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2026.03.01

CHEMISTRY(ケミストリー)「歌でモテようと思ったらダメ。歌だけで口説こうなんて考えたこともありません(笑)」

LEON同様に2026年で25周年を迎えるボーカルデュオ、CHEMISTRY(ケミストリー)。3月4日発売の女性シンガーのカバーベストアルバムは、オヤジさんたちの若かりし頃の甘酸っぱい記憶を呼び覚ましてくれるはず。

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写真/興梠真穂 文/松永尚久 編集/菊地奈緒(Web LEON)

完成度の高いハーモニーでさまざまなシーンを彩る名曲を残している、CHEMISTRY(ケミストリー)。LEON同様、2026年で25周年を迎える彼らが、女性シンガーの楽曲をセレクトしたカバーベストアルバムを完成させました。時代を彩った名曲の数々に新たな生命を宿していると同時に、あの当時の記憶や恋愛が甘酸っぱく蘇ってくる内容は、オヤジさんたちのカラオケ熱に火をつけることでしょう。

デビュー当時からキャラづけはなし。皆さんが僕らに正反対なイメージをもってくれた

CHEMISTRY(ケミストリー)「歌でモテようと思ったらダメ。歌だけで口説こうなんて考えたこともありません(笑)」

CHEMISTRY(ケミストリー) 川畑 要(右)と堂珍嘉邦(左)からなるボーカルデュオ。テレビ東京系「ASAYAN超男子。オーディション」にて結成、シングル「PIECES OF A DREAM」で2001年3月7日にデビュー。16週連続TOP10入りし、ミリオンヒットを記録。同年リリースの1stアルバム『TheWay We Are』は300万枚をセールスした。その後もヒット作が続き、CD総売上枚数は1800万枚を誇る。現在、25周年記念の全国ツアー「The 2 Pulse」を敢行中。3月7日には東京・LINE CUBE SHIBUYAにて公演。最新情報はオフィシャルサイトにて。

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── 2026年でデビュー25周年に。LEONと同い年ですね。


川畑 要(以下、川畑) 同い年(笑)。こういうインタビューに答えていると、なおさら実感が強まってくるという感じです。25年ってもう成人して立派な大人になっている年齢ですからね。その時間をこう、音楽に捧げることができたのは財産。振り返ると、本当にたくさんのことやってきたなっていうのが正直な思いです。


堂珍嘉邦(以下、堂珍) 今年で我々47歳になり、あと3年で50代が迫ってくる年齢に到達したのですが、体の感覚とかメンタル的な変化はあまりよくわかりません。ただ先日、川畑が1月28日で47歳になり、祝福メッセージを送信した時に、時間の経過を実感しました。


── 誕生日にメッセージを送信し合うなんて、素敵な関係です。


川畑 30代の頃はそういうのはあんまりなかった気がしますね。関係が浅かったような感じ。でも、40歳を超えて変化していきました。


── 20〜30代はライバル心が強かったとか?

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堂珍 そういう部分もあったのかもしれませんが、今は何と言うんですかね、付き合いやすいみたいな。お互いの悪い部分も含めて、どう立ち回ったら状況がよくなるのかというのがわかってきましたし。

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── デビュー当時、川畑さんはストリート系、堂珍さんはモード系な印象でした。


川畑 お互い、好きなものを着ていたらバラバラだっただけで(笑)。


堂珍 ファッションはそんなに詳しくないですが、嫌いではないし、どちらかといえばお互い好きなタイプ。すると、どこかでいろんなテイストがミックスされて、スタイルが似てくることもありましたが、川畑がアメカジっぽいものを取り入れたら、僕はそういうのはやめておこうとか、気分や時代の流行で、その時々で着たいものを身につけていました。

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── お互いのキャラクターをコントロールすることはなかったんですか?


川畑 キャラづけみたいなものはデビュー当時からありませんでした。皆さんが正反対なキャラのイメージをもってくださって。僕らは、そういったイメージやビジュアルについて話し合ったことはありませんね。それぞれの好きなことをやってきただけ。

今は昔ほど音楽に対してポリシーを求められない。ジャズにハードロックの要素を加えた楽曲とか、自由になってきた

── デビュー当時は平成のど真ん中。令和との違いを感じますか?


川畑 音楽活動でいえば、聴かれ方が大きく変わったじゃないですか。当時はCDが全盛で、MDもありましたからね。今の若い世代は知らないでしょうけど、MD、めっちゃよかったのにな(笑)。CDがなくなるなんてまったく想像していなかったのに、その10年先にはスマホが登場して、プレイヤーが不要になってしまった。その変化を、音楽活動をしながら体感してきたと思うと驚きますね。

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── そういえば、MDのCMに出演していましたよね?


堂珍 それを思うと時代の流れを感じます(笑)。当時は、ライフスタイルと音楽が密接だったというか。人生そのものが、音楽とリンクしていた気がする。現代って、より気軽に表現したり体感したりできるから、音楽に対してポリシーなど重いものを背負わなくていいような。だから、ジャズのグルーブにハードロックの要素を加えた楽曲があったりだとか、いろんな要素がブレンドされて、自由になってきていると思います。


── 昔は例えばR&Bが好きだったら、それだけを追求してほかのことは知らないみたいな。特定のジャンルやモノに対する愛情や執着が強かったですよね。一方で現在は、いろんな情報をスマホ1つで享受できる便利さが魅力かと。

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川畑 確かに便利になったと思いますが、その反面SNSが煩わしく感じることもあります。意図的に映像や発言のある部分だけ切り取られて、思いもよらないことが自分の意見になってしまったりするので、何をどういう熱量で発信していいのかがわからなくなる。そんなことを気にしない炎上上等みたいな人もいますが、そういうふうに考えないと生きにくい時代になってきたのかなって思います。だからどっちがよかったかと言われると、複雑ですよね。


堂珍 みんな世の中の何を怖がっているんだろう?って思うこともある。たった1件のクレームに対して、会社が全力で謝罪するみたいな。建前でそういう態度をとっているような印象もあって、冷めてしまいますよね。


それだったら、僕は心のこもったコメント1つを大切にしたい。感情って人それぞれだから、ギャップが生じるのは当然なこと。だったら、僕たちは僕たちなりの距離感で音楽と誠実に向き合いたい。結果、僕らは25年も活動することができている。それって自分たちが信じる音楽を応援してくださる人がたくさんいるからこそで、とても素晴らしいことだし、自分たちの“誇り”だと思っています。

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女性目線の歌詞を歌えるのは楽しい。難しいのはキーの高さで、自分たちらしさとのバランスに毎回試行錯誤する

── 今回のアルバムは、女性ボーカルのカバー曲ばかりを収録していますね。

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堂珍 ボーカルデュオという形態だからこそ生み出すことができる楽しみ方、またCHEMISTRYのキャラクターや現在の自分たちだからこそ響かせられる味がどこかに必ずあると思っていて。女性ボーカルの楽曲は、メロディー、歌詞の意味などを含め、今の僕たちに似合うものが多いと感じ、セレクトしました。


── 女性ボーカル曲ならではの楽しさ、もしくは難しさはありますか?


川畑 女性目線の歌詞を歌えるのは、新鮮ですし楽しいところですよね。ただキーの高さは難しい。キーを男性用に変えてしまうと、楽曲の世界がガラリと変わってしまう。原曲のよさと、自分たちらしさをどういうバランスで融合させるのか?という部分は、毎回試行錯誤します。


── 結果、オリジナルをリスペクトしながら、2人ならではのハーモニーを感じられる楽曲ばかりを収録。本作のために制作した新曲カバーの1曲は、安室奈美恵さんの「Baby Don't Cry」です。


川畑 まさかこの楽曲をカバーするなんて想像もしていなかったのですが、アルバムを制作するにあたり、どういう年代のものを新曲として選んだらいいかを検討していく中で決まりました。ライブで歌えて盛り上がる仕上がりになったと思いますね。

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── アレンジはデビュー曲を彷彿とさせる雰囲気ですね。そこは25周年を意識しました?


川畑 個人的な印象だとNe-YoみたいなR&Bテイストのサウンドになっているなと。ちょっと懐かしさがありつつも、自分の好きなテイストも加わっていて。変にガツガツしていないアレンジになって、お気に入りです。


── もう1曲はglobeの「DEPARTURES」。原曲にはない軽やかさがありますね。


堂珍 最近のCHEMISTRYのサウンド感を踏襲している仕上がりになりました。安室さんも含め、今回選んだ楽曲は、僕らの作品を最も聴いてくださる世代の方を意識したもので。特に「DEPARTURES」は、リリース当時の1990年代にカラオケで社会人女性に多く歌われている印象が僕の記憶に鮮明に刻まれています。でも、この楽曲はただの流行歌ではなく、歌詞の世界にある恋愛観とか虚無感みたいなものが人々に伝わったからこそ、現在も歌われているのではないか?と感じてカバーさせていただきました。

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── この楽曲こそ、キーが高くて大変だったのでは?


堂珍 ラップもありますからね(笑)。テンポもオリジナルより速くなっているので、難しい部分もありましたが、納得のいく仕上がりになりました。


── 今回のカバー作を通じて、発見はありましたか?


川畑 やっぱりカバーは楽しいですね。大好きだった曲を自分たちのフィルターを通して表現したらどうなるのか? 僕らも楽しみながら制作できたことが、何よりの収穫になった気がします。


堂珍 本作の初回限定盤には、久しぶりにライブ映像をパッケージしています。昨年のステージなのですが、これまであまり披露していなかった楽曲にスポットライトを当て、今の解釈でアレンジし直したりとか、違う楽曲とマッシュアップさせたりだとか、いろんな挑戦ができたので、オリジナル曲へのアイデアが膨らみました。その様子もぜひご覧いただきたいですね。


── 新曲も楽しみですが、その前に25周年記念の全国ツアーもスタートしますね。

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川畑 周年ということもあるので、これまでの楽曲もちりばめながらも、現在のバンド編成で完成させた楽曲も披露する予定。過去の楽曲をそのままパフォーマンスすることもありますが、異なるテイストを入れてみたりだとか、初めて観る皆さんも楽しんでいただける内容になっていると思います。


── オヤジのデート先としても使えそうですか?


川畑&堂珍 もちろん!

うまくハモるコツは、相手のパートも覚えること。あとは練習あるのみ!

── オヤジたちがカラオケでモテるために、CHEMISTRYの楽曲をうまく歌うコツは?


川畑 まず、歌でモテようと思ったらダメですよ(笑)。歌だけで口説こうなんて、自分は考えたことないので。

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── 2人のようにうまくハモるコツはありますか?


川畑 とにかく覚える! それだけです。すぐに歌える近道なんてありません。また相手に流されないように、相手のパートも覚えておく。そういう練習を日々重ねてください。でも、オヤジたちが一生懸命にハモろうとする姿にキュンとする女性もいるのでは?


堂珍 動画サイトをチェックしていると、たくさんのボイストレーナーの方が投稿しているので、そこから自分に合う人を探して練習してみるのもいいかもしれません。


── そのハーモニーやボーカルのためにどんなケアをしていますか?


川畑 僕は過保護になりすぎずに、普段からいつでも声を出せる状況でいなきゃダメじゃないかと思っているタイプ。風邪を引いてしまった時などは仕方ないですが、基本はあまり考えすぎないようにしています。


堂珍 以前は何人かのボイストレーナーの方にレッスンをお願いしたこともあったのですが、その内容は皆同じというか。キャリアを重ねてくると、自分なりの理論ができますから。今は疑問に感じることがあれば、知り合いに尋ねたり、それこそ動画サイトで調べるくらいしかやっていませんね。

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人前に出る仕事をしていなかったらスキンケアなんてしないかも。今頃は山奥で暮らしているはず

── 声以外のケアにはどんなこだわりがありますか?


川畑 僕は筋トレですね。今は週に3〜4回、体型や体調を維持するためにやっているのですが、もう好きなことになっている。20代から続けていますが、本当にやっていてよかったなって。通っているジムに50代になって筋トレを始めた60代後半の会員さんがいらっしゃるのですが、髪が薄くなっても肌にハリやツヤがあるからめちゃくちゃ若々しいんですよ。


堂珍 僕の場合は、食事量やカロリーの調整。食べすぎた時は16時間くらい断食して脂肪を燃焼させるとか。自分の体と相談をしてコントロールしている感じです。


美容も昔から結構好きで、気に入っているスキンケア製品をずっと使っているだけなんですけど、配合している美容成分をいろいろ調べていくうちに、この成分は自分には必要ないとかわかるようになってきました。気になる成分が豊富に入っている化粧品を見つけて試すのも楽しいですね。

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最近いいなと思ったのはヒト幹細胞培養液配合の美容液で、炭酸パックをしたあとに塗ると肌のキメがよくなる気がしています。


とはいえ、こういう人前に出る仕事をしていなかったら、スキンケアなんてしていないと思いますよ。

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川畑 それはあるよね。ファンの皆さんが応援してくれて、ライブに足を運んでくださるから、見た目をケアする意識になったという部分が大きい気がする。


堂珍 じゃなかったら、今頃は山奥とか湖のほとりとかで暮らしていそう(笑)。

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── ストレスも溜まると思いますが、どうやって解消していますか?


川畑 僕はキックボクシング。ストレスって、頭の中が混乱しているから溜まるものだと思うから、無心・夢中になれるようなことをします。汗をかくとスッキリしますしね。


堂珍 ゆっくりお酒を飲んだり、お風呂に入る、ですかね。昨日はワインを飲みましたが、ちょっとアルコールが入ると、優しくなりません? 気持ちが緩くなります。


── そんな2人が思う、カッコいい大人とは?


川畑 余裕がある人って、いつも笑顔な気がしている。何かに追われたり追うことも終えたみたいな。人生を楽しんでいる人ってすごくカッコいいと思うので、自分も早くその境地にたどり着きたいです。


── 余裕があるオヤジはモテますからね。


川畑 それこそ以前ジローラモさんと同じジムに通っていたことがあったのですが、周りの女性に積極的に声をかけていましたね(笑)。でもそれがガツガツ感がまったくなくて、とてもナチュラル。素敵な大人でしたよ。

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堂珍 例えば歌い続けるとか、何か1つのことを突き詰めている人はカッコいいなと思います。だから先輩ミュージシャンの方々には尊敬しかない。何十年も続けることだけでも大変なのに、それを楽しんで活動されているから、素晴らしいですよね。


── 50代、60代とどんなふうに歳を重ねたいですか?


川畑 趣味の時間を少しずつ増やせたら。実際に40を超えてからバイクに乗るようになって、音楽と離れている時間も充実させるようにしています。筋トレもより楽しんで取り組めるようにしたいし、自分のアンテナに引っかかったものは、何でも挑戦していきたいですね。


堂珍 コツコツ系がとても苦手な人間なので、まずはそれを克服しないといけませんね。未だに人前に出ることだけで精いっぱいなので、先のことはまだ考えられないかな(苦笑)。

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Cover Best Album『Still Shine - Her Songs, Our Harmony -』通常盤 3000円/ソニー・ミュージックレーベルズ

■ Cover Best Album『Still Shine - Her Songs, Our Harmony -』通常盤 3000円/ソニー・ミュージックレーベルズ

デビュー25周年を記念して発表されたカバーベスト。新録曲のほか、プレデビュー曲でもある「最後の夜」(葛谷葉子)や、「SWEET MEMORIES」(松田聖子)、「ミ・アモーレ」(中森明菜)など全7曲を収録。初回盤Blu-rayには、2025年12月にTHEATER MILANO-Zaにて開催されたワンマン公演「COMPLETE 2025」の映像を一部収録。

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