2026.04.02
◾️ INTERVIEW with Suguru Osako 【前編】
プロランナー大迫 傑は、なぜ34歳で日本新記録を樹立し、進化を止めないのか?【直撃インタビュー vol.01】
34歳にして日本新記録を更新── 陸上界のパイオニアとして、新たな金字塔を打ち立てたプロランナー大迫 傑選手が、春色のスーツをまとってWeb LEONに初登場! 進化を止めないイケオジなトップアスリートの内面に迫るインタビューです。
- CREDIT :
写真/HIRO KIMURA(W) スタイリング/小林伸崇 ヘアメイク/吉田葉づき 文/安岡将文 撮影協力/フェアモント東京「DRIFTWOOD BAR & GRILL」 編集/吉田奈緒子(Web LEON)
日本陸上界のパイオニアは現在、何を背負い、何を目指しているのか──?
3月1日に開催された「東京マラソン2026」において2時間5分59秒の日本人トップでゴールしたプロランナー、大迫 傑選手。同レースから2日後というまだ疲労も残るなか、Web LEONのインタビューに応じてくれた。彼は何を思い、何を背負い、何を目指して走り続けるのか──。

大迫選手といえば、昨年12月に日本新記録を樹立したばかり。十数年前、大学三代駅伝でその名を全国に轟かせ、早稲田大学の黄金時代を築き上げた後にプロランナーとして世界へと羽ばたき、オリンピック3大会出場の実績を誇る逸材も今年5月で35歳を迎える。これまでに数々の日本新記録を打ち立て、我が道を貫きながら現在も進化を続ける姿はまさに、Web LEONが標榜するイケオジな生き方そのものだ。そんなトップ中のトップアスリートの内面に迫るインタビューが実現した。
鍛え抜かれた肢体にフェンディの春らしい色のスーツをまとい、ラグジュアリーホテルのBARでくつろぐ大迫選手の写真とともにお届けします!
「年齢的には競技人生の終盤ではあると思うけど、将来どこまで行けるか楽しみ」

▲ ジャケット42万3500円、パンツ14万9600円、ニット18万400円/すべてフェンディ(フェンディ ジャパン)
── 「東京マラソン2026」は、日本人トップでゴールという素晴らしい成績でした。率直な感想をお聞かせください。
大迫 傑選手(以下、大迫) ありがとうございます。昨年の日本新記録を出したレースから3カ月、実際に今大会の準備に取り組んだのは年が明けて1月に入ってからなので、正味1カ月半ほどの準備期間しかありませんでした。それで出た結果としては、まぁうまくいったのかなとは思っています。
── 短いスパンで大会が続くのは、やはり大変ではないですか?

▲ ギリシャのアペリティフにインスパイアを受けたカクテル「TOKIO MARGARITA」(3200円)の美味しさに、顔をほころばせる。ネックレス6万3800円/フェンディ(フェンディ ジャパン)、ピアスは本人私物。
大迫 体力的なことは問題ないのですが、気持ちの切り替えだったり、メンタルを整えることは重要になってきますね。
── 「東京マラソン2026」出場に向けては、どのようにメンタルを整えたのですか?
大迫 まずは、休める時にしっかりと休むこと。それから、モチベーションを常に高く維持し続けるのではなく、ちゃんとリセットして、落ち着いてゆっくりと気持ちをスタートさせることですね。そのなかで、レースに向けてモチベーションを次第に上げていきました。
── 34歳にして日本新記録を達成した直後に、日本人最高位という成績を収められました。年齢も鑑みたうえで、今ご自分はどのようなステージにあるとお考えですか?
大迫 年齢的には競技人生の終盤ではあると思っています。ただ、昨今はシューズの進化やトレーニングの進化によって、さまざまなスポーツで選手寿命が伸びています。現段階でどのタイミングでということは決めていませんし、むしろどこまで行けるのか楽しみにしています。
── 年を重ねて、トレーニング方法の変化はありましたか?
大迫 トレーニング方法は、年齢に限らず日々進化しています。ただ僕自身は、カラダの反応の変化は感じています。とはいえ特別、栄養管理などはしていないんですよね。
── 年齢が上がってくると、栄養管理は必須な気がするのですが。
大迫 もちろん基礎的なことは心得ていますし、実践していますが、そこまでストイックじゃないです。あまりストイックになり過ぎると、ストレスのほうが溜まるので。トレーニングも、特に追い込んでとかではなく、日々のなかで着々とこなしていく感じです。元々、脂肪が付きづらい体質なんです。普段から運動量がかなり多いというのもあるんですが、むしろ高カロリーなものを摂取しないと、どんどん痩せていっちゃうので。
── 労せずして体型をキープできるとは、羨ましい限りです。だから、何を着てもスタイリッシュなんですね。

▲ ブレスレット9万200円/フェンディ(フェンディ ジャパン)
大迫 とんでもないです(笑)。普段はジャージなど動きやすい服装ばかりなので、今回のようなコーディネートは着慣れていなくて。スーツやセットアップを着る機会がホントにないんです。こんなピンク色が入ったニットも(笑)。でもゆったりしたサイズなので、意外にリラックスできますね。
── 今回の撮影のシチュエーションである、ラグジュアリーホテルのBARなどに出かけることはありますか?
大迫 まず……ないですね(笑)。でも、年齢も年齢だし、そろそろホテルのバーとかでお洒落をしてグラスを傾けるというのも、経験しておきたいと思います。
── 日々のトレーニングは、どのようなルーティンですか?
大迫 朝は大体6時に起床して、2時間ほど走り、それから午前のメニューをこなします。昼食後は、さらに走った後にウエイトトレーニング、そしてマッサージでカラダをほぐす……といった感じです。
── 「東京マラソン2026」が終わったばかりでうかがうのは恐縮ですが、2028年開催のロサンゼルス五輪はもちろん視野に?

▲ バッグ38万5000円/フェンディ(フェンディ ジャパン)
大迫 どうでしょうね。とにかく目の前の大会をひとつずつ走り切って、その先にあることなので。
── 今後の目標については、「東京マラソン2026」後の会見でも言及されていましたね。
大迫 そうですね。まず、日本人最高位と言っても全体では12位。世界を視野に入れれば、決して両手を挙げて喜べる結果ではありません。世界を視野に据えたレース運びをするためには、団体やグループ、さらに言えば国といった垣根を超えて、ランナー同士が切磋琢磨する必要があると思っています。そこで生まれる経験や情報の共有が、日本のランナー全体の底上げにつながり、それに伴ってトップの記録もさらに上がっていくのだろうと思っています。
── それこそ、海外でさまざまな選手と一緒にトレーニングを行っている、大迫選手の経験が参考になりますよね。
大迫 先ほど言った感覚は、海外の選手のほうが持っていると思います。自分たちの考えや感覚が及ぶ範囲に収まっていると、どうしても限界が出てくるんですよね。まずは各ランナーが自分個人のスタイルを確立させ、その価値を最大化するために何が必要なのかを問い、そして広い世界で挑戦することが大事なんじゃないしょうか。
※ 【直撃インタビュー vol.02】に続きます

Profile
大迫 傑(おおさこ・すぐる)
1991年5月23日、東京都生まれ。中学校から本格的に陸上競技をスタート。早稲田大学では箱根駅伝に出場し、総合優勝に貢献。大学卒業後は実業団の陸上チームに所属し、2014年、2015年と立て続けに日本記録を樹立。その後、プロランナーとしてナイキ・オレゴン・プロジェクトに参加。さらに、リオ五輪、東京五輪、パリ五輪と3大会連続出場を果たす。2025年12月には自身3度目となるマラソン日本新記録を樹立。現役ランナーとして活躍しながら、後進の育成にも尽力している。
※掲載商品はすべて税込み価格です
協力
フェンディ ジャパン 0120-001-829
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