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2026.10.17

吉野北人インタビュー。「人生の正解を求めるより、自分の価値観で魅力的な答えを選びたい」

THE RAMPAGEのメンバーとして、俳優として、幅広く活躍する吉野北人さんが映画『昨夜は殺れたかも』(10月23日公開)に主演。元ヤクザの過去を隠す愛妻家のサラリーマン役に挑戦しました。今作の見どころに加えて、これまで様々な現場で出会ってきた「カッコいい大人」について語ってくれました。

CREDIT :

文/飯田帆乃香 写真/土屋崇治(TUCCI) スタイリング/吉田ケイスケ ヘアメイク/大木利保(CONTINUE) 編集/鎌倉ひよこ、森本 泉(Web LEON)

吉野北人 THE RAMPAGE   LDH   昨夜は殺されたかも LEON

THE RAMPAGEのメンバーとして、俳優として、幅広く活躍する吉野北人さん。鈴木愛理さんとW主演を務めた映画『昨夜は殺れたかも』(10月23日公開)では、元ヤクザの過去を隠す愛妻家のサラリーマン役に挑戦し、新たな一面を見せています。今作の見どころをはじめ、これまで様々な現場で出会ってきた「カッコいい大人」の姿、そして30代を目前にした現在のリアルな思考に迫ります。


粗野で一本気のある元ヤクザの光弘。妻の咲奈にその過去を隠しながら、サラリーマンとして平穏な生活を送っています。しかし咲奈もまた、自身が敏腕社長であることを光弘に隠している。映画『昨夜は殺れたかも』は、そんな秘密を抱える夫婦が殺し合いへと発展していく物語です。


光弘を演じる吉野さんは、どんな役作りでアプローチしたのか。作品のカギとなる“思い込み”や“信頼関係”にまつわる自身のエピソードも交えながら、たっぷりお話を伺いました。

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本宮泰風さんとの対面は怖すぎて……正直、震えるくらいビビってました

── ラブ&サスペンス映画『昨夜は殺れたかも』の脚本を読んだ時の感想を教えてください。


吉野北人さん(以下、吉野) かなり振り切った内容で、「これは面白いな」と素直に思いました。物語のテンポがすごく良くて、一気に読み進めてしまいました。


── 演じられる光弘は、元ヤクザと、愛妻家のサラリーマンというふたつの顔を持っています。この二面性をどうやって役に落とし込みましたか?


吉野 まず、光弘の根本にある男らしさとか、荒々しい言葉使いをベースに役作りをしました。それらを隠しながら妻の咲奈と接することで、自然と二面性を出せたんじゃないかと思います。

吉野北人 THE RAMPAGE   LDH   昨夜は殺されたかも LEON
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── 監督は、「世にも奇妙な物語」の演出をはじめ、さまざまな人気作品を手掛けてきた松木 創さん。監督からのアドバイスはありましたか?


吉野 表情から台詞の言い回しまで、細かくご指導いただきました。特に印象深いのが最初の本読みです。僕が役の設定に引っ張られてクールに演じていたら、監督から「もう少し明るく、元気なイメージでいいよ」と言われて。たしかにコミカルなシーンも多い作品なので、クールすぎると面白さが引き立たないなと、すごく腑に落ちたんです。そこで本番は、動きや表情を思いきり大きく見せることで、元気な雰囲気を出すよう意識しました。


── 共演した本宮泰風さんは、ヤクザ役の大先輩ですね。


吉野 本読みの段階から、本宮さんの迫力には圧倒されっぱなしでした。立ち稽古でも、佇まいはまるで本物(笑)。もう目の前にいらっしゃるだけで怖いというか……。こういう風格や重厚感は、一朝一夕で身につくものではないと思います。本宮さんがこれまで築き上げてこられたものを肌で感じながら、いろいろと学びのある貴重な時間でした。

── 役作りの一環として、ヤクザ映画はご覧になりましたか?


吉野 はい。それこそ、本宮さん主演の『日本統一』も拝見していました。だからこの現場ではものすごいリアルな存在を間近で見ているようで、正直、震えるくらいビビってました(笑)。


── 妻役の鈴木愛理さんとは、役について話し合いなどはしましたか?

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吉野 台本を読み合わせたり、お互いの演じ方について話したりしながら、丁寧に夫婦役の関係性を作っていきました。


愛理さんは、以前からTVでも拝見していて、アイドルや俳優、バラエティでも活躍されている人気芸能人。そういうイメージから、「気を遣わないと」と、勝手に身構えていたんです。でも実際に会ってみるとすごくフランクに接してくれて、周囲まで自然と明るい空気にしてくれる方で、お芝居についても気軽に相談できて、とても心強かったです。


── 今回、鈴木さんと主題歌「ゾンビ・イン・ラブ」も歌われていますね。


吉野 僕のグループのTHE RAMPAGEではあまり挑戦したことのない可愛らしい世界観に、最初は戸惑いもありました。でも、レコーディングで愛理さんのプロ意識に背中を押されて、僕も負けじとギアを本気モードに。完成した映像は素敵な仕上がりになっていて、ホッとしました。


この作品は、ラブコメとシリアスなシーンのバランスが絶妙です。最後まで何が起こるかわからないハラハラ感とともに、ぜひエンドロールのミュージックビデオまで楽しんでいただけるとうれしいです。

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「もしかして何かされてる方ですか?」「いや、何もしてないです……」

── 映画では夫婦の信頼関係が揺らぐシーンも印象的ですが、吉野さんにとって「この人は信頼できそうだな」と思える瞬間は?


吉野 その人の日々の出来事や気持ちを素直に話してくれると、信頼しやすいかなと思います。自分のことを開示しないまま人のことばかり聞いている人は、ちょっと心を開きにくいかもしれません。

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── 吉野さん自身は、誰かから信頼を得るために意識していることはありますか?


吉野 考えを伝えてから、行動することです。ひとりで仕事をしているわけではないので、まずは言葉にすることを大事にしています。あとは、口だけにならないように行動と実績を重ねて、良好な関係を築いていけたらいいなと思っています。


── 光弘と咲奈は、お互いに浮気を疑って死闘が勃発します。吉野さんは思い込みや勘違いで失敗した経験はありますか?


吉野 ありますよ! 前にマッサージを受けに行った時、店員さんから「吉野さんですか」と聞かれたんです。もしかして、僕のことに気がついたのかなと思って、「知っていてくださったんですね!」と言ったら、「いや、ご予約のお名前を呼ばせていただきました」と普通に返されて……。その後、店員さんが気を遣って「あの、もしかして何かされてる方ですか?」と話しを続けてくれたけど、「いや、何もしてないです……」と答えるしかなかったです(笑)。あの気まずい空気は、すっごく恥ずかしかった!

── おもしろいエピソードをありがとうございます(笑)。ちなみに吉野さんは、秘密ができたら光弘のように隠し通せると思いますか?


吉野 無理だと思います(笑)。人から「嘘ついてない?」なんて言われたら、ついニヤッとしちゃいそう。感情がすぐ顔に出るタイプなので、たぶん隠そうとすればするほど失敗しますね。

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憧れはGLAYのTAKUROさん。いただくアドバイスは言葉の重みが全然違います

── 吉野さんはアーティストや俳優としていろんな現場を経験されていますが、今まで出会ったカッコいい大人についても教えてもらいたいです。


吉野 僕がカッコいいと思う大人は、余裕のある人。常に何かに追われているより、先のことを考えながら段取りよく動く人。物事を冷静に、地に足をつけている感じがカッコいいです。

── 吉野さんはアーティストや俳優としていろんな現場を経験されていますが、今まで出会ったカッコいい大人についても教えてもらいたいです。


吉野 僕がカッコこいいと思う大人は、余裕のある人。常に何かに追われているより、先のことを考えながら段取りよく動く人。物事を冷静に、地に足をつけている感じがカッコいいです。

── 吉野さんも余裕があるように見えますが。


吉野 いやいや、僕はマイペースなだけです。ただのんびりした性格なのと、意識的にゆとりを持ちながら行動する人とは全然違います(笑)。


── ゆとりのあるカッコ良さは表に出るものですか?


吉野 なんとなくわかります。トラブルが起きた時も動じず、冷静に対処できる人は周りからの信頼も厚い。そういう頼りがいのある人が、僕の中の「余裕のある人」です。

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▲ シャツ35万3100円/THOM BROWNE(THOM BROWNE JAPAN)、アクセサリー/本人私物、その他はスタイリスト私物

── 身近に憧れの人はいらっしゃいますか?


吉野 たくさんいますが、ひとりはGLAYのTAKUROさんです。グループで活動されている時のカリスマ性とはまた別に、プライベートではとても自然体で柔らかい雰囲気の方。お家に遊びに行かせてもらったり、一緒にお酒を飲んだりしていると、まさにカッコいい大人を体現したような人だなと実感します。


相談事をすると親身になって聞いてくださるのですが、TAKUROさんのアドバイスは、言葉の重みが全然違います。これまでいろんな経験をされてきたからこそ出てくる言葉なんだろうなと、心に響くものがあります。

── 吉野さんも、19歳でデビューして以来、30歳を目前に控えていろんな経験をされてきたと思います。将来の展望はありますか?


吉野 30代かぁ……。10年ってあっという間ですね。20代の頃は、若さならではのエネルギーや伸びしろで突き進むことができたけど、これからはもう少し現実的に人生設計をしないと、思わぬところでつまずいてしまう気がするので、先のことも真剣に考えながら、よりひとつひとつ丁寧に仕事をやっていきたいです。


── それは具体的に言うとどんな感覚でしょう?


吉野 いろんな方に出会ってきたからこそ、その人にとっては正解でも自分の価値観では魅力的に思えないこともある。そういう時に「こっちじゃない道を選ぼう」と自分にあてはめて選択を学ばせていただく感覚です。

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── 自分に合わない道を見極めていくことも大事ですね。そんな吉野さんが今、一番大切にしている時間は何ですか?


吉野 これは昔から、ファンの皆さんといる時間です。なかでもライブは特別。本番より、当日を迎えるまでの準備期間のほうが長いですし、大変なこともたくさんあるけれど、ステージに立って、客席の反応を直接感じられる瞬間のために頑張れる。自分にとって、それがすべてだと思うんです。ファンの皆さんと一緒に過ごせるのは、かけがえのない宝物のような時間です。

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●吉野北人(よしの・ほくと)

1997年3月6日、宮崎県生まれ。総勢16名のダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとして、2017年にメジャーデビュー。「HOKUTO」名義でソロ活動も行い、1stアルバム『JUKE BOX』をリリース。2026年9月よりソロライブツアーを開催。俳優としては「HiGH&LOW」シリーズ、「魔法のリノベ」「1122」、主演映画『遺書、公開。』などに出演。また、アパレルブランド「Orangewood」のクリエイティブディレクターを務めるなど、活動は多岐にわたる。

Instagram

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『昨夜は殺れたかも』

ハロウィンの夜に運命的な出会いを果たし、結婚した光弘と咲奈。誰もがうらやむ仲良し夫婦……と思いきや、実は光弘は元ヤクザ、咲奈は敏腕社長という、お互いに秘密を抱える“ワケあり夫婦”だった。そんなふたりが、相手の浮気を疑ったことから殺し合いに発展。コミカル要素も相まった予測不能のラブ・サスペンス・コメディが幕を開ける。

出演/吉野北人、鈴木愛理、工藤阿須加、王林 ほか

公式HP/https://sakuyare-movie.com/

配給/ポニーキャニオン

©2026 映画『昨夜は殺れたかも』製作委員会

※掲載商品はすべて税込み価格です

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