2026.04.03
注目の人、南 沙良。「“諦め”に近いかもしれないけど今は考え込むことがなくなりました」
このところ、映画やドラマ、CMなどさまざまなシーンで目にする機会の多い南 沙良さんが、香港と日本の才能が結集した映画『殺手#4(キラー・ナンバー4)』でハードなアクションシーンに挑戦。芯の強さと無邪気さを併せもつ、チャーミングな素顔に迫りました。
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写真/三瓶康友 スタイリング/武久真理江 ヘアメイク/竹島健二 文/岡本ハナ 編集/鎌倉ひよこ、森本 泉(Web LEON)

香港と日本の才能が結集したアクション映画『殺手#4(キラー・ナンバー4)』(4月3日より全国公開中)で、復讐を胸に突き進むヒロイン・雲を演じる南 沙良さん。香港の実力派俳優ジェフェリー・ガイさんとの共演で、新境地となるアクションにも挑戦しました。
2014年にモデルとしてデビュー後は、俳優としてのキャリアも着実に重ね、今や数々の話題作に出演する存在となった23歳。2026年は主演作も続く南さんですが、取材中に見せるあどけない笑顔はとてもチャーミング。芯の強さと無邪気さを併せもつ、その素顔に迫ります。
自分の気持ちや考えを自分の言葉で的確に話せる人になりたい
── 『LEON』は大人の男性が読者層ですが、南さんは「カッコいい大人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
南 沙良さん(以下、南) 自分の気持ちや考えを自分の言葉で的確に話せる人はカッコいいなと思います。私もそうなりたいなと思っています。さり気なく気遣いができる人も魅力的ですよね。
── なるほど。そういう意味では、ご自身で「大人になったな」と感じることはありますか?
南 朝早く起きちゃうことですね。休みの日に頑張って寝続けようと思っても(笑)、10時くらいまでしか寝れなくなりました。

── 若い頃は、いくらでも寝ていられましたよね(笑)。
南 せっかくだから寝ていたいんですけどね……。あと運転が上手な人も、なんだか大人っぽく感じます。
── 2017年に俳優デビューした南さん。まもなく10年になりますが、演じる仕事の中で、以前より楽になったと感じること、逆に難しくなったと感じることはありますか?
南 小学校6年生の頃から雑誌でモデルを始めたのですが、当時は総選挙などもあって、ほかのモデルの子たちと比べられることが多かったんです。あの頃は、まだ小学生だったので、知らないうちに自分の中で結構プレッシャーを感じていたと思います。今はあまり周りと比べずにいられるので、その点は気持ちが楽になりました。以前ほど深く考え込むこともなくなった気がします。
……といっても、もしかしたら半分くらいは“諦め”に近いのかもしれません。誰かと比べたところで自分の顔が変わるわけでもないですし、って思います(笑)。
── 俳優業とプライベートのバランスは、どのように取っていますか?
南 割と切り替えはできるほうで、自然とオン・オフが分かれるタイプだと思います。友達と会って、美味しいご飯を食べる時間がやっぱりいちばん楽しいですね。特にカニが大好きなんです!

── 何かプライベートでルーティンなどはありますか。
南 犬を2匹飼っているので毎朝散歩に行っています。歩くことは身体にいいと言いますけど、私の場合はダラダラ過ごしているだけかも。だいたい2時間くらい一緒にいるんですが、ドッグランで犬が遊んでいる姿を眺めている時間が長いので、自分の運動になっているかというとどうなんだろう?(笑)
── 最近ハマっていることはありますか?
南 ちょっと恥ずかしいのですが……いま流行っているシール帳をつくりました。結構本気で、人気の「しずくちゃん」を全種類揃えたのでシール交換も楽しみたいです。まだやったことないけど、持ち歩いていたら交換相手に出会えるかな(笑)。
アクション映画は挑戦してみたかったジャンル
── 南さんは、香港と日本の合作アクション映画『殺手#4』で、殺し屋の弟子・雲を演じていますが、出演のお話を聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?
南 以前から「アクション映画に出演してみたい」と話していたので、その願いが叶ってとてもうれしかったです。これまで経験のないジャンルですし、ぜひ挑戦してみたいと思いました。とはいえ、出たいと言っていたわりに、普段から身体を動かす習慣もなかったので自信はなくて……。本格的なアクションに挑んでいる方たちと比べたらまだまだです。

── 本作は香港との合作ですが、現場の違いは感じましたか?
南 撮影の進め方は日本と違う部分も多くて、特にスピード感が印象的でした。タイトなスケジュールではありましたが、どんな演出にも柔軟に応えられるように、私が演じる“雲”の感情の流れはしっかり自分の中に入れておくようにしていました。
── ハードなスケジュールの中での撮影だったとか?
南 撮影期間中は、お風呂にゆっくり浸かる時間がほとんどなかったんです。現場も寒かったので、身体がすごく冷えてしまっていて……。これまで特に自分はお風呂大好き派でもないと思っていたのですが、撮影が終わってからのんびりお風呂に浸かれて、実はリラックスできるとても幸せな時間だったことに気づきました。
── 演じられた雲役とご自身に、共通する部分はありますか?
南 突っ走るところは似ているかもしれません。雲は、後先をあまり考えずに直感で動くタイプ。好奇心もすごく強いところは私も一緒かもしれません。

香港スター、ジェフリー・ガイさんのストイックさに感嘆
── 主演を務めた香港の俳優、ジェフリー・ガイさんの印象を教えてください。
南 ジェフリーさんは日本で長期滞在しての撮影でしたが、その期間中も身体のメンテナンスが本当にすごくて! 待ち時間もずっと筋トレをされているし、遠方で夜遅くに撮影が終わったあとでも、一時間ほどかけて都内のジムに戻ってトレーニングをして、また同じくらいの時間をかけて戻って早朝の撮影に臨むというルーティンで、すごくタフな方だなと思いました。香港のトップ俳優のすごさを実感しました!
── 言葉の壁もあったかと思いますが、いかがでしたか?
南 やはり簡単ではなかったです。私は英語も得意というわけではないし、広東語にいたってはまったくわからなくて……。でも、この作品はリハーサルがとても多い現場だったので、言葉が通じなくても本番では自然に演じられた感覚です。
── カメラが回っていない時にもコミュニケーションをとったりはしてましたか?
南 お互いに「おはよう」「おやすみ」とか、簡単な言葉を教え合ったりして、勉強になりました。

── いい刺激になりますね。皆さんで食事に行かれたりも?
南 撮影中は、一緒にご飯に行くことはほとんどなかったのですが、香港での公開挨拶に行った時には、みんなで火鍋を食べに行きました!
勢いのまま物語の中に飛び込んで楽しめる映画です
── 本作では、ジェフリー・ガイさん演じる殺し屋と南さん演じる依頼人が、やがて師弟のような関係になっていきますが、南さんにとってバディのような存在はいますか?
南 小さい頃からぬいぐるみをそばに置いているのですが、うちの犬がいつもボロボロにしちゃいます……。だからいまは五代目くらいですね。毎回ビジュアルは違うのですが結構こだわりもあります。動物が寝そべっているフォルムで、サイズは大きすぎず小さすぎず、抱きしめた時に顔にフィットするバランスが好きです。
── ぬいぐるみが南さんのバディなんですね。では、本作でいちばん苦労したシーンはどこでしたか?
南 川辺のシーンでは寒さで手の震えが止まらなかったりと、全体にハードだったのですが、ゲームセンターで殺し屋を追いかける撮影は特に印象に残っています。クレーンゲームのぬいぐるみを何度も殺し屋に投げるのですが、タイミングをきっちり合わせないといけないので何度もテイクを重ねました。序盤のシーンなのでどう仕上がったかチェックしてください。

── 本作の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
南 香港アクション映画の魅力はもちろん、登場するふたりがまっすぐ突き進んでいく姿が見ていて気持ちがいいです!
難しいことを考えずに、ふたりのように勢いのまま物語の中に飛び込んで楽しめる映画なんじゃないかなと思います。私自身、演じていてすごく楽しかったので、そういう空気感が少しでも伝わったらうれしいです。
── 最後に、俳優として今後挑戦してみたい役があれば教えてください。
南 自分がまだ経験していないことにどんどん挑戦していきたくて、いつかコメディもやってみたいです! これからもアップデイトしていくので、見守ってください。

● 南 沙良(みなみ・さら)
2002年生まれ、東京都出身。2014年、『nicola』専属モデルとしてデビュー。2017年公開の映画『幼な子われらに生まれ』で俳優デビューを果たし、第60回ブルーリボン賞新人賞を受賞。2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演を務め、第43回報知映画賞新人賞を受賞するなど注目を集める。今年に入り、映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』、映画『禍禍女』(26)では主演を務め、DMM TVオリジナルドラマ「外道の歌SEASON2」は4月9日に、映画 『マジカル・シークレット・ツアー』は6月19日に、それぞれ公開待機中。
HP/南沙良オフィシャルサイト
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『殺手#4(キラー・ナンバー4)』
香港を拠点にする腕利きの殺し屋・No.4は、報酬1億円の依頼を受け、日本のヤクザ・熊谷の暗殺を遂行する。任務を終えた彼の前に現れたのは、依頼主だという日本人の少女・雲。弟を殺された彼女は残党の始末を求めるが、報酬の半分しか支払っておらず、残金を用意できないと言う。組織は雲に72時間の猶予を与え、支払いを迫る。見張り役となったNo.4は、雲と手を組み、仇であるヤクザから現金を奪う計画を立てるが……。言葉も文化も異なる二人は、やがて奇妙なバディとして運命に巻き込まれていく。公開中。出演/ジェフリー・ガイ、南 沙良ほか
公式HP/『殺手#4(キラー・ナンバー4)』
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