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2021.03.19

VOL.10「買い物も挨拶から」

お店は「他者のテリトリー」。そこに入るということは……?

モテる善行は人の見ているところでこそ!?世界のラグジュアリー人脈に通じ、社交界の裏事情にも詳しい謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の男性諸氏が陥っている、ファッションと恋愛の無自覚・無意識の怠慢に覚醒を促し、読者を洗練へと導く連載です。

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文/カトリーヌ10世 イラスト/ユリコフ・カワヒロ、林田秀一

謎の有閑マダム、カトリーヌ10世さんが、日本の迷える男性諸氏を洗練へと導く連載。今回のテーマは……。

■ Theme10「買い物も挨拶から」 

コロナの影響で変わった多くの習慣のなかに、リアル店舗でのショッピングのマナーがありますね。入り口でのアルコール消毒と検温を必須とするところが増えました。

なかでも面白いなと思ったのは、入り口にピンクとグリーンのバンドを置き、「どちらの接客をお望みですか?」という案内板を置いた店舗の試みです。店員に相談したい人はピンク、ひとりでゆっくり見たい人はグリーンのバンドを付けることで、自分が希望するサービスを受けられるようにしたそうです。

これによって、場合によっては、店員とひと言も言葉をかわすことなく、買い物をすることができます。感染予防のためには良い方法であるとともに、これまで店員が話しかけてくることにストレスを感じていた多くの買い物客の気持ちをラクにする、極めて日本的なやり方でもあります。

現在は感染予防のためにできるだけ話をしないことが好ましいので、まあ、この方式も良いでしょう。しかし、この際だから書いてしまいますが、そもそも「店員とできるだけ話をしたくない、話しかけられたくない」という日本人に多い態度は、コロナ前から、奇異に見えていました。
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海外のお店では、お店に入ると、必ず店員とゲストが「ハロー」と声を掛け合うことから始まります。

というのも、お店に入る、ということはそのお店のゲストとして、その店のテリトリーに足を踏み入れることだからです。であれば、「ハロー」という互いの挨拶から始まるのは当然、というのが海外の発想。そもそも無言で他人の領域にずけずけ入り、店員の声も無視して商品を触り放題というのが失礼なのです。「お客様」はそんなに偉いのでしょうか。

コロナの心配がなくなったあとでよいので、ゲストもショップスタッフもフェアな立場で、まず挨拶をかわし、ゲストが「ただ見るだけでもいい?」とひと言添えるマナーを日本にも定着させませんか? あまり話しかけられたくない時は、言葉でそう伝えればよいのです。そうすれば、バンドなど付けなくても、しつこくつきまとう接客も少なくなり、互いに快適な買い物環境を作ることができるのではないでしょうか。 

お店というのは他者のテリトリーであり、足を踏み入れるからには挨拶をかわすことから、という基本のマナーに「目覚めなさい」。ECの買い物が中心になったとしても、デートでふらっとお店に入る時に、きちんと挨拶する客にはお店の人のあなたへの扱い方が丁寧になります。結果、彼女があなたを見る目も変わります。

カトリーヌ10世

グローバル化が進む社交界事情にも通じる。密かな趣味は人間観察とコスプレ。好きな飲み物はモンラッシェ。日本ではほとんど知られていない、ある小国の女王とのウワサも!?

2021年1月号より

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