• TOP
  • LIFESTYLE
  • プロに聞いた! インスタ映えする桜を撮る5つのコツ

2018.03.24

プロに聞いた! インスタ映えする桜を撮る5つのコツ

花見に出かければ、桜の美しさに思わずスマートフォンのカメラを向けるでしょう。実は、ひと工夫するだけで、インスタ映え必至の印象的な桜写真が撮れるんです。そのコツを、風景写真家として活躍中の原田 寛さんにうかがいました!

CATEGORIES :
TAGS :
CREDIT :

取材・文/鳥海美奈子 写真/原田 寛

いよいよお花見シーズンも本番! 美しく咲き誇る桜を、どうしたらインスタ映えするように撮れるのでしょう? 京都や奈良、鎌倉など古都の桜の撮影をライフワークとし、定期的に写真教室も開催している写真家・原田寛さんに、その方法を指南していただきました!
「スマートフォンではそれほど多くの撮影テクニックは使いません。むしろ一緒に写す被写体との色の対比を際立たせたり、フレームを工夫することで、桜をより鮮やかに撮ることができますよ」

Point 1

背景は曇り空より青空。その場所の雰囲気を表すものを背景に生かそう

鍵遺跡
ソメイヨシノ / 唐古・鍵遺跡(奈良) カメラ:Canon EOS-1Ds MarkⅢ レンズ:EF24-70mm F2.8L シャッタースピード:1/60秒 絞り値:F16 感度:ISO200
一般的にありがちなのが、桜にばかり気を取られて、あまり背景のことを考えずに花や枝寄りの写真を撮ってしまうこと。その場所の空気感も取り込むような構図づくりが、ひとつポイントになります。そこで手前に桜、奥に建物などを入れて撮ってみましょう。
 
「もし京都などへ旅に出てお花見をしたら、神社や寺院の建物を桜の奥に入れて撮ります。旅をした土地の雰囲気も入れ込むことで、風情のある写真になりますよ」
さらに、背景について注意したいのは、その色み。桜はピンク色と思われていますが、実際は白色に近いのです。そのため写真に撮ると、意外に華やかに見えないことがよくあるのだとか。「花の白い色を際立たせるためには、バックに青空を入れ込むのが効果的です」。ブルーと薄ピンク色のコントラストによって、桜が一気に鮮やかに変化します!

NEXT PAGE2/ 3

暗い箇所を背景に撮る

Point 2

暗い箇所を背景にすると、花の薄ピンク色が際立ちます

妙本寺
ソメイヨシノ/妙本寺(鎌倉) カメラ:Canon EOS 5D MarkⅡ レンズ:EF24-105mm F4 シャッタースピード:15秒 絞り値:F16 時感度:ISO200 ホワイトバランス:4200K 画像処理ソフト:Photoshop CC
同じように桜の薄ピンク色を生かすために、「バックに暗い色を持ってくるのもオススメ」だとか。たとえば黒や茶色の建物の壁、暗く陰っている場所などを背景に、桜の花を撮ります。そうすると、ぐっと桜の白っぽさが浮き立ってきます。さらに上の写真のように逆光気味で撮れたら、光に照らされた花弁が透けて、いっそう幻想的な世界観を表現できますよ。

Point 3

桜を脇役にする“主客転倒”の撮り方も

ソメイヨシノ/長勝寺(鎌倉)カメラ:Canon EOS-1Ds MarkⅢ レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/60秒 絞り値:F16 感度:ISO200 ホワイトバランス:4800K 画像処理ソフト:Photoshop CS5
桜をあえて脇役にしてしまう方法もあります。たとえば、美しい形状の屋根の反りにフォーカスして、それを引き立てる背景として桜を生かしたり。
長谷寺
ソメイヨシノ/長谷寺(奈良)カメラ:Canon EOS-1D MarkⅡ レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/1000秒 絞り値:F2.8 感度:ISO200 ホワイトバランス:オート 画像処理ソフト:Photoshop CS5
あるいは、お寺などにある擬宝珠をアップにしてそこにピントを当て、背景に薄ぼんやりと桜の淡いピンク色を生かすのもアリ。「桜をあしらいにする、主客転倒という撮り方です。あえて主役の桜にピントを当てない”ぼけ”という手法は、日本人ならではの感性から生まれたもの。これは写真の専門用語で“ぼけ味”と言って、いまでは世界共通の用語になっているくらいです」

NEXT PAGE3/ 3

夕陽でオレンジ色に染まる姿も風情あり

Point 4

夕陽でオレンジ色に染まる姿も風情あり

稲淵
ケイオウザクラ/稲淵(奈良)カメラ:Canon EOS-1Ds MarkⅢ レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/45秒 絞り値:F16 感度:ISO200 ホワイトバランス:6850K 画像加工ソフト:Photoshop CS5
桜を魅力的に撮れるのは、何も日中だけではありません。夕陽の時間帯を狙って撮影してみれば、その理由が分かるはずです。「なかでもソメイヨシノや啓翁桜(ケイオウザクラ)は白系なので、夕陽のオレンジ色にきれいに染まった写真が撮れます。逆光か、横から夕陽が差す場所で撮るのがポイントですよ」

Point 5

水面などに散った花びらにフォーカス

ソメイヨシノ/橘寺(奈良)カメラ:Canon EOS-1Ds MarkⅢ レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:1/10秒 絞り値:F22 感度:ISO200 ホワイトバランス:4800K 画像処理ソフト:Photoshop CS5
ソメイヨシノ/鶴岡八幡宮(鎌倉)カメラ:Canon EOS-1Ds MarkⅢ レンズ:EF70-200mm F2.8L シャッタースピード:4秒 絞り値:F32 感度:ISO200 ホワイトバランス:4800K 画像処理ソフト:Photoshop CS5
最後のポイントは、まさにプロカメラマンならではの視点。咲いている花だけではなく、散りザクラにもまた、心を揺さぶる美しさが宿ります。「道ばたの水たまり、堀や池などに散った桜の花びらも美しい。散ったものに美を見るのも日本人らしい感覚です」

写真家/原田 寛

はらだ・ひろし 1948年 東京都生まれ。1971年 早稲田大学法学部卒業。鎌倉を拠点にして奈良や京都など古都の四季折々の自然、文化ある街並みなどを撮ることをライフワークにする。写真講座も多数開講。作品集に、古都における写真の撮り方など撮影ハウツーをまとめた『古都の写し方入門』、奈良・京都・鎌倉の春夏秋冬の風景を収録した教室生徒との共著『それぞれの古都』など。2016年3月には写真展『古都の桜さくらサクラ』開催。

● 原田寛さんの写真教室
初心者が1年間でデジタルカメラの撮影技術の基礎を習得することを目指す「デジタル基礎科」(毎月第1土曜日 会費 月3500円 9時~14時)など各種講座あり。詳細や申し込みはHPから。

URL/http://www.haradahiroshi.com/

“特別”な花見をしたい方は、コチラも必読

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

LEON.jpの最新ニュースをお届けします。

RECOMMEND FOR YOU おすすめの記事