2026.08.01
浅香 唯インタビュー。「LEONの企画がなかったら、写真集を作ろうなんてことはまず思わなかったです」
32年ぶりとなる写真集『浅香唯 40周年Next キセキ 軌跡×奇跡』を発売することになった浅香 唯さん。そのきっかけはWeb LEONのグラビア連載「美しい人」に出演したことだったとか。真相を御本人に伺いました。
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文/渡辺朋子 写真/田中駿伍(maettico) 編集/森本 泉(Web LEON)

LEONの写真で久しぶりに聞くような、うれしい言葉をたくさんいただきました(笑)
── 7月29日に、32年ぶりとなる写真集『浅香唯 40周年Next キセキ 軌跡×奇跡』が発売となりますが、実は今年の初めにWeb LEONのグラビア連載「美しい人」という企画(記事はこちら)にご登場いただいたことがきっかけだったそうですね。
浅香 唯さん(以下、浅香) はい。あの企画がなかったら、写真集を作ろうなんてことはまず思わなかったですし、グラビア自体ももともと私がやらせていただくのはちょっと違うかなと思っていたんです。でも、いざやらせていただくと、私自身も新たな発見がありましたし、何よりも周りのみんなが喜んでくれたんです。
── 浅香さんの耳にも反響の声は届きましたか?
浅香 もうめちゃくちゃありました! いわゆるグラビアというのは、最近はずっとやっていなかったので、今の等身大の私、動かない私(笑)が、みなさんにとってこんなに新鮮なんだなと思いましたし、「可愛い」、「綺麗」、「素敵」など本当に久しぶりに聞くような、うれしい言葉をたくさんいただきました(笑)。
── そういう声を受けて、写真集のお話も受けてみようと思われたんですね。
浅香 前から写真集を作ってほしいというファンの方の声はたくさん届いていたんですけど、Web LEONさんが大きな引き金となって、みんなが立ち上がったという感じです(笑)。
── ご主人やお嬢さんには写真集の話はされたんですか?
浅香 主人には事後報告というか、「やろうかな」ではなく、「やります」と伝えて(笑)。娘にも「写真集を作ってるよ」ということだけ伝えました。主人には中身のことも特に聞かれず、写真集というと、“もしかしてヌード的な?”というのもありそうですけど、それも聞かれなかったです(笑)。

▲ 『浅香唯 40周年Next キセキ 軌跡×奇跡』より。写真/野口貴司、プロデュース/Kaori Oguri
── 撮影内容については浅香さんも意見を出されたんですか?
浅香 いえ、お洋服もロケーションも全部お任せだったんですけど、ロケ場所が私の故郷の宮崎だったのでイメージはできていました。ただ、よく知っている場所だけに、私が子供の頃にみんなでイエーイ! と写真を撮ってきたような所に、浅香唯という今の私がポンと行って、うまくハマるのかなという心配が逆にありましたね。
── 宮崎にはよく帰られているんですか?
浅香 里帰りもさせてもらっていますし、お仕事でもちょこちょこと。でも今回初めて、親にも伝えずに帰ったんです。一瞬、言おうかなとも思ったんですけど、言うと親は絶対に会いたがるし、100%空港までクルマで迎えに来るんですよ。でもそこで会ったら、私の緊張の糸が切れて、のほほんとしちゃうなと思って。だけど、行くと言っておいて「来ないで!」はないなと思ったので、じゃあ、言わないでおこうと思って黙って行きました。
セーラー服に関しては賛否両論あると思うけれど、私の歴史の中で避けては通れない
── 撮影前は体作りなど含めて、何か準備などはされたんですか?
浅香 それはあえてしませんでした。本当はちょっと筋肉をつけて絞ったりしようかとすごく迷ったんですけど、日々、運動をしたり、むくまないように気をつけてはいるので、その延長線上で、特別じゃないそのままの自分でいきました。それに、50代も半ばを過ぎたら、みんなこうだよねというところをちょっと出したかったというのもあります(笑)。
── 実際に撮影に入ってみていかがでしたか?
浅香 私はもともと写真があまり得意ではなくて、カメラを向けられるとどうしても構えちゃうタイプなんです。でもカメラマンの野口(貴司)さんはWeb LEONさんの撮影の時も、撮ります! という感じではなく、いつの間にか撮っていて、いつの間にか終わっているという感じだったので、すごくナチュラルな気持ちでいられました。

── 写真を選ぶ際は浅香さんも意見を出されたんですか?
浅香 この写真集に限らずなんですけど、私は最初に写真を選ぶのは本人じゃないほうがいいと思っているんです。あと、本当に不思議なんですけど、昔から私が好きな写真は周りの人からするとそうでもなくて、周りがいいと言う写真は私がそうですかね……? ということが多いんですよ(笑)。それに私が選ぶと絶対に偏るし、そういうこともこの40年間で学習してきたので、基本はみなさんが素敵だと言ってくださった写真を選んでいます。そこから「これはちょっと申し訳ないですけど外してもらえますかね……」というものはお伝えして、私がいいなと思う写真も数枚入れてもらいました(笑)。
── 表紙の写真はすぐに決まったんですか?
浅香 いくつか候補があったんですけど、もう私は迷わずこれがいい! って。
── 水に浸かっている浅香さんのドアップはインパクトがあって印象的ですね。
浅香 私はもともと泳ぐのが大好きで、プールに行っても陸にいるより水の中にいるほうがはるかに幸せなんです。この時もお風呂の中でちょっと水に浮いている感じがもううれしくて楽しくてしょうがないぐらい、ご機嫌でした(笑)。
── 表情などはカメラマンさんからは何かオーダーがあったんですか?
浅香 特になかったんですけど、カメラマンと被写体って“なるほど、そう来るなら……”って、ちょっと駆け引きするところがあって。今回はそれを楽しませてもらいました(笑)。
── いろんなシチュエーションの写真がありますが、一番のお気に入りは?
浅香 フェニックスは本当によく行っていたところなので私にとって特別なものではないですけど、やっぱりフェニックスの木はすごくエネルギーをもらえますね。
── セーラー服のカットもありましたが、久々に着た感想はいかがでしたか?
浅香 セーラー服に関しては賛否あるとは思うんですけど(笑)。やっぱり私の歴史の中では避けて通れないところでもありますし。でも私が当時着ていたセーラー服とはまたちょっと違って、ちょっとだけお洒落セーラー服なんですよ。

誰かの心の支えになっている人は、いくつになってもアイドル
── 写真集についてのネットニュースで、「現役ぶって頑張る姿で(笑)、同世代に懐かしさと活力を注入できたらうれしいです」というコメントを拝見しましたが。
浅香 だって、冷静に考えたら、いくつよ? という話で、現役ぶっていないと、やっぱりちょこっと恥ずかしいじゃないですか(笑)。でも人生、何をやるにしても、現役ぶってやらないとできないことって、年を重ねてくると、たくさん出てくると思うんですよね。その中のひとつとして、どんなことでも本気でやろうよという意味での“現役ぶって”なんです。でもそれは私に限らず、たぶん皆さんもやらされるより本気になってやるほうが楽しいと思うんですよ。
── 最近は浅香さんが現役アイドルとして活躍されていた80年代のポップスなどが若い世代にも人気ですが、どういうところがウケているんだと思いますか?
浅香 どういうところなんでしょうね。ただ、私たちが歌っていた曲ってポップスなんですけど歌謡曲の流れがあったり、メロディラインも明らかに今とは違っていて、すごくわかりやすくてキャッチーだったんですよね。90年代あたりからは曲もオシャレになっていって、言葉重視というより音に言葉を合わせていく流れに変わっていったので、そういう意味で若い人たちが新鮮に感じるのかなと。うちの娘も、今、山口百恵さんやピンクレディーさんの曲に興味を持ったりしていますね。
── 今回の写真集はデビュー40周年を受けてというところもあったと思いますが、浅香さんにとってアイドルっていうのはどういうものですか?
浅香 アイドル像って昔とはだいぶ変わってきていて、昔は“若い”“カワイイ”“カッコいい”、そういう人たちがアイドルと言われていたところもありましたけど、時代とともに、いろんな意味で誰かの心の支えになっている人たちは、いくつになってもアイドルというようにみんなの認識も変わっていっているんだと思います。
私もちょっと前までは「“アイドル”と言われるのはもう恥ずかしいのでやめてください…」という感じだったんですけど、もともとアイドルだったからとかではなく、今、誰かの心の中で何かを動かせていて、それをアイドルと言ってもらえるならありがたいなと思うようになりました。

▲ 『浅香唯 40周年Next キセキ 軌跡×奇跡』より。写真/野口貴司、プロデュース/Kaori Oguri
── 今は“アイドル”だけでなく、“推し”と呼ばれることもありますよね。
浅香 そうですね。『推し活』という素敵な言葉も生まれてきて、昔は「密かに応援してます」と言われたり、アイドルの応援ってどこかコソコソやることのようなイメージがあって、私も“密かじゃないと恥ずかしいか……”という気持ちがありました。でも今は、おじちゃんでもおばちゃんでも、自分の好きな人たちを推すことはすごくカッコいいし素敵なことという流れに変わってきているので、とてもいい時代だなと思います。
── 逆に浅香さん自身が推していたり、活力になっている存在はいますか?
浅香 誰とは言えないですけど、私もやっぱりアイドルで推している人たちがいます(笑)。親子で推しているメンバーは違うんですけど、娘と一緒に推していて、その推す人もひとりと決めているわけではないので、歌で推す人、ビジュアルで推す人、アイドルとして推す人みたいに、何人か推しています(笑)。そういう意味では推してくれる人たちの気持ちもすごくわかるし、実際に見にいった時に、こういう風にしてくれるとときめくから、私もステージに立った時は絶対みんなにこうしてあげたいとか、すごく勉強になっています。

『浅香唯 40周年Next キセキ 軌跡×奇跡』
2025年にデビュー40周年を迎えた浅香唯の32年ぶりとなる待望の写真集。彼女の故郷であり原点である宮崎ロケでは、青島神社、高千穂神社といった日本屈指のパワースポットや南国らしさを感じられる場所などを巡り、清らかで神秘的な空気の中、ありのままの美しさが写し出されている。一方で、40周年のメモリアル写真集にふさわしい『スケバン刑事』の頃を彷彿とさせるセーター服にも挑戦。無邪気で自然体な表情から艶やかでドキッとさせるカットまで、これまでの軌跡と今の浅香唯の魅力を存分に感じられる一冊。7月29日発売。カメラマン/野口貴司、プロデュース/Kaori Oguri 徳間書店刊。定価4950円(税込)

● 浅香唯(あさか・ゆい)
1969年12月4日、宮崎県生まれ。1984年に漫画雑誌主催のオーディションで浅香唯賞を受賞し、翌年『夏少女』で歌手デビュー。1986年にドラマ『スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇』で主人公・3代目麻宮サキ/風間唯役を演じ、一躍トップアイドルに。1988年にはカネボウ化粧品の夏のキャンペーンガールに選ばれ、キャンペーンソングの『C-Girl』も大ヒットを記録。他にも『虹のDreamer』、『Believe Again』、『セシル』など数々のヒット曲があり、ドラマ『金太十番勝負』、『ADブギ』、『ママ!アイラブユー』などで女優業にも挑戦。2025年にはデビュー40周年を迎え、今年7月には「浅香唯LIVE2026〜40周年NEXT〜写真集発売記念公演」を開催したばかり。また「浅香唯billboard Live 2026 40周年NEXT〜See You Here Again〜」が9月19日にビルボードライブ横浜、9月26日にビルボードライブ大阪にて行われる。
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