックで、年3回以上通い詰めているハワイはもはや第二の故郷。Instagramにて、国内外のリュクスなホテルやレストラン、旅の模様を発信中!













