2026.05.27
黒船襲来!? インターコンチネンタル札幌が札幌ホテルの歴史を変えた日
意外にも、札幌のホテルには、王道ラグジュアリーの外資ブランドはなかったことをご存知でしょうか。ローカルの老舗しかなかった札幌に初となる外資系ラグジュアリーブランドがやってきた日、それは札幌のホテルの歴史が塗り替えられた日でもあったのです。
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文/市村広平(LEON)
札幌は、出張で訪れるランキング1位。そしてテンションが上がる出張先ランキングでも1位(編集部調べ)。であるにもかかわらず、我々が普段お世話になっている外資系ラグジュアリーブランドがひとつもなかったことに、札幌出身である筆者も大変驚きました。
ホテルが遊び場であるイケおじ界隈にとって、いろいろと”委ねる”ことができる外資系ラグジュアリーの存在は、言わずもがな大きいわけで。
黒船らしい威風堂々たる外観

▲ 夕空を映し込む、札幌の黒船。
すすきのの街並みに突如現れる、全面ガラスのファサードをまとった「インターコンチネンタル札幌」。その姿は従来の重厚な札幌のホテル像とは一線を画し、都市の風景や空の色を映し込みながら表情を変える。異物でありながら風景に溶け込む、“黒船”的存在感が際立ちます。
水、音、絵で北海道を感じさせるアートな空間

▲ 1階エントランス。雪の大地に咲く一輪の花をイメージ。到着の瞬間から旅の文脈をつくります。

▲ 9階レセプション。溶けゆく雪と、雪解けの水を表現したモニュメントが視覚と音で静かな没入感を演出。

▲ 9階ファイヤーラウンジ。炎の揺らぎと、火や野焼きを連想させるアートが重なり合い、時間を忘れさせます。
北海道をモチーフにした書き下ろしのアートや、北海道大学に収蔵されていた作品を展示していたり。はたまたフロントレセプションには”北の大地の雪解け”を視覚と聴覚で再現した特設のモニュメントが設置してあったりと、館内は北海道へのリスペクトとアートで溢れています。それらを詳しく説明して回ってくれる珍しい「アートツアー」はインターコンチネンタル札幌の必見コンテンツのひとつ。
窓の向こうに、札幌の夜が待っている

▲ 大理石とアートが共鳴する、スイートルームのリビング。

▲ 街を独り占めにする、特等席のベッドルーム。

▲ 石に包まれた、ふたりのための浴室設計。
客室は全室42㎡以上を確保し、最上位のスイートともなれば160㎡という堂々たるスケール。大判ガラスの窓から広がる札幌の眺望は、昼は都市の表情を、夜はきらめく夜景を届けてくれます。
そして夏、ホテルの目の前を流れる豊平川では花火大会が開催され、文字通りふたりにとっての甘い部屋となります。ソファに深く腰を下ろしたまま、あるいはベッドに寛ぎながら、プライベートな特等席で打ち上がる花火を眺める——これほど"委ねる"という言葉が似合うシチュエーションも、そうはないでしょう。パートナーと訪れる夜ならなおさらです。
未知なる体験「フローティング サウンド バス」

▲ 水面に身を預け、音に包まれる。感覚をリセットするための静かな体験。

▲ 視界を遮り、浮遊に集中することで、より深いリラクゼーションへ。
アートツアーに加えてもうひとつ、「インターコンチネンタル札幌」に訪れた際必ず体験してもらいたいのが「フローティング サウンド バス」という聞きなれないアクティビティです。
こちらは20mの室内プールにエアマットを浮かべて寝そべり、水に浮かびながら音の波に身をゆだねるという新感覚のリラクゼーション。深い階層へ落ちていくような、さわやかさとはまた別のヒーリング体験は、彼女に癒しを提供できるオトコとしては見過ごせないコンテンツです。

▲ 泳ぎながら黄昏に染まるすすきのを眺められるのはここだけです。
館内には滞在の質を底上げするファシリティがバランスよく配置されており、クラブラウンジでは時間帯ごとに表情を変えるフードプレゼンテーションが楽しめ、ビジネスにもリラックスにも応える設えとなっています。
フィットネスやプールといったウェルネス設備も抜かりはなく、長期滞在でもストレスを感じることはありません。過剰ではなく、しかし確実に足りている——インターコンチネンタルならではの合理性と快適性が共存する構成です。

▲ 14階クラブラウンジ。プレミアムルームおよびスイートルームに宿泊するゲストが過ごすことのできる特等席。

▲ クラブラウンジの「イブニングタパス」。

▲ テクノジムをベースにトレーニングジムも従実のラインナップ。
かつてない新しいアプローチの食体験
▲ 日本料理「SAWAKA」。
▲ 「SAWAKA」ディナー。北海道食材を主役に据えた、繊細で構成美のあるコースを堪能できます。
▲ 「AuBlanc」ディナー。肩肘張らず楽しめる、モダンで軽やかなダイニング体験。
▲ 「AuBlanc」ブレックファースト。ローカルとインターナショナルがバランスよく揃う朝食。

▲ 日本料理「SAWAKA」。

▲ 「SAWAKA」ディナー。北海道食材を主役に据えた、繊細で構成美のあるコースを堪能できます。

▲ 「AuBlanc」ディナー。肩肘張らず楽しめる、モダンで軽やかなダイニング体験。

▲ 「AuBlanc」ブレックファースト。ローカルとインターナショナルがバランスよく揃う朝食。
「インターコンチネンタル札幌」には、ふたつのダイニングがあり、そのうちのひとつが固定観念に縛られない新しいアプローチの日本料理を楽しめる「SAWAKA」。北海道の豊かな食材を活かし、和食をベースに素材の魅力を引き出した一皿をご提供します。シグネチャーコースでは、繊細な構成と視覚的にも美しいプレゼンテーションをご堪能いただけます。
一方、オールデイダイニング「AuBlanc」は、肩肘張らずに使える汎用性の高さが魅力。朝食においてもローカルとインターナショナルのバランスが良く、どの時間帯でも抜かりがないという安心感は、ホテルが遊び場のイケおじにとって安心できるポイントでしょう。
札幌のデートコースにリストアップ必須のBAR「Norva」
滞在の締めならずとも、札幌で女性と過ごすのなら訪れたいのが、ユニークなコンセプトをもつバー「Norva」。正面の襖は、ホテルの目の前を流れる豊平川に映る太陽を描いた巨大な多色刷りの木版画作品であり、さらにそこが大きく開く仕掛けのため、夏にタイミングが合えば豊平川の花火が観れるという仕掛け。実に心憎い演出です。
シグネチャーカクテルは北海道の素材やストーリーを取り入れた構成で、イラストで構成されたこだわりのメニューと、ブラックライトで浮かび上がる裏メニューなど、単なる一杯にとどまらない”体験”を提供してくれる点が、札幌ナイトに非常に使えるというわけです。静かに飲むもよし、彼女と語らうもよし——間違いのない夜の居場所として機能する完成度の高さは、イケおじ的には確実にチェックしておきたいポイントです。
この黒船を操る船長の正体

▲ ベンジャミン・ライトゲップ総支配人。札幌の新章を切り拓く、生粋のラグジュアリーホテルマン。
こうした世界観をイチから構築し、指揮してきたのが総支配人のベンジャミン・ライトゲップ氏です。ドイツ出身、マンダリン オリエンタル東京やリッツ・カールトン大阪・京都といった錚々たるラグジュアリーブランドでキャリアを積んだ生粋のホテルマン。IHG入社後もインターコンチネンタルの大阪・バンコク・バリ・東京を歴任し、2025年2月に満を持して札幌へ。開業準備の指揮をとりながら、この街にはじめて外資系ラグジュアリーの文脈を持ち込んだ人物です。
”ホテルが遊び場”であることを誰より熟知しているイケおじの彼が、札幌に黒船を着岸させた——その事実だけで、このホテルへの我々の期待値が一段上がるというものです。

■ インターコンチネンタル札幌
住所/北海道札幌市中央区南10条西1丁目1-48
客室数/149室
客室サイズ/42㎡~160㎡
開業/2025年10月
付帯施設/レストラン「SAWAKA」「AuBlanc」、ラウンジ&バー「Norva」、クラブラウンジ、屋内温水プール、フィットネスジムほか
アクセス/地下鉄南北線「中島公園駅」より徒歩約4分
TEL/011-562-7000
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