• Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • YouTube
  • Feedly
  • TOP
  • PEOPLE
  • 井桁弘恵インタビュー。「“知らず嫌い”をしない、視野が広い人に憧れます」

2026.09.02

井桁弘恵インタビュー。「“知らず嫌い”をしない、視野が広い人に憧れます」

バラエティにモデル、MC、そして俳優と、最近、テレビで見ない日はない井桁弘恵さん。ジャンルを超えて次々と新たな挑戦を続ける井桁さんの素顔とは? また、20代最後の年をどう過ごしているのでしょう?

CREDIT :

文/長谷川あや 写真/土屋崇治(TUCCI)  スタイリング/杉本知香  ヘアメイク/川嵜 瞳  編集/森本 泉(Web LEON)

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

バラエティにモデル、MC、そして俳優と、ひとつのジャンルに絞らずキャリアを重ねてきた井桁弘恵さん。この秋は、バレエ漫画の金字塔『SWAN-白鳥-』の初舞台化となる『SWAN-Ballet cross Reading-』で主人公・聖真澄役に挑みます。テレビで見かける機会が急増中の井桁さんの素顔とは? また、20代最後の年をどう過ごしているのでしょうか。

PAGE 2

「悔しい」を原動力に、気づいたらここまで来ました

── ワールドカップ中継に情報番組、そして俳優業。このところ毎日のようにテレビで井桁さんの姿を見ているような……。大活躍ですね。


井桁弘恵さん(以下、井桁) ありがとうございます。


── 本格的にデビューしたのが、2015年、今年でちょうど10年ですが、デビュー当時はこれだけ幅広いお仕事をされている今の姿を想像されていました?


井桁 まったくしていなかったです(笑)。「これをやりたい!」と思って入ってきたというより、波に呑まれて、流されて、気づいたらここにいた、という感じで。私も両親も、この仕事でご飯を食べられていることが、未だにちょっと信じられません。


── 少し意外です(笑)。


井桁 最初はオーディションに挑戦しても全然受からなくて。ただ、負けず嫌いなので、悔しさが原動力になっていました。「こうありたい」という遠い未来を描くというより、目の前のこれが悔しい、じゃあこうしたい、といったことを繰り返した結果、道が広がっていった気がします。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

▲ ネックレスチェーン4万700円、右からオレンジストーンチャーム1万9250円、ブラックストーンチャーム1万5400円、オニオンモチーフチャーム1万8700円/すべてオクチジュエリー(フラッパーズ)、ストーンリング(右手)3万5200円/プラウ、リング(左手)11万円/シャランポア


PAGE 3

── 思うようにいかない時期に辞めていく方も多い世界だと思いますが、井桁さんを踏みとどまらせたものは何だったのでしょう?


井桁 一緒に頑張る仲間や先生がいたから、「いい報告がしたい」という気持ちで続けられていましたが、大学4年になると、就職活動も視野に入ってきて。そんな時、『ゼクシィ』のCMが決まったんです。あれがなければ、辞めるという選択肢もあったかもしれません。


── その後、着々と活躍の場を広げてきています。ご自身のタレントとしての強みをどんなところに感じていますか。


井桁 何にでも興味を持てるところだと思います。人生は一度きりだからこそ、知らない世界を見たい、知らないことをやってみたい。その欲は人より強いと自負しています。あとは、楽しむ力ですね。大変なロケでも、「もう嫌だ」より先に「こんな大変なことを経験できるのも、なかなかないな」と思えちゃうんです(笑)。それも面白いじゃない、みたいに。

── ものすごくポジティブ! それが、さまざまなジャンルの仕事をしている今につながっているのかもしれませんね。


井桁 自分の強みを広げたいんです。バラエティもモデルも演技も、機会をいただければ、すべてやってきて、好きなことや特技を増やしていった結果が、今の自分の武器になっていると思います。まだまだですけどね。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

▲ ドレス、デニムパンツ ともに参考商品/ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー ジャパン)

PAGE 4

── LEON読者のオヤジさんたちも参考になる考え方かと思います。仕事に向き合う上で気を付けていることはありますか。


井桁 現場では積極的に意見を言うようにしています。言いたいことは言い合いたいし、遠慮もされたくない。体育会系な部分があるんだと思います。


── 体育会といえば(?)、FIFAワールドカップでは、スペシャルキャスター/ナビゲーターを務め、SNSでは「勝利の女神」と話題になっていましたね。もともとサッカーはお好きなんですか。


井桁 いえ(笑)。ワールドカップのお仕事をいただいた時は、「私、全然知らないですけどいいんですか」という感じでした。でも、知らない人がどう楽しむか、どう学んでいくかを見せたいんですと言っていただいて、それなら、と。サッカーに興味を持つことはできるかなとお引き受けすることにしました。


で、実際、(競技場に)行ったらめちゃくちゃ楽しくて、今はもう家でも試合中継を観ています(笑)。仕事を通して、新しい世界が開け、いろいろなことがつながっていくのが、すごく楽しくて。プライベートで始めたピックルボールも、気づいたら仕事になっていました。

PAGE 5

バレエを観たことがない人にこそ、届けたい舞台です

── そんな“つながり”の最新形が9月4日(新国立劇場 中劇場)から開催する舞台ですね。 バレエ漫画『SWAN-白鳥-』を原作とした舞台に出演されますが、原作漫画の連載がスタートしたのは、井桁さんが生まれるずっと前、1976年です! ご存知でした?


井桁 実は存じ上げなくて、今回初めて読ませていただいて。本当に情熱にあふれた作品だなと思いました。バレエの世界でもがいている登場人物たちの悩みや、心で燃え上がる気持ちには共感できるところがたくさんあります。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN
PAGE 6

── 井桁さんご自身もバレエの経験があるのだとか。


井桁 先にバレエを習っていた姉にあこがれて、3歳から12歳まで9年間やっていました。コンクールに挑戦するレベルではありませんでしたが、踊ることは大好きでした。


── 今回の作品で、井桁さんが演じる真澄はどんな女性でしょう。


井桁 真澄って、まだ10代なんです。その年代だからこその、将来を前にしてもがく焦燥感や、ライバルが気になる気持ちなど、とても懐かしく感じました。


バレエしか目になくて、100%注ぎ込んでいるからこそ「悔しい!」も100%で思う。すべての感情がバレエ軸によって動かされています。まだ気持ちが大人になりきっていなくて、大人だったら「そういう時もあるよね」とどこかで見切りをつけてしまえるところを、そうできないんですよね。私にもそういう時がありました(笑)。


── 井桁さんと似ている部分もあったり?


井桁 私は割と俯瞰型というか、自分の感情に支配されることがあまりないので、共通点はバレエが好きだったという思いくらいかもしれません。でも、だからこそ、あそこまでのめり込めるって素敵だな、幸せなことだなと思いながら演じています。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN
PAGE 7

── 井桁さんが考える、バレエの魅力とは?


井桁 体を解放して踊ることの異次元感って芸術だと思うんです。体ひとつでそこまでのものを作り出してしまうんだ、と感動します。特にプロの場合、徹底的に極限のその先まで突き詰める──。そこにいちばん惹かれます。


昔からある同じ音楽、同じ作品を踊り継いでいくことにも歴史を感じます。小さい頃に『くるみ割り人形』を観て「これやりたい!」と思った曲って、今聴いてもすごくワクワクするんです。しかも、どれだけ体が柔らかくて、どれだけ跳べても、観る人はそこよりも何か別のところに魅力を感じたりする。「上手いとは何か」が決められないからこそ、人はバレエに魅了されていくんだろうなとも思います。


── バレエやクラシックの舞台は、少し敷居が高いと思っているオヤジさんも多いかと。今回は、バレエとリーディングのコラボレーションという異色の舞台となりますが、見どころを教えてください。


井桁 バレエの敷居が高く感じられる理由のひとつって、言葉での説明がないぶん、「今どういう場面なんだろう」とわかりにくいところにあると思うんです。でも今回は、リーディングがそこを補ってくれます。言葉として全部そこにあるわけです。しかも、日本最高峰のバレエダンサーの方々の、いろいろな種類の踊りも凝縮されています。稽古で観ていても、「こんなに素晴らしいものを観られていいの!?」と衝撃を受けたくらい(笑)。ちょっと舞台を観に来た感覚でいたら、とんでもないものが観られた、ということになると思います(笑)。

PAGE 8
『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

── 井桁さんも踊るという噂を耳にしました。


井桁 (リーディングキャストの)私はバレエを踊るところまではいかないのですが、キャスト全員で踊る場面もありますし、ダンサーの方とシンクロして二人一役だとわかるような動きもあります。ステージで踊るのはバレエをやめて以来なので楽しいです、すごく。……とはいえ、大人になってから一度だけレッスンに行ったことがあるのですが、足が攣りそうになってしまって。これは無理だなと(笑)。

PAGE 9

“知らず嫌い”をしない人が、いちばんイキイキしている

── 来年2月で30歳。20代最後の年、どんな思いで過ごしていますか。


井桁 まだまだ体力のある20代。後半は「自分が苦しいと思う仕事」を積極的にやろうと決めて過ごしてきました。できるところまで、もがいてみようという気持ちです。


映画『教場 Requiem』(元陸上部だった警察学校の訓練生を熱演) では、数カ月間、走り込みをして臨みました。今回の舞台も前例がないものなので不安はありますが、失敗できるうちに、いろいろなことに挑戦したいと思っています。もし失敗しても、ギリギリ倒れないだろうという自信がまだあるうちに(笑)。そんな経験を重ねるなかで、がっつり向き合える作品にも出会えるようになってきました。30代はその土台からどう育んでいくか──。


一つひとつの質を上げていくことを意識したいです。ただ明確なプランがあるわけではありません。人生は一度きり。この仕事を続けているかわからないし、海外に住みたいと思ったら住むだろうし……。自分の気持ちにはなるべく従って動ける環境にしておきたいなと思っています。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN
PAGE 10

── LEONでは毎回伺っているのですが、井桁さんが思う「カッコいい大人」とは?


井桁 視野が広く、新しいことにどんどん挑戦する人です。大人になると、それまでの人生がその人の思考を作ってしまいがちじゃないですか。自分は観てこなかったから興味ない、って、本当は観てみたら面白いかもしれないのに。


── 耳が痛いです。


井桁 私自身、まさにそうでした。サッカーも、ちゃんと観たらこんなに面白いのに、なんで今まで観てこなかったんだろうって。母が、私の影響で、最近、ピックルボールを始めたんですよ。それがすごく楽しそうで、母が輝いて見えるんです。年齢に関係なく「人生これから」と思って生きるって、本当に素敵だなと思います。

PAGE 11
『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

● 井桁弘恵(いげた・ひろえ)

1997年2月3日、福岡県生まれ。早稲田大学在学中の2015年に本格的に芸能活動を開始。2018年に『ゼクシィ』11代目CMガールに起用される。21年10月、トークバラエティー番組『おしゃれクリップ』のMCに抜擢。26年4月からは『Going!Sports&News』の土曜キャスターを務め、FIFAワールドカップ2026ではSPキャスターとして現地リポートも担当した。俳優、МC、リポーターなど、ジャンルを問わず幅広い活躍を見せる。主な出演作にドラマ『仮面ライダーゼロワン』『メンタル強め美女白川さん』『そこから先は地獄』、映画『教場 Requiem』など。

『SWAN-Ballet cross Reading-』 井桁弘恵 LOEN

『SWAN-Ballet cross Reading-』

1976年の連載開始から半世紀にわたり愛され、シリーズ累計発行部数2200万部を誇る有吉京子のバレエ漫画『SWAN-白鳥-』。その連載50年の記念の年に、初の舞台化が実現する。小林香が脚本・演出を務める今回の作品は、俳優が言葉で物語を紡ぎ、日本を代表するバレエダンサーたちが身体で踊る“バレエ×リーディング”のコラボレーション。井桁弘恵がリーディングキャストを担う主人公・聖真澄のバレエキャストは飯島望未、塩谷綾菜、柴山紗帆が務め、リーディングキャストには村川絵梨、東啓介、西野遼、福士誠治が名を連ねる。バレエ監修・振付は福田圭吾。チケット好評発売中。


2026年9月4日(金)〜9日(水) 新国立劇場 中劇場

公式サイト/https://swan-balletcrossreading.com

■ お問い合わせ

ステラ マッカートニー ジャパン 03-6427-7013

シャランポア sharanpoi.com

プラウ plow-jewelry.jp

フラッパーズ https://www.flappers-unit.com/contact/


こちらの記事もいかがですか?

PAGE 12

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        井桁弘恵インタビュー。「“知らず嫌い”をしない、視野が広い人に憧れます」 | 著名人 | LEON レオン オフィシャルWebサイト