2026.05.24
リニューアルされた福岡の「seven x seven 糸島」へ。Sunset Beach Clubにて大人のチルアウトを
この4月にリニューアルを果たした「seven x seven 糸島」は、サウナやプール、ダイニングといった要素を“点”ではなく“流れ”として設計されています。サンセットへと向かう光、海と風、そして土地の恵みを味わう食。分断されがちな休息を、ひとつの物語としてここでは体験できるのです。
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文/赤松いづみ
忙しい日々を送っていると、「整える」という行為はどうしても“細切れ”になってしまいます。サウナに行く時間、泳ぐ時間、ディナーにバー、そしてバスタイムに部屋でのチルアウト。
どこでも仕事ができる便利な時代ゆえなのか、小休憩する場所も多様に存在し、集中して休む、ということは難しくなってきたのかもしれません。
読者の皆さまにとって、定宿はたくさんあるかと存じますが、このバカンスシーズン目前というタイミング。時間が分断されない、逃避行できる場所、ということでリニューアルした「seven x seven 糸島」をこの度ご紹介させていただきます。
「Sunset Beach Club」という新しい形の提案

リニューアルには「Sunset Beach Club」というキーワードがコンセプトに。糸島の大自然を背景に、食・音楽・ウェルネス・アクティビティが心地よくつながる滞在体験がベースとなっています。
日中からサンセット、夜へと移ろう時間の流れに寄り添いながら、心身をゆるやかに整えるリトリートのひととき。ここにくればそんな時間が楽しめるかと。
ここもまた、ドラマが生まれる「夕景ホテル」

▲ エントランス奥に広がる水平線。時間によって変化していく海と空の色味は見ていて飽きません。
3月末にLEON本誌にてご提案した「ドラマが生まれる夕景ホテル」。今回のリニューアルで印象的なのが、エントランスから続くラウンジ、そしてテラスにかけてのシームレスな導線。ドアから入り、まず目に入るのは天井の高い窓と、それを埋める海と空のブルー。椰子の木なんかも入っちゃって、それはまるで刻一刻と変化していく巨大な絵画のよう。
朝日も、日中のヴィヴィッドカラーな景色も、夜へと向かう様子も、自然の情景をアリーナ席で眺めるべく考えられたインテリアは自然と頭を窓へと向け、視線をスマホから逸らしてくれる。目線が上へと流れるからか、どこか呼吸も深くなるような気が。
呼吸が深くなれば、自律神経を優位にし、ストレスや緊張、イライラを即効的に解消してくれるそう。“なんだかリラックスできる”──ここにはそんな理由があります。
「整う・泳ぐ・休む」が一続きになる場所
今回のリニューアルで新設されたプール&サウナは、この施設の思想を最も体現している場所。一般的なウェルネス施設が数時間の「安らぎ」を提供するのに対し、ここでは「流れ」が設計されているような。

▲ サウナは10名程度は余裕で入れそうな広さ。
サウナに入り、身体を温め、外に出て、シャワーを浴びてそのままプールへ。デッキチェアに身を預け、風に触れ、時折フードや飲み物もオーダー。

▲ プールサイドにはシャワーも。サウナ、プール、外気浴のループで整って。

▲ ショップにはお馴染みのシャンパーニュボトルも。
週末にはDJが入ることもあるのか、エントランスラウンジからテラス、そしてサウナ&プールの遊び場がシームレスに繋がる空間は、理想的な滞在の振り幅が展開されると同時に、グラデーションのように滞在のあり方を変えられるかと。
ぶつ切りとならないチルアウトタイムは、楽しめる時間そのものを実質的に長くしてくれるようにも感じられます。
食事は「風土」を食べるプレゼンテーションに
今回のもうひとつの大きな軸が、ダイニングラウンジの一新。提供されるのは、糸島の食材をベースにしたタパス。ただ、構成がユニークで。テーマは「火 / fire」「水 / water」「土 / earth」、そのなかから好みのものをひとつ選ぶスタイルです。
ジャンルや食材ではないカテゴリー分けに新鮮さと、どんな提供になるのかとワクワク。で、私がセレクトしたのは「水」のエレメント。提供していただくメニューは以下。

▲ まずは鮮魚のカルパッチョ。旬によって変わるというこの日のお魚はアオナ。あっさりとした味わいでありながら弾力あるもちもちとした質感。はからずも、オーダーしていた糸島レモンビールとの相性抜群でありました。

▲ こちらは糸島もずくのお蕎麦。特有の滑り感があって、喉越しが最高。味付けは一般的なお出汁っぽさもありながら、ごま油や塩気も感じる風味が。サウナ上がりだったので味付けが心地よく、一瞬で完食。

▲ 旬の魚のフリットとパプリカソース。お魚はカンパチでありました。サラダテイストのあっさりした仕上がりかと思いきや、実はお皿の底にパプリカソースが鎮座。程よい苦味と酸味で、お魚の甘みがより際立つテイストに。このあたりで私はグラスの白をオーダー。

▲ 地魚と魚介のブイヤベース、クルーチ風。今回は真鯛が使われていました。よく聞くブイヤベースを「seven x seven」なりに解釈した一皿。お野菜もたっぷりはいり、これでもう満腹!
今回私がセレクトした「水 / water」のカテゴリー、4つのお食事を通し、いずれも『海にまつわる食材』が使われていました。季節によって使用される魚介は変わるとのことですが、書きながら気づいたことは、4つのうち3つは共通して白身魚を使用されていること。
白身魚というと、あっさりした質感で食べ続けるにはいささか単調かも、と思いきや、それぞれに違ったアプローチの調理法がなされており、飽きがくることはありません。むしろ、どこか似た風味の素材をメインに使うことによって、逆にそのお味の違いが浮かび上がってくるような。
ほか、今回はセレクトしなかった「火 / fire」のエレメントは、スパイスを効かせたお肉料理の展開。「ジャガイモと志摩ベーコン(地元のハム屋さん自家製)のアラビアータ」や「牛テールの辛いオムレツ」、「地鶏のコンフィ / エスニック風」なんかが提供されるそう。
「土 / earth」のエレメントについては大地が育んだ野菜を味わうラインナップ。「タコとビーツのガリシア風」や「蓮根のフリット」、「砂肝ときのこのアヒージョ」など聞くだけで体に優しそうなメニュー。
流れる時間に寄り添う「seven x seven 糸島」
冒頭でも記載したように、ひといきつける場所というものに区切りがなく、シームレスに落ち着く場所が存在するこちら。

▲ 今後はDJを入れたパーティなんかも実施予定!?
ホテル目の前の砂浜は素朴でありながら広く美しく、お散歩をしていて飽きません。

▲ ホテル目の前に広がるのは二見ヶ浦浜。
地平線を眺めたり、ビーチグラス、貝殻を拾ったり。

▲ ビーチコーミングで見つけたシーグラスや貝殻など。
疲れたらまたホテルに戻ってリラックス。そこにはどんなリラックスの仕方にも寄り添ってくれる空間があります。ひと繋がりのバカンスを過ごすためのホテルとして是非ともお見知りおきを。
■ seven x seven 糸島
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