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2026.08.30

第19回 ファーストサマーウイカ【vol.01】

美しい人、ファーストサマーウイカ。「スーパースターになりたいというより、板の上であれば役者でも歌手でも何でもよかった」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。今回ご登場いただいたのはファーストサマーウイカさんです。生まれ育った大阪での劇団員を経て東京でアイドルに。その後は映画やドラマ、バラエティ番組でも大活躍。いつもは歯切れのよいトークと快活な笑顔が印象的ですが、今回は匂い立つような大人の色気を纏った美しさを演じてくれました。

CREDIT :


写真/野口貴司 スタイリング/近藤伊代 ヘアメイク/吉田真妃 文/渡邉朋子 編集/森本 泉(Web LEON) プロデューサー/Kaori Oguri

ファーストサマーウイカ 美しい人 野口貴司 小栗香織 LEON

多くの俳優やタレントをプロデュースし、自身女優でもある小栗香織さんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新しいグラビア企画「美しい人」。


今回ご登場いただいたのはファーストサマーウイカさんです。生まれ育った大阪での劇団員を経て、22歳で上京するとアイドルグループ「BiS」に加入しメジャーデビュー。 その後は歌手活動を続けながら、映画やドラマ、バラエティ番組へと活躍の場を広げ、今や芸能界に欠かせない存在に。いつもは歯切れのよいトークと快活な笑顔が印象的なウイカさんですが、今回は匂い立つような大人の色気を纏った美しさを演じてくれました。

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【Interview01】

就職を考えたこともなければ、将来の不安を感じたことも一度もなかった

── 今、バラエティなどで大活躍のウイカさんを見ると、子供の頃からクラスの人気者だったのかなと思うのですが、実際はどんなお子さんでしたか?


ファーストサマーウイカさん(以下、ウイカ) そんな感じに見えますか? うれしいです(笑)。でも私は、バラエティでもいわゆる王道タイプではなく、どこか異質というか異端な存在に見てもらえているような感じはあって、それは幼少期から同じでしたね。


目立ちたがり屋で、人前に立つことに対して前向きで、頼まれてもいないのに発表をしたがるみたいな(笑)。クラスの中心というよりは単独行動が多いタイプ。


かといってハブられているわけでもなく、全員とまんべんなく仲がよくて、誰とでもお弁当を食べられるし、どの班に入れられても成立する。毎日決まったイツメンとかニコイチみたいな子がいるわけではないという意味では独立していたというか。あまり群れるほうではなかったですね。

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── ちょっと大人びた感じもあったんでしょうね。


ウイカ いやあ、大人というか一人が好きでしたね。今もそうですが、でも周りを遠ざけるタイプの孤立というわけではなく、例えば高校の時は、私がリコーダーを吹きながら廊下を歩いていたら、反対側からウクレレを弾きながら歩いてくる子がいて、その子とは仲がよかったです(笑)。


私はその子を一風変わった子だなと思っていたけど、きっとその子からも私はそういう風に見えていただろうし、傍から見たらもっとそうで、変わった子同士で仲がいいと思われていたかもしれないですよね(笑)。


── 中学では吹奏楽部、高校は軽音楽部でロックバンドを組んでいたそうですが、人前で何かを表現すること、パフォーマンスすることには昔から興味があったんですか?


ウイカ そうですね。小さい頃はSPEEDさんやモーニング娘。さんのダンスをやろうよとみんなに声をかけて学級会で発表したり、『シンデレラ』のオリジナルバージョンを自分で書き下ろして、「私、継母役がやりたいから、シンデレラ役をやってもらえるかな?」みたいな感じで勝手に配役もして、作・演出っぽいこともやっていました(笑)。


普段はみんなと群れるわけではないけど、もの作りみたいなところでは“一人で何かをやりたい”という欲はなくて、やっぱり“人と”何かをやりたいんですよね。

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── じゃあ、戯曲が書きたかったとか、演出をやってみたかったというわけではなく?


ウイカ 学生の時って、誰かが発表の場をお膳立てしてくれるわけではないので、自分でやらないと成り立たないからやっていたという感じですね。だからスーパースターになりたいというより、板の上であれば役者でも歌手でも何でもよかったというか。


バンドもギターとかボーカルのほうが花形のイメージがあると思うんですけど、私はドラムで縁の下で支えるポジションでした。バラエティでMCをやらせていただく時も自分が主役という感覚はなく、ひな壇にいる時も自分でガンガン点を決めに行くというより、誰かがエラーしたボールをいかにカバーするかとか、返ってきたボールをいかに高く上げてワンツーにつなげるかみたいなほうが快感を得られる気がします。


── 自分が主役でなくてもいいんですか?


ウイカ たぶんオイシイかオイシくないかみたいなことだと思うんです。『シンデレラ』も私は最初、継母が主役だと思っていたというか、シンデレラは全然オイシくないと思っていたんです(笑)。高校の時に『ロミオとジュリエット』を自分なりに脚本を書いてやった時も、ロミオとジュリエットは他の人にやってもらって、私は何か違う役をやったので。主役になりたいというより、オイシイと自分が思うところを取りに行ってるんだと思います(笑)。

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── 高校卒業後は劇団のオーディションを受けて演劇の道に進み、その間もバンド活動をされていたそうですが、お芝居と音楽はどのように住み分けていたんですか?


ウイカ 上京するまではあまり線引きしたことはなく、何かハマったらいいなぐらいで、ステージに立てるのなら本当に何でもよかったので、逆に絶対にこれがやりたいということはないというか(笑)。


でも、物心ついた時から役者になりたいという気持ちはあって、音楽は半分趣味というか。好きだし、やり続けられたらいいなと思いながらも、自分はクリエイションする人間ではないから、才能ある人と出会わない限り、音楽で食べていくのは難しいと思ったので、じゃあ劇団に入るかみたいなことで入りました。


── その時は他の仕事をしたり、就職を考えることはなかったですか?


ウイカ 派遣OLみたいな形でフルタイムで働きながらお金を貯めて上京資金にしたことはありますけど、就職しようと思ったことは一度もないですね。大学も最初は芸大とか演劇の専攻があるところに行きたいと思っていたんですけど、学費がめちゃくちゃ高くて。


4年通ったとて役者で売れるかはわからないなと思ってやめたんです。でもそこでちょっとでも安定とか就職のことを考えていたら、大学は出ておいたほうがいいかなとよぎりますよね。

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── そこに不安などはなかったですか? 


ウイカ 将来の不安みたいなことを感じたことは一度もないです。それが自分の娘だと思ったら恐ろしいですよね(笑)。でもうちの親は、ただ一度も「売れなかったら就職しろ」とか「さすがに諦めたほうがいいんじゃないか」とは言わなかったんです。


「芝居やりたいんやったら劇団入ったほうがいいんちゃうか?」とか「やっぱ東京行かなあかんのちゃうか?」とか、自分が興味あることへの理解を示してくれていたし、一度も反対をされなかったので、それも大きかったですね。


── そこから上京されて、アイドルグループ「BiS」での活動が始まりましたが、アイドルになりたいという願望はもともとあったんですか?


ウイカ それがなくて、というかほぼアイドルを知らなくて。私は2013年にBiSに加入したんですけど、当時はアイドル戦国時代と言われていて、AKB48さんとももクロ(ももいろクローバーZ)さんという二大巨頭の下に地下アイドルがわ~っといて、その中の一つがBiSだったんです。でも私は本当にアイドルに疎かったので、何も知らなかったですね。

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▲ パンツ4万2900円/pays des fées(Limclothes)、その他はスタイリストの私物

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── それでアイドル界に飛び込んでくというのもすごいですよね。


ウイカ 上京して2、3週間ぐらいで初めて受けたのがBiSのオーディションだったんですけど、当時Twitterに、書類審査なしでエイベックス本社で全員面接という情報が流れてきたんです。それまで私は書類で数々落ちてきたけど、実際に行ってしゃべらせてもらえばなんとかなるんじゃないかなと思ったんです(笑)。


小劇場の経験から、舞台度胸みたいなものはあって。それにBiSはいわゆる正統派のアイドルではなく、ちょっと異端なグループだったので、それならいけるかも!? という感じで勢いでオーディションに挑んだら、ありがたいことに合格をいただきました。


メンバーの名前も曲もほぼ分からないという、めちゃくちゃ失礼な状態だったにも関わらず、採用してくれたメンバーやスタッフさんは本当にすごいなと(笑)今でも不思議に思いますが、すでにメジャーデビューしているグループに途中加入させてもらえるなんて、とてつもなくラッキーでした。


今こうして素敵なお写真を撮っていただけるのも、BiSに入っていなかったらなかったことですから。私にとってはすごく大きな転機でした。


※次回に続きます。

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● ファーストサマーウイカ

1990年6月4日、大阪府生まれ。高校卒業後、地元の劇団で活動。2013年にアイドルグループ「BiS」に加入しメジャーデビュー。2014年、横浜アリーナ公演で解散。翌年には「BILLIE IDLE®️」を結成し、2019年に解散。2021年には『カメレオン』でソロデビュー。一方でバラエティ番組や、俳優としても活躍の場を広げ、ドラマ「凪のお暇」、「おちょやん」、「ファーストペンギン!」、「光る君へ」、「不適切にもほどがある!」、「フォレスト」、「ESCAPE それは誘拐のはずだった」、「時すでにおスシ!?」、映画『禁じられた遊び』、『花まんま』など話題作に出演。現在は「上田と女が吠える夜」、「トークィーンズ」、「超超音波」などのバラエティ番組や音楽番組、ラジオ番組「ファーストサマーウイカのとん・じん・ち!」とレギュラー多数。また、映画『バナ穴BANA_ANA』、が一部劇場にて公開中のほか、9月25日には『シャドウワーク』、10月2日には『ファーストボイス』が公開予定。

※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

Limclothes 03-5318-9439

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